2003年03月08日(土) |
筑波大学付属盲学校卒業演奏会 |
昨日はShinchanの教えている筑波大学付属盲学校の音楽科と普通科の生徒の卒業演奏会がありました。 昨年の定期演奏会でお披露目したShinchan作曲の「東の海の風」に和太鼓、締太鼓、小鼓を入れて演奏しました。
音楽科の学生はクラッシックのピアノ=ショパンエチュード「黒鍵」モーツァルト作曲二つのヴァイオリンソナタ、楽しめる曲として、リチャード・クレーダーマンの曲、ピアニカの二重奏、そして普通科の学生の「月光」ソナタ、最後にShinchanの「東の海の風」に僕一緒に演奏しました。
普通科のK君 彼は普通科の学生で見てのとおり良いガ体をしていて、この1年根気のいる基本的な事を教えました、プロの太鼓グループのオーディションに推薦するよと言ったのですが、キッパリ、僕は福祉関係の勉強をしたいのですと言って、見事上智大学に受かりました。
卒業して家業を継ぐK君(コンガを演奏) 残念ながら音大受験におっこったTちゃん(ガムランのゴングを叩いている女の子) ショパンの「黒鍵」を弾いたH君(高1、G君と向かい合って大きいガムランを演奏) リチャード・クレーダーマンの曲を弾いたUちゃん(高1、鳥笛とマラカスを演奏) ピアニカを吹いたG君(ピアノ科で専攻科に進学する、H君の対面で大きいガムランを演奏) ヴァイオリンを弾いたN君(弦楽器科で専攻科に進学する、小さいガムランとカバサを演奏) リーダー格のM君(声楽専攻科ボンゴを演奏) 今日は出席できなかった声楽専攻のYさん、彼女はこの後イタリア留学のため旅立ちます。
昨年の定期演奏会の時は音楽科の学生のみでしたのでK君の和太鼓を新たに入れる構成のためShinchanは小鼓と締太鼓も演奏しました。
彼等のご両親の気持ちになってみると、ハンディーを持って生まれた子供を遠い東京にやるのはさぞかし不安で心配だったろうなーと思います、それをハッシと受け止めて日夜奔走しておられる教諭の先生方には頭が下がります。 この学校からプロの音楽家として第一線で活躍されている先輩達もいます、音楽の道は現在ハンディーのある人達を大目に見ることはありません。普通でさえひと一倍努力してもなかなか世に認められません、しかし音楽とは偉大なもので、時間をかけて追求する人には必ず音楽の女神が微笑みます、それはプロもアマも関係ありません。
学生諸君の言うには筑波大学付属盲学校の入試は大変難しいそうです、その関門を突破してきたのだから、負けてはいけない! これからも艱難疾駆の道が待ちうけていると思います、人生で何か悩みや困難にぶち当った時には”同じ釜の飯を食った”仲間に気楽に相談出来る環境を是非造っていって欲しいと念願します。
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