部長motoいっぺい
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2002年08月13日(火) YES or NO

昔、"YES NO" (by Off Course)という曲があったなァ・・と思いながら日記を書き始めた駐在2号、34歳です。


「アメリカ人が日本人に対してよく思うことの一つに、YES or NOがはっきりしないというものがある」・・・と、少なくとも日本人はそう思い込んでいる。

彼らが本当にそう思っているかどうか確認したことはないが、確かに日本から直接アメリカ人に入るメールやファックスを読んでいると、同じ日本人である僕でさえ、

いったい君は、何を誰にいつまでにして欲しいの!?

と思う内容が少なくはない。


話を"YES" "NO"に戻すが、メール等のやりとりであれば、比較的間違いなく "YES"または"NO"が書けるのだが、口頭でのやりとりとなるととたんに "YES" "NO"がはっきりしなくなる人が多い。
これは、民族的な性格によるというよりは、言葉の使い方の間違いのケースの方が比率が大きいと思っている。

具体的には、日本語で言う「ハイ」を「YES」に直訳してしまう間違いが多いということだ。


例えば

「あなたは犬が嫌いですか?」

は、口語では

「You don't like dog?」

となる。(文法的には、「Don't you like dog?」が正解なのであろうが、実際には語尾さえ上げれば、疑問文として認識される)



この場合、犬が嫌いであれば日本語では

「ハイ、私は犬は嫌いです」

となる。このうち、「ハイ」の部分を「YES」と訳してしまうと、

「YES, I don't Like Dog」

と答えてしまう。そうなると、気の短いアメリカ人に、



















「YES or NO!!」

と一喝されることになる。



すなわち英文では、相手の話にたいして"YES" or "NO"ではなく、話している事象について"YES" or "NO"である。
もし、日本語的に相手の言うことを肯定する意味で

「ハイ、あなたの言うとおりで、犬は嫌いです」

と言いたいのであれば、

「Yes, you are right. I don't like dog.」

と答えるのが正解である。


そんなことは知ってるよ、という人も少なくないと思うが、意外と身に付いた習慣というのは一朝一夕に消えるものではない。"NO"と言わなければならないところで、思わず反射的に"YES"と言ってしまう間違いは比較的英語の能力の高い人でも犯すミスである。


ビジネスの世界における誤解やイライラというのは、意外とこんな単純なところから来ていることも多いのだ。


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