新知庵亭日乗
荷風翁に倣い日々の想いを正直に・・・

2003年03月16日(日) 筑波大学付属盲学校の校歌

 筑波大学付属盲学校の校歌が前のページで紹介した「故郷」「春の小川」の作曲で知られている岡野貞一さんであることが解りました。
1.広き世界の海山も、なずれば指に明らけし
  深き心を解く文字も 探れば胸に映り来ぬ
2.懸かる術なき時だにも 教えとなれる数の文
  著し集め今も尚 仰がるる人なからずや
作詞:尾上八郎 作曲:岡野貞一
http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/day?id=72479&pg=20030312参照
 教諭の吉澤先生はポームページの日記にこのように書かれています。
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校歌の内容は、第一歌は点字の本を指で触れば大きな世界が見えてきて心を動かすことが出来る。点字を発案した石川倉次以降多くの点字本が生まれた。
第二歌は塙保己一(盲人の江戸時代の国学者。群書類従を編纂した。)のことを歌っている。
博士の「日本歌謡集成」は箏組歌の修論を書くとき随分お世話になりました。又、東京音楽学校の邦楽調査係嘱託となり、その後教授となられてからずっと邦楽科の設置に尽力されたと聞いています。
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教論の吉澤昌江さんのWEB
http://members.jcom.home.ne.jp/wj2m-nrmt/


校内にある日本の点字の普及に貢献した石川先生の銅像
不思議なのは4月11日の最終授業を終えて帰ってる時、地下鉄の中で何の脈絡もなく「故郷」のメロデイーが頭に鳴った事です、そしてその夜えんぴつShinchan日記に「故郷」の作曲家、岡野貞一 作詞者、文学博士 高野辰之のことをUPしました、その岡野貞一が盲学校の校歌を作曲した人だったのです、そして「春の小川」の歌碑はShinchanの事務所のすぐそばにあり何時も見ていたのです。

 以前盲聾のA君の事を書きましたが、卒業式の練習で盲聾の子がこのように歌っていたのです。(吉澤さんからの引用)
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歌の練習に入って、「あー、あー」という声が聞こえるので振り返ったら盲聾の小学生の子が先生の手をしっかり握って、先生の手から送られるリズムに合わせた歌詞の指文字を頼りに、大きな声で一生懸命歌っていた。
「あの子のための歌だ。」と思った瞬間、声がつまって歌えなくなってしまった。
江戸時代に点字がなかったように、盲聾教育に対しては現在も「かかる術(すべ)なき時」なのである。
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>盲聾教育に対しては現在も「かかる術(すべ)なき時」なのである。
というのは教育制度の問題であり、ヘレンケラーを育てたサリバン先生を養成することが困難なためなのです。
※才能のあるA君は今小学生ですが、中学になると一般の養護学校に入るそうです、一人に光を当てる教育とは・・・綺麗事では達成出来ないですね。
http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/day?id=72479&pg=20021108盲聾のA君参照






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