新知庵亭日乗
荷風翁に倣い日々の想いを正直に・・・

2003年01月26日(日) 吉祥寺Winds Cafeで地唄舞の小鼓を・・・

 今日というか昨日吉祥寺のWinds Cafeという所で地唄舞をやりました。
今日リハーサルの昼間に真っ白に化粧した見事な富士山が見えました。
写真は松本智勇さんです。



松本さんのサイト
http://homepage1.nifty.com/Pyrus/index1.html
WINDS CAFE12月の風景
http://homepage1.nifty.com/Pyrus/sh/0207/Pyr020701.html

▼プログラム
1.地唄「ゆき」(5分程度)三弦と舞踊

2.楽器の物語
   地唄三味線
   胡弓のお話と「鶴の巣ごもり」、「荒城の月」を大きな胡弓
   「六段の調べ 初段」(箏)
   小鼓、大太鼓と舞踊
   歌舞伎黒御簾音楽の説明(風、水、波、雨、雪音の江戸と上方の違い)
   お客さんと奏者との、ディスカッション

3.地唄舞「鉄輪」

出演者
坂東冨起子(ばんどう・ふきこ)地唄舞
http://www.kamigatamaitomonokai.org/kaiinkatudou/kaiin14.html

吉澤昌江(よしざわ・まさえ)三弦、箏、胡弓
http://members.jcom.home.ne.jp/wj2m-nrmt

仙堂新太郎(Shinchan)小鼓、太鼓





↑メッセージがあるよ、クリック


●WINDS CAFE●
http://www.st.rim.or.jp/~mal/Cafe/

地唄舞「ゆき」も「鉄輪」も女の情念を表現した、男にとっては末恐ろしい作品です。

鉄輪【あらすじ】
 京都の下京辺に住んでいた男は、永卒違れ添った妻を離別して、別の女と契りを結びました。捨てられた妻は、恨みに堪え兼ねて、貰船の宮に丑の刻詣でをして、恨みを晴らそうとしました。或夜、社人から、顔に丹を塗り、鉄輪の三つ足に火を灯して頭に頂くと、其のまま鬼となって、恨みを晴らせると言う神託を告げられました。妻は神託の如くしようと、急いで我家に帰りました。
 先の男は、続いて悪夢を見るので、安倍晴明の許に行き、夢を占ってもらいますと、女の恨みで命も今夜限りだと言われます。男は驚いて、祈祷を乞いました。
晴明は壇を築き、茅で等身大の男女の人形を作り、一心に祈リますと、風雨暴れ狂い、忽ち鬼女の姿が現れ来て、男女の人形を引き立て行こうと、枕辺に立ち寄りましたが、三千番神が怒をなして、追い払いました。鬼女は忽ち通力も失せて、本意を達せずに、逃げ去りました。

 お・おそろしい〜

貴船神社
「男に忘れられて侍りけるころ、貴布禰に参りてみたらし川に蛍の飛び侍りけるを見て読める


ものおもへば 沢の蛍も わが身より あくがれいづる 魂かとぞみる

御返し

おく山に たぎりて落つる 滝つ瀬の 玉ちるばかり ものな思ひそ

この歌は貴布禰の明神の御返しなり
男の声にて和泉式部が耳に聞こえけるとなむいひ伝へたる」

「禊の川」だった「おものいみ川」が、和泉式部の恋の話と重なり、
いつの頃からか「思ひ川」と呼ばれるようになったとか。

世の男性諸君、女性を大切に誠実にお付き合いしましょう(Shinchanよ、よく聞けよ!)

貴船神社
http://www.hi-ho.ne.jp/kyoto/kibune.html





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