新知庵亭日乗
荷風翁に倣い日々の想いを正直に・・・

2003年03月18日(火) 卒業式

Shinchanは小学4年生の時、音楽の先生が悪い風邪で卒業式にでられなくなり
かわりに「仰げば尊し」の合唱のピアノ伴奏をしました、その噂が隣の中学の
音楽の先生に伝わり、中学生の2年間、ピアノ伴奏をしました。
 最近の子供達はほとんどこの歌を歌わないそうです、日の丸、君が代の否定が仰げば尊しの歌禁止という意見があるのも知っています。
 僕は海外に出て常々思うのですが、歴史的他国から占領された国、地図から消えた国又覇権主義だった国の国旗や国歌の比較研究を教育に携わる先生方、専門家は、一度取り組むべきだと思います。

 最近の卒業式ではスマップの歌や武田徹也の「送る言葉」(なかなか良い)を歌う学校が増えているそうです、オフコースの「さよなら」なども良いですね。
 でも明治時代に作られたこの「仰げば尊し」はどうか歌い伝えて欲しいと思います。

♪仰げば尊し

あおげば とうとし、わが師の恩
教の庭にも、はや 幾年
思えば いと疾し、この年月
今こそ 別れめ、いざさらば

互にむつみし、日ごろの恩
別るる後にも、やよ 忘るな
身をたて 名をあげ、やよ はげめよ
今こそ 別れめ、いざさらば

朝夕 馴にし、まなびの窓
螢のともし火、積む白雪
忘るる 間ぞなき、ゆく年月
今こそ 別れめ、いざさらば

唱歌。1884年(明治17)3月発行の『小学唱歌集第三編』に教育用歌曲の教材として集録。作詞者不詳。「あおげば尊し わが師の恩 教(おしえ)の庭にも はやいくとせ……」という歌詞で、卒業生が恩師に感謝を表す歌として今日でも卒業式で歌われる。作曲者も不詳だが、スコットランド民謡によったものだそうです。
★残念なのは明治期に文部省の国策による作曲、作詞者不肖という事ですね、これがお仕着せの教育に対する現在まで続いている反感に繋がるのでしょう、いったいどなたが詞と曲をつくったのでしょうか?残念でなりません。

ではここで日本の歌曲をその素晴らしく美しい日本語で歌っておられるバリトン歌手「山本健二」の公式サイトをご紹介します。
http://bariken.com/recital.html
Shinchanの細君は文学座にいた役者さんで、山本健二さんの歌を聞いて、かなり日本語の発音を研究された方のようで、カ行やがの発音、お、ぅをなど細かく歌いわけていらっしゃるみたい、と言ってました。





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