新知庵亭日乗
荷風翁に倣い日々の想いを正直に・・・

2002年11月25日(月) 島歌

キュウヤ ウガミンショウラン(こんにちは)Shinchan一家は途中小さなお船に乗り換えて、綺麗な島に着きました。奄美の瀬戸内町という所です。
 お父さんは大きな声で叫んでいます。そして何人かの人達はさんしんという奄美の三味線を抱えて、歌って踊りながらShinchan一家を迎えてくれました。
「Shinchanね!かわゆか子なー、ほら踊りゃんせ」「アリゲティサマ」そしてお父さんの従兄弟さんが車に乗せてくれました。
「遠ーかとこよくこられたなー」「皆元気かな?」「やもん、姉さんもShinchanもユルットシィ ウモレィンショレィ」「アリゲティサマ」
Shinchanは言葉は解りませんでしたが、解りました。

 そしておじさんのお家に着きました、ニャンコとワンちゃんがまず迎えてくれました、もーShinchanは嬉しくて嬉しくてたまりません。
「キャァーウロウ」(ご免ください)「ウモレィンショレィ」(いらっしゃい)とおばあちゃんにそっくりなおばあちゃんが、皺くちゃな顔をニコニコして言いました。Shinchanお父さんのお母さんのお姉さんです。
 「Shin坊よー遠かとここられた、ユルットシィ ウモレィ」
「きちゃ・・・おふね・・・」
「そーね、そーね、Shin坊お腹空いたじゃろ、たーくさんミショレィンショウレィ」

 Shinchanもお母さんも吃驚したのは、大きなお膳に豚の頭や大きな魚、貝や赤飯が沢山並んでいました。
 そうしたらShinchanとお母さんは大おばあちゃん以外の人は誰が誰やら解りませんでしたが、さんしんで演奏して皆で踊り始めました。


Naoのページより
http://www5.ocn.ne.jp/~nao1119/index.html
行(い)きゅんにゃ加那(かな) 吾(わ)きゃ事(くぅと)忘(わす)れてぃ

       行(い)きゅんにゃ加那(かな)

  出(うっ)発(た)ちや 出(うっ)発(た)ちゃむん 行(い)き苦(ぐ)るしゃ

       ソーラ 行(い)き苦(ぐ)るしゃ
[行きゅんにゃ加那節]
 








「Shin坊この蛇味線の皮はヘビで出来とるっと」
「・・えー!・・ヘビー!」
「そこいらにものー、ハブちゅうヘビがおると」
「・・・こわー・・・」
「ハッハハハ」
「こうして弾くんじゃ」
「・・・Shinたんも・・・」「こん撥でなー、そーねそーね」


「うまか、うまか、そんちょうしやどん、明日は歌ば教えっど」
Shinchanは指で押さえて弾く事が出来ました、綺麗なお姉さんがすごく良い声で唄を歌ってくれました。
「Shinchanは音のこと解っとるのねー、すごいなー」とそのお姉さんは声をかけてくれました。親戚や隣近所の人達は暗くなっても何時までも何時までも踊ったり、ご馳走を食べたりしました。

 Shinchanは夜中に目が覚めました、すると海の音とさんしんの音が気持ち良く、竜宮城のお話の中にいました。

・・・かめしゃん・・・きれい・・・おねえしゃん、おとひめしゃん・・・たまてばこ・・・おじいちゃん・・・Shinどん・・・Shinどん・・・よーきた、よーきた・・・

 夢に新太郎じいちゃんの声がしました。

※奄美の島歌をどうぞ
みちのしま農園より
http://www.michinosima.com/simauta/simauta.html


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