しょっぴの日記...しょっぴ

 

 

嘘をついてもだませない人は - 2006年04月16日(日)

「手を洗ったの?」と聞くと、洗ってなくても
「洗った」と答えたり、
「ちゃんと片づけたの?」と聞くと、片づけてなくても
「かたした」と答えたり。
その程度の些細なことではあれど、
日常のいろいろな場面で、ちびもちびちびも
あまりにもつるつると簡単に嘘をつくので、
ある日、ちびに言った。
「ちび。あなたの嘘なんて、お母さんにはすぐにわかっちゃうけど、
もしね、お母さんのことをうまくだませて、
ほかの誰もを、だませた!って思ったとしても、
本当のことを、いつも必ず知ってる人が、一人だけいるんだよ」
ちびは神妙な顔になり、「わかる」とうなずく。
「誰だと思う?」と聞くと、「ちび」と、
自分の名前を言った。
そうだよね、わかってるよね。自分はだませないんだよ。
ちびが嘘をついて、みんなをだましても、
もうひとりのちびが、ちびの嘘に気づいているんだよ。
私の言葉に、うなずくちび。
よしよし、ちゃんとわかってるよね、と、やや
ほっとする私。

ある日、同じことをちびちびにも言ってやった。
嘘を見抜かれたちびちびは涙目になりながら、
「誰だと思う?」という私の質問に答えた。
「おかあさん」
……ふー。
「ち、が、う、の。だからね、お母さんをだませたとしても、
ってことよ。ちびちびの嘘に、絶対気づいてる人がいるんだよ。
だれ?」
もはやちびちびの目は真っ赤に充血し、ぽろぽろとなみだがこぼれる。
そして答えた。
「おまわりさん」
…………。
ああ、もう、気が抜ける。
こういうとき、気を取り直して説教を続けるのには
けっこうエネルギーがいる。
笑うのもこらえなきゃいけないしさ。



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