2006年05月15日(月) |
大阪のオーケストラ事情 |
在阪4オケ統合問題が提起されている、スポンサーの問題、助成金の減額、我が日本音楽集団も助成金がかなり減額され、今年排水の陣を引いている。
関フィルの平均年収は二百五十万円に満たない。一方、十六年度実績で大阪フィルハーモニー交響楽団が約五百五十万円、大阪センチュリー交響楽団が約五百四十万円、大阪シンフォニカー交響楽団が二百八十万円。四オケを支援する財界や行政の関係者はこの給与格差も問題視している。
その中で大阪フィル、故朝比奈隆さんの人脈もそう続かない、しかしだ新音楽監督の大植英次君・・・君なんて言えないのだが、桐朋時代、彼はホルンを吹いていた、そして少し苛めたこともある、その大植氏、レナード・バーンスタィンの弟子として来日した時には顔が変わっていた、もの凄い自己変革だと思った。 昨年、アジア人として初めて世界屈指の音楽祭の一つバイロイト音楽祭で指揮した。 大阪フィルは大植が指揮する定期演奏会は毎回、完売、補助席が出されるときもある。法人会員数とは逆に個人会員数は、九年度百九十八人が、十六年度で二百二十四人に増加した。
先月二十九日、大阪市の大阪城西の丸庭園で、「星空コンサート」と銘打った大フィル初の本格野外コンサートが行われた。当初、主催者側は三千人の動員を見込み、多くても六千人が来ればいいと踏んでいた。しかし、ふたを開けてみると、曇天の中、一万人近い市民が集まった。
朝比奈氏から大植氏へ。新たなカリスマ出現に期待が高まるということだ、東京でもオーケストラの統廃合が試みられている、石原都知事は「都響なんていらねー」と言っているし、新国立劇場の専属オーケストラ問題も専属はなくなった、新星日響と東フィルが合併されて新国立劇場のレギュラーオーケストラとして活動するが、本来国立劇場の所属のオーケストラを持つべきだ、民間企業の寄付を集めて運営するオーケストラという事も問題として指摘されている。
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