「Shinchan、二郎ちゃんが遊ボーって言ってるよー」と隣のおばさんが、お庭から声をかけました。 Shinchanちのお庭は四角形で4軒のお家の共同のお庭でした。ちっちゃな木馬さんが置いてあります。 二郎ちゃんは何故か何時もウーウー言っています、そしてよだれが垂れています、お手ても両方、曲がっています、Shinchanのように絵筆を持つ事も出来ません、お目めもどこを見ているのか解りません。二郎ちゃんは縁側に赤ちゃんの座る椅子に座ってウーイウーイと言ってます。 Shinchanは大きな画用紙を二郎ちゃんの縁側に持っていって、白髪先生からもらった絵の具で足で絵を描くことにしました。
「・・・じろたん・・・描く?」 Shinchanはまず縁側に大きな紙を置いて赤青黄色白色を板切れにだします、そして試しに足に塗って紙の上をピチャピチャしました。 ・・・ウィーン・・・ウイーン・・・ Shinchanには二郎ちゃんが何を言っているのか解るのです。 「・・・次ぎ・・・じろたん・・・」 二郎ちゃんの椅子から出てる足に絵の具を塗って、紙をくっ付けてあげました。 「・・・ウー・キャ・キャ・」 「あーじろちゃん!!笑ってる」二郎ちゃんのお母さんが編物をしながら言いました。 「Shinchanおおきに、足で描くの?じゃ、じろちゃん椅子から降ろしてあげよ」 でも二郎ちゃんは立てません、ハイハイしながら絵の具手をにも足にもつけて、顔にもつきました。 「じろたん・・・しらが・・・おっちゃん・・より・・じょうじゅ!!」 「ウーン・ウーン」Shinchanにはおもちろい・・おもちろいと聞こえます。 縁側の廊下に絵の具が飛び散って、Shinchanは二郎ちゃんのお母さんに叱られるかなーと思いました。 「Shinchanおおきにね、二郎ちゃんはShinchanと遊ぶと笑うんよ、又遊んだってネ、今度沢山絵の具と紙買ってくるから」 「ウィーン・ウイ―ン」 「もう晩御飯やからShinchanもお家にもどらなあかんやろー、なーじろちゃん」
Shinchanがバイバイすると・・・二郎ちゃんは・・・泣いていました・・・。
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