どんぐり1号のときどき日記
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2005年05月03日(火) しりあがり氏の短編集

 今日も朝から夜まで粗仕事。昼で終わるつもりだったのに20時を過ぎてしまう。
 しかし上司が関係してくるとどうしてこんなに時間がかかるのだろう。表計算ソフトがあるのに、わざわざ電卓で計算して紙に書いて検証する。結果として何度も同じ計算を繰り返す…。イライラ。

 さて、そんな日だがしりあがり寿の「のっぴょぴょ〜」を買った。
 これは彼の自選短編集であり、「流星課長」はどのヴァージョンが載っているのか興味があって買ったのだった(この作品は絶対に入っていると確信していた)。まあ予想通りだが、1984年の少年サンデー掲載版だった。やはりこれが一番面白いとは思っていたので、納得してしまう。彼の作ったキャラの中でマリリン伝次郎はベストのキャラだと思う。自分のネット上のハンドルネームは初めからこれを名乗るべきだったと反省しているくらいだ。

 今、改めてこの作品を読むと、最後の『「マリリン伝次郎はもう「花の星クズ」を歌わないんだよ」「だがなぜかここに新曲がある」』のくだりは相変わらず素晴らしいと思う。過去に決別してもなお新たな物を作ろうとする、これは感動的ですらある。
 サラリーマンとグラム・ロックと白戸三平を、見事なまでに融合させしまったこの作品は、彼の中でもベストだろう。ちなみにマリリン伝次郎のような人は、発表当時は少なかったが、現在はかなり見かけるようになった。そういう意味でも時代を先取りしていたと言ってもいいだろう。

 また「エレキな春」からもいくつか載っていたが、やはりこのあたりの作品が私も一番好きである。
 そもそも彼のファンになったのもサンデーで「流星課長」を読んだのがきっかけで、その後短編集「エレキな春」で完全に彼のファンになってしまったのである(ちなみに現時点で彼の作品は多分すべて持っているはずだ)。そういう意味で思い入れは強いが、やはり彼の傑作はこのあたりだろう。
 なお、ここ5年ほどでは「方舟」が私の中では一番面白かった。


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