「Gore -青き死神-」をより知るための捕捉事項
――こうして二人の逃避行が始まり、紆余曲折を経て結婚、その最終ステージが「Gore -青き死神-」となります。
セムの外見は身長153センチ、体重40キロ、髪と瞳の色は黒で、褐色(高山焼け)
フェルディは身長173センチ、体重65キロ、白人、髪色アッシュブラウン。
ルーカスは身長176センチ、体重68キロ、白人、髪色濃紺。
あとがきテンプレで述べた通り、男性陣の年齢設定は26歳、セムの年齢は20歳という設定でした。
あと世界観について、あとがきテンプレと被りますが捕捉を。
名言しませんでしたが、二人が滞在しているのは西インドの観光地ゴア(Goa)です。
時代設定は現代に近いのですが、携帯やスマホ、デジカメといったアイテムは出てきません。物乞いのイメージを強く打ち出すためにあえて携帯させませんでした。
逃亡中の夫婦には必要なさそうだけど、ルーカスは依頼人との連絡用にスマホ持ってるかもしれませんね。
今回の企画で沢山の感想やご意見を頂き、何度も拝読しました。特に桐生愛子さんの感想は私の本心をずばっと言い当ててくれて、驚きとともに嬉しさでいっぱいです。
ご指摘どおり、セムは事実上、コテージに軟禁されています。
部屋の窓には格子戸がついていて、ドアも外側(フェルディの部屋側)に閂(かんぬき)があります。これらは全てセムも承知の上であり、フェルディが日曜大工で取り付けました。部屋の中には一応、簡易トイレも用意してあります。
その他、今回のような長時間の外出に対応すべく、セムは食糧を備蓄している模様。
軟禁の理由は下記の用語集にある鳳仙花の項目に記載しました。
そしてセムはフェルディを連れていかないんじゃないかというご意見、当初はまさにその予定だったのです。
フェルディ生き残りENDで彼はその後焚焼士を経て老後は海辺の喫茶店のマスターという人生を送るはず……だったのに。
セムの最後の台詞をあんな感じで締めくくってしまったばっかりに心中ENDと取ってもおかしくない結びになってしまいましたーっ。
セムとしては夫に生き続けてもらいたかったけど、フェルディ的にはセムがいない人生は考えられないので、心中でもオッケーかもしれない(え
いずれサイトに「Gore」をupするつもりですが、その際はフェルディ生き残りENDを匂わせて書くことになるやもしれません。没になったルーカス視点や男女逆転設定も話が煮詰まったら書いてみたいですが……こっちはまだ話を煮詰める必要がありそうなので未定ということで。
最後に「Gore」に関する用語をまとめてみました。
Gore(ゴア)
血糊や流血など、べっとりとした血液を表現する言葉。洋裁で、厚みや幅の足りない場所に補う布。襠(マチ)
フェルディのミドルネーム。
鳳仙花
寄生型の殺人ウィルス。血液を媒介としてヒトに感染し臓器や脳細胞を破壊。極度の幻覚と記憶障害を起こす。
まれに攻撃的な態度と悲観的な態度を繰り返し、徘徊や物理的破壊行動もあり。一時的な回復(数日間の停滞期・臓器への転移期とも言われる)を過ぎると、宿主の体が風船のように膨張、最終的に破裂する。
破裂した際、ウィルスは新たな宿主を求めて飛散する。
特効薬は今の所発見されていないが、摂氏1500度以上の高熱に弱いことが分かっている。
ウィルスに感染した者は【種持ち】と呼ばれ発見された際は感染者ごと焼却処理が施される。
あまりの高温に人間の骨は焼きつくされ、灰はほとんど残らない。
花摘み
【種持ち】を捕獲し【施設】へ搬送、あるいは【種持ち】を焼却処分する者。
現在はDBがその役を担いっている。DBは己が持つ青色血液を相手に浴びせ「焼き」殺す。
DB
Death Blueの略(本文にある「Deth」は誤字です)
別名「青き死神」。青色血液を体内に持っており、血液は摩擦を加えることで摂氏1700度の炎となる。
このタイプの血液型は世界人口の数パーセント。殺人ウィルス【鳳仙花】が発見された某国のある地域でしか生まれない。
【焚焼】を生業としていたが、現在DB人口の半数が花摘みとして活躍。その他、前線の傭兵やテロリスト、ワクチン開発の為の人体実験に携わっている。
焚焼士
死者を己の血でもって焼き尽くすもの、あるいはそれを生業とする者。
彼らは諸外国の要請に従い、戦争や災害などによる大量の死者を火葬する。
鳳仙花蔓延後は【種持ち】の生死に構わず焼却処分を強いられている。
野鼠
【種持ち】が発するウィルスの臭い(ごく微量で人間には判別できない)を嗅ぎ分け、感染者を嗅ぎわけることができるよう訓練されている鼠。
【花摘み】の中には野鼠を使って【種持ち】を捜索する者も多い。
施設
病院の検査入院棟に作られた【種持ち】の「焼却処理場」
ウィルスの進行速度にもよるが、入院当日〜数日で【種持ち】は処分されている。
対象者は収監後、病名を告げられる。その後外部との連絡は一切断たれ、処刑の日まで軟禁状態にされる。
脱走を試みる者も多いがそのほとんどは【花摘み】に捕えられており、その場で焼却処理される。
処刑方法は患者にDBの血を飲ませる、触れるといったもの。
針子のセム・ガウェはもともと(王宮や軍に仕える)師匠の元で機織りや縫製技術を習っていました。
故郷のブータンを出てから早五年。日々成長するセムは故郷の技術と大国の伝統を融合させた服を発案します。それは王宮で好評を得ました。王妃の目にとまり、舞踏会の衣装をセムに依頼されるまでに成長します。
その矢先、セムの師匠が鳳仙花に感染。師匠はセムを守るため、彼女を遠ざけますが、時すでに遅し。師匠亡き後、こっそり持ちだした師匠のまち針を通して【鳳仙花】に感染してしまいます。
【種持ち】となってしまったセムは徐々に記憶を失くし情緒不安定になります。それが【鳳仙花】のせいだと知ったセムは絶望に打ちひしがれます。
全ての仕事を切りあげたセムは家に籠る日々。やがて誰にも迷惑をかけないよう、皆の前から姿を消す決心をします。
ウィルスが停滞期を迎えたある日、セムは施設へ向かう事にしました。
でもせめて、去る前に店の上得意で想いを寄せていたフェルディの姿を目に焼きつけようとセムはフェルディが所属する軍本部にこっそり向かいます。
しかしDBの血を持つフェルディはセムの様子がおかしいことに気づき、感染者であることを見破りました。
観念したセムの手を引き上司の部屋に向かうフェルディ。施設へ向かう前に焼却処分されるのだと思い、覚悟を決めます。
ところが、フェルディは「結婚するので休暇が欲しい」と上司に相談を持ちかけました。
セムは戸惑います。二人きりになった所で、その真意をただすセム。するとフェルディはこう言いました。
「俺が君を綺麗なまま逝かせてあげるから。だから、僕の我儘に付き合ってくれ」
――こうして二人の逃避行が始まり、紆余曲折を経て結婚、その最終ステージが「Gore -青き死神-」となります。
セムの外見は身長153センチ、体重40キロ、髪と瞳の色は黒で、褐色(高山焼け)
フェルディは身長173センチ、体重65キロ、白人、髪色アッシュブラウン。
ルーカスは身長176センチ、体重68キロ、白人、髪色濃紺。
あとがきテンプレで述べた通り、男性陣の年齢設定は26歳、セムの年齢は20歳という設定でした。
あと世界観について、あとがきテンプレと被りますが捕捉を。
名言しませんでしたが、二人が滞在しているのは西インドの観光地ゴア(Goa)です。
時代設定は現代に近いのですが、携帯やスマホ、デジカメといったアイテムは出てきません。物乞いのイメージを強く打ち出すためにあえて携帯させませんでした。
逃亡中の夫婦には必要なさそうだけど、ルーカスは依頼人との連絡用にスマホ持ってるかもしれませんね。
今回の企画で沢山の感想やご意見を頂き、何度も拝読しました。特に桐生愛子さんの感想は私の本心をずばっと言い当ててくれて、驚きとともに嬉しさでいっぱいです。
ご指摘どおり、セムは事実上、コテージに軟禁されています。
部屋の窓には格子戸がついていて、ドアも外側(フェルディの部屋側)に閂(かんぬき)があります。これらは全てセムも承知の上であり、フェルディが日曜大工で取り付けました。部屋の中には一応、簡易トイレも用意してあります。
その他、今回のような長時間の外出に対応すべく、セムは食糧を備蓄している模様。
軟禁の理由は下記の用語集にある鳳仙花の項目に記載しました。
そしてセムはフェルディを連れていかないんじゃないかというご意見、当初はまさにその予定だったのです。
フェルディ生き残りENDで彼はその後焚焼士を経て老後は海辺の喫茶店のマスターという人生を送るはず……だったのに。
セムの最後の台詞をあんな感じで締めくくってしまったばっかりに心中ENDと取ってもおかしくない結びになってしまいましたーっ。
セムとしては夫に生き続けてもらいたかったけど、フェルディ的にはセムがいない人生は考えられないので、心中でもオッケーかもしれない(え
いずれサイトに「Gore」をupするつもりですが、その際はフェルディ生き残りENDを匂わせて書くことになるやもしれません。没になったルーカス視点や男女逆転設定も話が煮詰まったら書いてみたいですが……こっちはまだ話を煮詰める必要がありそうなので未定ということで。
最後に「Gore」に関する用語をまとめてみました。
Gore(ゴア)
血糊や流血など、べっとりとした血液を表現する言葉。洋裁で、厚みや幅の足りない場所に補う布。襠(マチ)
フェルディのミドルネーム。
鳳仙花
寄生型の殺人ウィルス。血液を媒介としてヒトに感染し臓器や脳細胞を破壊。極度の幻覚と記憶障害を起こす。
まれに攻撃的な態度と悲観的な態度を繰り返し、徘徊や物理的破壊行動もあり。一時的な回復(数日間の停滞期・臓器への転移期とも言われる)を過ぎると、宿主の体が風船のように膨張、最終的に破裂する。
破裂した際、ウィルスは新たな宿主を求めて飛散する。
特効薬は今の所発見されていないが、摂氏1500度以上の高熱に弱いことが分かっている。
ウィルスに感染した者は【種持ち】と呼ばれ発見された際は感染者ごと焼却処理が施される。
あまりの高温に人間の骨は焼きつくされ、灰はほとんど残らない。
花摘み
【種持ち】を捕獲し【施設】へ搬送、あるいは【種持ち】を焼却処分する者。
現在はDBがその役を担いっている。DBは己が持つ青色血液を相手に浴びせ「焼き」殺す。
DB
Death Blueの略(本文にある「Deth」は誤字です)
別名「青き死神」。青色血液を体内に持っており、血液は摩擦を加えることで摂氏1700度の炎となる。
このタイプの血液型は世界人口の数パーセント。殺人ウィルス【鳳仙花】が発見された某国のある地域でしか生まれない。
【焚焼】を生業としていたが、現在DB人口の半数が花摘みとして活躍。その他、前線の傭兵やテロリスト、ワクチン開発の為の人体実験に携わっている。
焚焼士
死者を己の血でもって焼き尽くすもの、あるいはそれを生業とする者。
彼らは諸外国の要請に従い、戦争や災害などによる大量の死者を火葬する。
鳳仙花蔓延後は【種持ち】の生死に構わず焼却処分を強いられている。
野鼠
【種持ち】が発するウィルスの臭い(ごく微量で人間には判別できない)を嗅ぎ分け、感染者を嗅ぎわけることができるよう訓練されている鼠。
【花摘み】の中には野鼠を使って【種持ち】を捜索する者も多い。
施設
病院の検査入院棟に作られた【種持ち】の「焼却処理場」
ウィルスの進行速度にもよるが、入院当日〜数日で【種持ち】は処分されている。
対象者は収監後、病名を告げられる。その後外部との連絡は一切断たれ、処刑の日まで軟禁状態にされる。
脱走を試みる者も多いがそのほとんどは【花摘み】に捕えられており、その場で焼却処理される。
処刑方法は患者にDBの血を飲ませる、触れるといったもの。
2014年11月19日(水)
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