2003.02.14 (Fri) 0:44 Viewer: 18 Access: 6098(+27) Letters: 2406 はは…。寝過ごした。 テストだっての。 これで2単位パァかよ。 冗談じゃねえな。
ゲームをやっていたわけでもないのに、 普通に寝て、普通に寝過ごした。 睡眠時間も、6時間にちょっと足りない程度だから 十分とは言えないかも知れないが、 それでも、足りないことはなかったはずだ。 どうやら、PHS程度の音で起きられた 今までの方がおかしかったらしい。 こんな時になって起きられなくならなくてもいいのに…。
昨日の夜、布団に入ってふと思ったこと。 世の中は、構成員すべての価値観によって動いている。 自分の価値観は確かに大事だが、 それが世の中の価値観と食い違った場合、 どうすべきなのだろうか。
僕は思うのだが、 自分の価値観というのは、 往々にして誤りを犯す。 所詮自分1人の価値観だからだ。 それに対して、社会の価値観というのは、 先人の知恵、多くの人たちの意志が関与している。 だから、衆愚と言えることもあるかも知れないが、 一般には、自分1人で考えるよりも、 ずっとよい価値観であることが多いだろう。 もちろん、よいと言っても、 それは何なのか一概に言えないものがあるが、 ここでは、「悪くない」ことだと思えばいいと思う。 良いことがなんなのかは難しいが、悪いことがなんなのかは 比較的単純だ。
個人の信念も大事かも知れない。 自分の信じるもののために突き進むのもいいだろう。 しかし、それでも大事なのは、世の中の価値観ではないだろうか。 もっと言えば、自分の価値観として、 世の中の価値観を大事にする、ということを 持っておくべきではないだろうか。 美意識なんてものは、往々にして 世の中の常識と食い違う。 自分の信じるように生きて、 まわりから嫌われているのでは、何のための信念か分かるまい。 もちろん、嫌われても信念を貫くと言うのならば なにも言うことはないが。 ただ、そのような人がいたら、 僕自身、その人を嫌うことだろう。 他人に対して嫌悪感は持たないようにしているが、 自分以外の価値観を受け容れない人間は別だ。
…にしても、今日のことでつくづく思った。 僕は、正直言って能力は低くない。 比較的プラス思考をする方だし、 自分というものに対して、ある程度の自信がある。 他の人にできないことだってある程度はできるし、 様々な観点から見て、あらゆる点で他人より 劣るということはないはずだ。 この日記だって、評価して読みに来てくれている人だっている。 優れているとは言えないまでも、 決して劣っているとは言えないはずだ。
だが、それでも僕は、他の人に勝てない。 例え能力で上回っていても、 僕にはどうしても必要なものが欠けているのだ。
それは、精神力。強い心…。 なにかをなす動機となる、強い感情がないのだ。 どれほどの能力を持っていようと、 やらなければできない。 逆もまたしかりだ。 たいした能力なんてなくても、やればできることだってある。 なんとしてでもなにかをやり遂げようとする 強い意志が決定的に欠けているのだ。 その必要性すら、感覚的には認識できない。
こんなもの、理論的に理解したところで何の意味もない。 確かに必要だろう。 そう思ったところで、意志というのが湧いて来るものではない。 社会人になるには、まだまだ不足している部分は多いだろう。 しかしなによりも、他のどんなことよりも足りないのは、 強い意志、成し遂げようとする精神ではないだろうか。
つい最近まで、そんなことはなかった。 強いとは言えなかったが、確かに明確な意志があった。 なにかがあったら、何とかしようと思えた。 無気力で無感動ではあったが、 それでも目の前の突発的な状況くらい、 どうにかすることができた。 なのに、今はなにもできない。 いったいなぜ、そしてなにを失って、こうなってしまったのだろう。 挑戦し、絶望し、あきらめたからだろうか。 結局、自分にはできないと悟ってしまったから、 他のことも、できなくなってしまったのだろうか。 あらゆることに対して、価値を感じなくなってしまったのだろうか。
昨日、図書館で彼女を見かけた。 後ろ姿を見たとき、かつての強い気持ちを一瞬、思い出した。 しかしもう、僕にはなにもできなかった。 例え彼女がそう思わなくても、 僕にはもう、資格がない。 それが分かってしまったから、なにもできなくなったのだろうか。 目標を見つけた。手に入れたいと思った。 何とか追いすがった。しかし届かなかった…。 だから、もうなにもできないのかも知れない。
本当は分かっている。 僕はまだなにもしていないということを。 できるはずなのに、していないのだ。 向かっていこうとする気力、 自分の気持ちを行動に移すだけの意志。 いつから、失ったのか。 半年前に、放り捨ててしまったのかも知れない。 すべてをたたきつけて、かわされてしまった。
僕の能力は確かに低くない。 でも、彼女よりは劣る。 ましてや、僕にはもう、 その能力を使えるだけの気力がない。 僕自身は何の努力もしていないが、 教育行政が巨資を投じてきたおかげで、 僕にはある程度の知識が身に付いている。 知識を使う術だって、不十分ながら理解している。 僕は今まで、人間関係には恵まれてきた。 多くの人たちが、僕に、そういう術を示してくれた。 考え方と言ってもいいし、もっと大げさに言えば哲学と言ってもいい。 でも、もう使えない。 それだけのものを持っていても、 僕にはもう、どうしようもないのだ。
だって、なにをしろと言うんだ? たった1人の心も動かせない人間に、 いったいなにができると言うのか。
結局、自信と言っても、 自分で身につけたものじゃない。 他人から与えられたものだ。 そして、他人から与えられたものだからこそ、 自分で生み出したものではないからこそ、 僕は強く信じることができる。 結局、自分を信じることなんて、できてはいないのだ…。
2003.02.14 (Fri) 1:19
|