| 信じていいんだよね。 |
結局あたしは、予定の時間に行けなくて、 雨の降る中、2時間も待つ羽目になりました。
「ちょっと期待してた」
なんて、嘘ばっかり。
「やったー!超嬉しいんだけど」
なんて、本気じゃないくせに。
そうやって、あたしの心を掴んでいくんだね。 それから残酷に、引きずり落とすんだ。 橋本くんなんて好きになりたくないのに。
あたしはあの子より、何が劣ってるというんでしょう。 顔、体、性格。 もう、どれもこれも当てはまるとは思うけど。 でも流石に、アレじゃ傷つくよ。 あの子がいれば、あたしはいらないんだろうね。
「ごめんね」
なんて言われても、信じていいのかわかりません。 信じたいけど、信じられません。
所詮、全部、偽りだったんだ。 あたしはただの、踏み台みたいなもので。 甘い言葉をチラつかせては、期待させて。 で、これから一気に突き落とすの?
残酷。
あたしの心が揺れ始めた途端なんて。
泣きたい。 泣きたい。 泣きたい。
誰かの胸で泣きたい。
もう、会いたくなくなっちゃった。 どうしよう、あさって。 どうしよう、どうしよう。
これ以上、傷つきたくない。
あの子に笑いかける彼を見たくない。 あの子と話してる彼を見たくない。
これ以上、抉らないで。 痛いの。
信じていたいから、信じさせてください。
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2003年07月10日(木)
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