| 2004年02月15日(日) |
美しく才能に溢れる弟子act2 |
これの話は僕の弟子の事なんだけれども、どうしてもカミ−ユクローデルとダブってしまうのです、最初巴里に行った時は10代だった、ロダン美術館へ足を運ぶと止まってしまう作品があった、これは20数年たった今でも同じ、彫刻に篭められた人間の情念がオーラを発していた。 その部屋がカミ−ユクローデルの作品展示場所だってことが解ったのは随分後の事で、イザベルアジャーニが主演した映画「カミ−ユクローデル」を見て解った。まー間抜けな話でそれまでロダンの作品だと思っていた。
【ワルツ】 彫刻というのは極限まで肉体を探求して当然なんだろう、二人は師弟を超えて愛し合っていたというよりは、肉体を貪っていたのだと思う。のロダンにはローズという内縁の妻がいて、苦しむクローデル、この「ワルツ」はそのなクローデルと一時引かれ会ったあのドビュッシーのピアノの傍らに置いてあったもの。
 故上村松園 不思議な事に時を同じくして、日本ではその頃女流画家・上村松園が15歳で画壇にデビューした。師である鈴木松年との間に男児をもうけた彼女は、未婚の母として、その子を育てながら、ひたすら画業一筋に歩きつづけてゆく。世間の目は厳しく、画家仲間の嫉妬による仕打ちに涙しながらも、彼女は美人画の第一人者としての地位を着実に固めていった。その子供も孫も画家として大成している。 何が言いたいか?それは同じ環境での悲劇のクローデル、藝術家として成功した上村松園、でも羨ましいのは二人とも作品が今でも残っているという事実。
ドビュッシーはどう思ったのだろう、同じ思いではなかったろうか、二人がもし一緒に暮らしていたら?
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