覆面感想2ブロック目。
Eブロックの感想を短いですが書かせていただきました。
E01 魔石の彫金師
嗚呼ロバートが超いい。超いい人(?)だ。透明人間なのも水晶だからこそでしょうか?
水晶に限らず、それぞれの魔石を彫金するアリエナに職人魂を感じました。
ラストも悲しいはずなのにどこか救いがあって心がほくほく。文章も読みやすくて私好みのお話でした。
E02 逃亡者
家族や虐待について色々考えされられる作品でした。
健太は自分が生きるために記憶喪失のフリをすることを決めたけど、それがいつまでもつだろうか。
親が捜索願いを出さないとしても、小学校や児童相談所を通していずれはバレると思うんですよね。
そうなった時、健太にとって本当の逃亡が終わるのではないかと思います。
できることなら幸せになってもらいたいな。
E03 ピンク、黒、そして白
真緒ちゃん、すごくいい子だ。いい子すぎてこっちが切ない気持ちになるよ。大丈夫、真緒ちゃんならもっと素敵な人に出会えるよ――とエールを送りつつ。璃子はいずれ天罰が下るでしょう。でなかったら私が天罰を下してやるから!
……って、妙に力の入った感想になってしまいましたが、物語としてはすごく面白かったです。
E04 七日間の幽霊
読み終えてほっとした。七日間の幽霊というから、てっきり成仏フラグだと思っていたのですよ。しかも勇樹くんまで事故ってるし!
こりゃ天国でふたりあははきゃっきゃか――って。
でも結末まで読んだら何て素敵なハッピーエンド。お二人とも幸せに。
E05 魔法
私が子どもの頃もエメラルドグリーンはクラスで大人気でしたね。ボウルに水を汲んで色を説明するとは。お姉ちゃんなかなかやるではないかっ。
私も二人兄妹なのでお姉ちゃんはずるい、と独白するくだりは全く同感。うんうん、確かに私もそうだったと頷きながら読んでいました。
ストレートなお題の消化、だけど様々な色を解いていく文章がまさに魔法でした。
E06 虹色の毒
ミステリースキーな私にはおいしい作品でした。いやはや主人公は最後まで刑事だったのですね。
最後に出てきた政志さんって誰ぞや? と思いつつ聡子さんの聡明さに惚れ惚れ。虹をもじったカクテルを想像したらお酒が飲みたくなってきちゃった。
話の落とし方がとても上手いと思いました。
E07 海賊と白と菫
鳩羽鼠のドレスにスワトウ刺繍のハンカチといった王女の身なりが私にはとてもツボでございました。
海賊と聞くと私の中では某漫画とか某映画とか。まさにそんな世界観でドキドキしながら拝読させてもらいました。
おおお、初恋の人が海賊に転職ですか。そして王女かっさらい――ってこれ、計画的犯行だったのか?
幼馴染の双子たちが海賊になったくだりにも色んな物語が潜んでいそう。あったら是非読みたいです!
E08 漆黒に咲く美しい花
夏祭りのひとコマを爽やかに描いた物語と思ったら……えっ、ここで終わり? そういうオチなんですか? こりゃ切なすぎるでしょう。
はしゃぐ麻衣ちゃんとは対照的な主人公。淡々としているけど、本心はものすごーく葛藤してるんではないかな、と深読み。
できることなら、ここに行きつくまでのお話も読んでみたかったです。
E09 BUN-BORG
文房具が武器になる世界ですかっ。しかも表と裏のバトルがあるなんて、何だかラノベの王道に飛び込んだって感じですね。
私の中ではポケモンとか遊戯王とかダンボール戦機(タイトルこれで合ってたんだっけ?)の雰囲気がぐるぐるしてました。
いかにもなカッコつけ台詞ににやりとしつつ、戦いはまだまだこれからだ!なラストですね。続きが期待できそうな話でした。
E10 Queen in the dark
はじまりは政略結婚。そこから芽生える真実の愛。この展開めちゃくちゃ好きだー!
読み進めていくうちお互いの優しさがじわじわと伝わって、徐々に距離を縮めていくのがいいですね。
おとぎ話でいうなら「二人はいつまでも幸せに暮らしました」がぴったり合う。温かい気持ちになる作品でした。
E11 赤い糸
オチがなんとなく予想できたのですがそれでも面白かった。
男は運命や結婚に対して夢を持ちすぎたような気がします。それでいて視野が狭かったからあんな長い時間糸を追いかけることになったのだと。
それにしても、足についた糸を引っ張ってるのは誰でしょうかね。最後の一文はホラーっぽいものを感じました。
E12 錆色モノクローム 注
グワンという名に洋風っぽいのを感じつつ、蓋を開けたら和風ファンタジーだったという。
グワンとウラガミの対決にリアルさと疾走感があふれて、読みながら思わずこっちも拳をにぎりしめてしまいました。ええ、虫イヤぁぁぁな理由で(笑)これは注釈必要ですね。
とにもかくも、千代ちゃんが無事でよかった。そして天狗の「男なんて使い潰してナンボ」に思わず吹き出してしまいました。
Eブロックには別の企画やA&Cのお知り合いの方が多いのですが、
作品にユーモアがある楠さんはE6かE11と予想。
茅さんは前回ミステリーっぽいの書かれていたのでE6?
和風ファンタジーのイメージが強い白馬さんはE12かな?
みずきさんは爽やか&温かい作風だったのでE05?次点はE2っぽい?
と直感で推理してみました。
当たっているかどうかは……自信ないですけどね。
さぁ、正解まで時間がないので次いってみよーーっ。