光すら見えなくとも。


もう誰にも、なににも、心を乱されたくない。

今、こうやってあたしがいられるのは、

ゆるぎなく、暗い未来を見据えていられるのは、

誰のためでも、誰のせいでもないんだけど。


正直、もしも今、

愛する者のため、と。

己の命を投げ棄てることができるか?

と問われれば、否。


あたしにはもうきっとできない。


彼の求めることなら、なんでもしたいとおもうけれど、

すべてを投げ得る、なんて。

そんな特殊な気持ちはなくしてしまったみたい。


ただ、もしも、彼が望むとするならば、

共に、喜んで消えよう。

その気持ちにはなんの変わりもないんだ。



あいたいよ。すきだよ。

なんて届かない言葉を繰り返したところで

今じゃもう必死にもなれやしないけど。



でもまだもう少し、思い出に寄りかからせて。

その夢をあたしにも覗かせて。

きみが笑っていてくれるのならば、

あたしはあたしのためだけに前を向けるから。

本当の終わりがくるその日まで、

きみを見つめ続けること、どうか許してほしいんだ。
2005年11月07日(月)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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