空に向かって、大声で泣きたかった。


寂しい。
寂しくてこのまま、消えちゃいそう。
今、誰かに抱き締められたら泣いちゃいそうだ。


大好きだった人がいました。
大切だった想いがありました。
世界中の誰よりも、世界中の何よりも。

だけど、時が経つにつれて、その想いは変わっていきました。

苦しくて、痛いばっかりで出来てたものは、
優しさと愛しさが溢れるものに変わっていきました。

それでもいつまでも、思い出にはできなくて。
いつも、あたしの心の片隅においてあります。
たまにギシギシと軋んでは、心を締めつけるのにも、
いい加減もう、慣れてきました。

幸せになりたいなんて、笑いながら言うけど。
本当はもう、解ってるんです。

あたしがあの人を思い出として、しまえない限り、
あたしは幸せになんて、なれないって事。

幸せになりたい、バカなあたしは、今、
あの人への想いを、必死に隠そうとしています。
考えないように、思い出さないように。


明日は、ホントにどんな日になるんだろう。
橋本くんは約束通り、待っててくれるのかな。
そんな事を考えながら、不安に思ってる。
彼を信じられないのはあたし。
だけど、信じさせてくれないのは、彼。

裏切られた、ポストの前で。

神様、どうか少しだけ、甘い夢を見させてください。
少しくらい、優しくしてください。
2003年07月09日(水)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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