気持ちが、ふいにこぼれた。



ひとつ残らず大切だった。

なんだってよかった。きみのくれる感情なら。


彼と会うことすらできなくなって、約半年。
その長いような短いような、時が過ぎてく合間にも、
変わることなく流れているふたつの時間。


「いっしょにいたかったなぁ」って、

すごい普通におもったの。

空なんてすごい澄んでて、お日様はきらきらしてて、

できたての空気で胸いっぱいになってて。

踏みしめた落ち葉がシャクシャク音を鳴らして。

誰の声もしなかったから。

だから。


笑ってるとき、優しい気持ちのとき、寒い朝。
いつもいつも彼に会いたくなる。

素敵な場所、きれいな景色、みたことのないもの。
彼は知ってるのかな、なんて考える。

見せてあげたい、感じさせてあげたい、
そんなものがたくさん。
同じ時計の針で同じ空間で、彼といたくて堪らない。


だってね。

世界中、他に誰もいないみたいなんだよ。

邪魔なものなんて、ホントになにひとつすら、

存在していないみたいな。


彼が求めてるもののいくつかなら、
あたしきっと持ってるのに。


悲しいわけでも、泣いてるわけでもなくて。

ただホントに普通にね、おもったの。

「いっしょにいれたらなぁ」って、

喧騒とはかけ離れた、青の下でおもったの。

高くて遠い、青の空見上げながら、おもったんだ。
2005年11月05日(土)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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