あわわわ。
気がつけば覆面の推理期間終わってしまう〜
全作品はひととおり読み終えたのですが、うーわー。感想全部つけられるか?
一部正解発表後になるかもしれませんが、ギリギリまで粘ってみようかと思います。
ということでまずはDブロックから感想をば。
(そういや前回(覆面4)の時もDから感想書き始めたような……)
D01 俺の妻の手作り弁当がまずいわけがない
最終的にはごちそうさまですならぶ話。奥さんがストイックというか不思議ちゃんというかその独特の語り口がツボでした。
食材にやたら詳しい奥さん。栄養士の資格でも取ってるかもなぁ。
その爪の垢を煎じて……とまずは自分の食生活にorzとなる自分がここを通りますよ〜
D02 マジで恋するうんたらかんたら
しょっぱなからMっ気たっぷりの問題作(?)最初は何かの擬人化かと思ったのだけど、普通に人間同士のお話だったという。
フィクションだから爆笑で済むけど、もし現実にあったら私、まず引くな。そして警察呼ぶな「おまわりさーん、ここに変人がおりますよぉぉぉ」
ものすごくぶっ飛んだ話なのに最後まで引きこまれました。
D03 荒野のニンジン
1本でーもニンジン♪と口ずさみたくなるようなニンジン満載のお話。ニンジンハウスに思わずときめいたひとりです。
あんだけニンジン漬けの戦いをしたらトラウマになってもおかしくないのにな。主人公偉いっ。
結婚式でのケーキ入刀はぜひキャロットケーキでやってほしいものです。
D04 彩色展覧会
水晶に紅玉という名前から宝石の話かなぁと思ったのだけど。よく読んでみたらこれって流れ星の話なのでしょうか。
先生=神様のように思えました。
おとぎ話の中に一滴のSFを溶かしたよう、きらきらと輝く綺麗な言葉の綴りに壮大な宇宙を感じました。
D05 キャンバス
最後まで読んでにっこりと笑う美咲さんを想像したら戦慄が走りました。うわぁぁ、私からみたらこれは怖い。
キャンバスに描かれた空は暗雲というより混沌という言葉がぴったりな気がするなぁ。ちょっと歪んだ人間関係はいつか壊れるんじゃないかって思う。
それを考えたらこの先の話が読んでみたい。壊れた美咲さんを見てみたいな。すごく気になる話でした。
D06 透明な口付け
ゆかり様の語りがいい。椿に対する考えその感性に感嘆と鳥肌。物語を添える花たちが彼の美しさと妖しさを引き立てていますね。
私の中で終始大好きな昭和初期の世界が広がっておりました。
さらりと語られるオチにああやっぱりというか何と言うか、ゆかり様って人間離れしてるよねという感じだったので何だか納得。
なんとも不思議なお話でした。
D07 色彩の守護者
物語の端々に出てきた色彩の王様ってどんな人なんだろう、と興味津津でいたら……ええええっ、もしかしてそういうこと? な。かなりびっくりだ。
色彩を使った術にも脱帽です。
ファンタジーにうとい私ですが主人公の語り口調がとても親しみやすくて、最後まで楽しませて頂きました。
D08 ばら姫と枯れた魔女
童話調の作品。ばら姫がすごい高飛車に描かれていてとても面白い。
あまりにも嫌なキャラだけどここまでくるとむしろ清々しさを感じます(と相棒の米沢さん風に語ってみる)
簡単に言えば姫の転落人生なのだけどバッドエンドとは言い難い。終盤で姫が苦笑する所は何だか微笑ましく感じてしまうから不思議です。
D09 サイレント・カラー
この世の人の数だけ物語があるように、このおばあちゃんは昔ものすごーく苦労したのだろうなぁ。
詐欺氏に巻き込まれ、最終的に両親を捨てざるを得なかったおばあちゃん。母国に帰りたいって何度思ってもそれさえ出来なくて、皮肉を盾にすることで自分を保っていたんじゃないのかなぁ、と私の中で想像が広がってしまいました。
このおばあちゃんの皮肉につきあったら疲れそうだけど何だか憎めない。自分がおばあちゃん子だったからでしょうか?
D10 祈りをあなたに
好きな人がいるのに何故か気になるアイツ……揺れる乙女心にこっちもきゅーんとしてしまいました。
この初々しさがいいですね。ふって湧いた恋の何とも言えない居心地の悪さとか、否定してでも自分の気持ちに嘘はつけない、みたいな葛藤がひしひしと伝わってきました。
あのあとデキーはイーライにペンダントを渡せたのか、続きを是非。このままじゃ気になって仕方ないーーーっ
D11 My colors
結婚式のあれこれに思わず自分の時のことを思い出しましたわ。
式準備大変だしお互いの価値観が浮き彫りになるんですよ。それを考えたら主人公は翔さんと結婚しなくて正解。
ホント相手に合わせるだけの生活は窮屈。ある程度の妥協は必要だけど、自分の気持ちを出していくべき。
結婚はね、勢いとタイミングと勘違いから成るものなんだよ〜と言わずにいられない話でした。美佳さんお幸せに。
D12 Redbook/Bluewitch
冒頭を読んでいて浮かんだのは突き抜けるような青い空とおどろおどろとした竜の姿。
命を賭けて戦う戦士たちはさしずめトップガンやスカイクロラに出てくるエアフォース達といった所でしょうか。
蒼の魔女は切ないですなぁ。そして欠けた時間に何が起きているのかが気になる。私もその超人的な操縦さばきを見てみたくなりました。