2003.01.29 (Wed) 21:54 Access: 5628 (+18) Viewer: 20 Lines: 184 昨日、文学に行けるかと書いたが、 やはり朝起きたら、とても起きられるような気分じゃなかった。 それでも去年だったら行っていたが…。 文学、もう出席が足りなくなってしまった。 この部分は単位が足りていないから、 もしこれでダメだったら、4年生になって、 1年生と一緒に基礎教養科目を受ける必要があることになる。
今日は、寒かった。 出かけていったときは真昼だったので それほど感じなかったが、 帰りは夕方。 テストのできが良くなかったこともあって、 吹きすさぶ風は、この冬で一番冷たく感じた。
3限は応用化学の講義。 この科目、おもしろいにも関わらずイマイチ集中できなかったが、 この日は、少し遅れていったおかげで時間が短かったこともあり、 ずっと集中していることができた。 まあ、その前にアップルパイを食べていったので、 エネルギーが十分だったというのもあるかも知れない。
4限はゼミ。 教官は2人いるが、やることを基本的にこちらに任せている。 1時間近く今後の予定などについて話していたので、 30分ほどでできるプログラムということで、 直行座標を相対座標に変換するクラスを作った。 こんなもの、クラスにするほどのものではないのだが…。 まあ、クラス設計の練習という話だったので、 適当に作ってみたのだ。 今でも全文を覚えている。 ちなみに、言語はJavaだ。
class Polar{
double x, y; public Poler(double x, double y){ this.x = x; this.y = y; } double r(){ return Math.sqrt(x*x + y*y); } double rad(){ return Math.atan2(x, y); } double deg(){ return Math.PI*rad()/180; } public String toString(){ return "r= "+r()+", rad= "+rad()+", deg= "+deg(); }
}
たいしたことではないのだが、 これでも去年と比べればだいぶ成長した。 空でこれが書けるようになっただけでも、 少しはマシになったのだ。 ちなみに、前にも書いたが、 日記に講義のことを書くのは、 読んでほしいからではなくて、単なる復習だ。 こういう機会でもない限り、復習なんてしないのだ…。
5限は情報管理システムの試験だった。 日記を見ていただければ分かると思うが、 対策なんて何もしていない。 せいぜい、家庭教師の時間中に、 休んでいた日のノートを写していたくらいだ。 ノートを借りてきて、コピーしていたのだ。 コピーしただけでは何にもならないので、 それを写して、少しでも脳に刻もうと思ったのだ。 まあ、持ち込み可の試験なら、これでもやらないよりマシだろう。
結果、皮肉にも、休んでいた日の分はできて、 ちゃんと出席した日の分はできなかったところがあった。 ノートを写しているときは思わなかったが、 基本的に、ノートの取り方が、僕よりもずっとうまいようだ。 ただでさえ大きかった劣等感が、 さらに埋めがたい溝のように思えてきた。 後から追っているのでも、近づいているのと遠ざかっていくのとでは、 その印象はまったく違う。 前は、手を伸ばそうと思えた。 でも今は、手を伸ばしても届かないことなんて、分かり切ってしまっている…。 僕にあるのは、 プライドも価値観もない、メッキの自信だけだ。
話は飛ぶが、この「メッキ」というのは、実は日本語だ。 英語では、platingとかgildingとか言う。 普段は書く内容に自信はないが、この英語は辞書を引いたので、間違いはなかろう。 ちなみに、漢字で書くと鍍金と書く。 メッキという言葉自体は滅金から転じたものらしいが、 漢字は中国語から由来しているそうだ。 ちなみに、滅金と書くのは、 東大寺の大仏を作るとき、水銀と金のアマルガムを 用いたことから由来しているようだ。 アマルガムというのは、水銀と他の金属の合金と思えばいい。 普通の合金と違って液体だから、特殊な呼び方があるようだ。 大仏へアマルガムを塗布したあと、 水銀だけを蒸発させて、金を残した。 このような手法で大仏に金メッキを施したのだ。 このとき、水銀を滅しているので、滅金と表記したらしい。
ちなみに、水銀は毒だ。 有機水銀と違って、無機の水銀は身体に吸収されにくいが、 それでも5%ほどは吸収される。 ちなみに、有機水銀の吸収率は95%ほどだ。 大仏を作るとなると、大量の水銀が気化したことだろう。 それほど水銀を吸い込んだとなると、 作業員にどれほどの健康被害が出たのか…。 想像に難くない。 重金属は、生体の必須元素となっているものもかなりあるが、 毒物も少なくない。 ちなみに、重金属で必須元素となっているものの代表は鉄だ。 その他、銅、コバルト、モリブデンなどが挙げられるようだ。 モリブデンともなると意味不明らしいが、 コバルトは、ビタミンB12の構成成分だ。
帰り道、僕は少し遅れて歩いて、 探しながら歩いた。 しかし、結局見つかることはなかった。 将来の自分がこの目的語のない文章を見て、 その目的語をすぐにイメージできるのかどうか。 楽しみではある…。 その前に、このエンピツのサーバがダウンして、 すべて消えそうな気もするが…。 そう言えば、サーバのみに感染するというウイルスが話題になっている。 特に韓国で大問題になっているようだ。
ちなみに、あまり知られていないような気がするが、 インターネット環境は、実はアメリカよりも ずっと日本や韓国の方が整っている。 特に韓国の環境は半端ではなく、 ブロードバンドなど、日本のように大騒ぎするまでもなく、 もはや常識となっている。
韓国と日本が違うのは、 日本の取り組みの遅さが原因だ。 日本の通信業界が既得権益や NTTの独裁などで動けなかった頃、 韓国ではブロードバンドのネットワークが着実に整えられた。 これが現在、大きな差となって現れている。 まあ、他の面ではともかく、 ブロードバンドという意味では、今後この差は埋められるだろう。
ちなみに、その遅れた日本よりも インターネット先進国であるはずのアメリカが なぜ遅れているのかということだが、 これは、アメリカの広さが原因だ。 ADSLにしろケーブルテレビにしろ、 すべて有線だから、アメリカの広い国土に引くのは 半端でなく大変なのだ。 日本や韓国は、アメリカよりずっと人口密度が高いので、 アメリカと比較すればわずかな投資で、 多くの人にブロードバンドのサービスを提供することができる。 ちなみに、無線は無線で、 やはり広すぎて電波が届かない。 というわけで、価格で比較すると、 アメリカは日本の倍ほど、インターネットの使用に費用がかかる。 インターネットだけを考えれば、今の日本の通信は安いのだ。
僕は昨日、人に悪意を抱くことはないと書いた。 しかしそれは、単なる勘違いであることに気づいた。 価値観もプライドもないと思っていたが、 僕にも大切な存在があり、やはり、 それにむやみに触れられるのは非常に不愉快だ。 自分のことで悪意を抱かないから、気づかなかっただけだ。 フッと、自分が悪意を持っていることに気づき、 原因を考えてみたらすぐに思い当たった。 嫌いな人ではないはずなのに、その人に対して触るな! と強く思ってしまった。 僕にとってもっとも価値ある存在…。 それを冒涜されることは、許せないことだ。 触るな、近づくな、見るな…! 自分がそんなことを思っているなんて、信じがたいことだ…。
だからと言って、僕のものではない。 価値ある存在だが、僕の手からは限りなく遠い場所に存在する。 なのに、奪われたと感じるのか? 馬鹿馬鹿しい…。 自分からは果てしなく遠いのに、独占欲か? すべての人が触れることを許されない、偶像ではないのに…。 大切な存在のもっとも大切なことを、僕は無視している。
ところで、この日記を見て、 いったい何が楽しくて、 こんなことを書いているのかと思うかも知れない。 しかし、考えてもみてほしい。 僕だけでなく、ここに日記を載せているほとんどすべての人は 誰に強制されるわけでもなく、 自分の意志で日記を書いている。 つまり、やりたくてやっているのだ。 自嘲しているのは、本気で自分をあざけりたくてやっているわけではない。 それが楽しくてやっているのだ。 当たり前のことだが、フッと、そう思った。
さて、レポートを書かなければ。 知人にレポートを書き終わったら連絡を取ると言ったが、 こんなことをしていたのでは、 いつまでたっても連絡なんて取れやしないな…。 1時間、日記を書いていたのか。 昨日や、ずっと前と比べれば短くなったと言うべきなのだろうか。
2003.01.29 (Wed) 22:55
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