どんぐり1号のときどき日記
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愛読しているまとりさんの「徒然落書日記」によると、先日のタモリ倶楽部のテーマが「ジョン・ケージ」だったのだという。 という事で例の「4分33秒」もちゃんと演奏したという事だ。これは見たかったなぁ。日記ではこの番組での演出の仕方などを丁寧に記述していて、見られなかった事をとても後悔するばかりである。
この「4分33秒」のような曲(?)は、それを演奏(?)する人はともかく、それを演出する側の人によって面白さは全然違うと思うのである。あまりマジメに捉えられても、それは違うだろうという気になってしまうから、この曲に関しては、「曲を聴く」というスタンスではなく、「その雰囲気を批評する」のが正しい「4分33秒」だと思う。 そういう意味で、タモリ倶楽部でやったのは正解だろう。この番組の「そら耳アワー」を見ても判るが、彼等のスタンスは、過剰な演出は避け、自然に喜んだり批判したりという、対象から一歩引いたように見せかけて実は対処にベッタリの愛情を注いでみたりと、実に楽しい演出なのである。そして自分の得意ジャンルに引っ張り込んで批評しようとする、往年のSFファンのような姿勢が実に心地よいのである。
しかし元々の「4分33秒」はピアノ曲という事になっているのだが、これに2番もあるというのは全然知らなかった。なんと「トロンボーンのための4分33秒」なのだそうだ。こうなると「本当なのか?」と疑問符が出たり「19へぇ〜」なんてのが出てくるが、やはり本来の主旨から言うと「オーケストラのための4分33秒」の方が、色々な雑音が聞けて楽しそうな気がする。
本当にこのタモリ倶楽部は見たかったなぁ。
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