どんぐり1号のときどき日記
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2005年04月25日(月) |
久々のDEATH WISH |
やはり仕事が忙しいせいか、殺伐とした映画が見たくなる。
という訳で、実は昨夜は23時過ぎてから「狼よさらば」「ロサンゼルス」の、いわゆる「DEATH WISH」シリーズの1と2を見てしまった。 昔は1の方が好きだったのだが、今見ると2の方が楽しい。もちろんキャラクターの点で言うと、明らかに1の方が優れている。特にあの警部は、本当に面白いキャラクターで、2で殺してしまったのはもったいないと思う。だが、2の方がストレートなのである。 さらにチャールズ・ブロンソンが主人公を演じたからこそ、面白くなったともいえる。普通のオジサンがやむにやまれぬ事情でチンピラを殺し始めるのだが、最初は流石に恐れの方が大きく震えていたのが、徐々に慣れていく過程が、この人ならではである。この頃人気のあったスティーヴ・マックィーンやアラン・ドロンでは、殺意の方が先に出てしまうし、なにより気弱な感じがしないではないか。
しかしこの頃からアメリカは、自衛のためには手段を選んでいられないという社会になっていた訳で、だからこそああいう映画が作られたのだ。結局は警察組織が全然あてにならないという認識が一般化してしまったためである。 だからダーティ・ハリーでも2ではこのテーマを扱っているが、流石に警官が主人公では中途半端にならざるをえない。あのマイケル・チミノの脚本だが、まあ仕方がないだろう。
そして私は勘違いしていたが、ベレッタM84は1には出てこないのであった。ひたすら安手のリヴォルヴァーを使用するので、どうも今ひとつという感じがしてしまうのだ。やはりああいう自警団としてチンピラたちを殺すのであれば、映像的にはベレッタM84が最適である。 そして昔から思っていたが、「ターミネーター」で安宿を利用するシークェンスは、実はこのシリーズが元ネタなのではないだろうか。怪我をして応急処置をする所まで、イメージはほとんど同じだ。
しかしこの頃の銃の構え方は、今の目で見ると本当に不安定である。1970年代は手首を持つのが流行ったが、やはりあれでは反動を制御しにくいのであまり良くないと思う。 まあ32口径のショートではあまり気にする必要もないのだろうが、やはり自分もモデルガンで色々と遊んだせいか、やはり形にもこだわりたいと思ってしまう。
などと色々考えながら見ていたのであった。さて、続きの3と4も出ないかなぁ。
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