やさしさ。



彼が、

あたしの気持ちに少しも応えてくれないのも、

もう今はなにも言ってくれないのも、

黙ったままで知らん顔してるのも、

そのくせ変わらずに言葉を残し続けるのも、


ぜんぶぜんぶ、やさしさかもしれない。




「さよならだね」



って言ったあたしを引き留めてくれなかったのだって



彼なりの、やさしさかもしれない。




もしかしたら、あたしを傷つけないように、って、

そうおもったのかもしれない。



・・・そんなふうに考えられたら、いいね。

立ち読みした本にね、書いてあったの。

「ぜんぶ、やさしさなのかもしれないよ」って。

うん。なんだか。

ほんのちょっとだけ涙が乾く。



彼が、あたしを好きにならないのだって、

やさしさなんだ。きっと。

きっとそうなんだ。


きっと、きっと、そうであれと願う。
2005年06月07日(火)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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