Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年12月22日(日) 主張と批判のバランス

2002/12/27 (Fri.) 14:14 4175字208行
日記の更新ラッシュ、確か3弾目だ。
3つくらいでものを数えられなくなるとは…。
知的能力が低下したのか、記憶力が低下したのか。
後者は、常々感じている。
しかし前者は、自分ではなかなか分かりづらいものだ。
どうなのだろう?僕の知的能力は低下しているのだろうか?
まあ、もともと低すぎてよく分からないと言われると、
反論できないのだが。

ああ、そうだ。
前の日に書いた、Dev Boosterなのだが、
.Natという名前の制作者になっている。
どう見ても、.NetというMicrosoftのプロジェクトのもじりだろう。
実際、そのインタフェースも、
きわめて.Netの各種ソフトに類似している。
まあ、もっと言えば、VC++言語の開発環境に似ているのだが。

今日は、
小規模なら一方的でも問題は少ない。大規模になれば批判を受けてバランスが取れる。
しかし規模に対して批判のバランスが取れていない場合も多い
マスメディアに対する批判は弱く、政治に対する批判は強い。
ってコトについて。
こんなこと、PHSで書いたのか。
電車のなかで暇とは言え、
PCと比べて使いづらい入力デバイスで、
僕もよく頑張るものだ。

なにが言いたいのかということだが、
これは、メディアについてだ。
人に影響を与えるメディアについて、
小規模だったら、一方的に主張していて、
ろくに批判も受けなくたって、たいした問題ではないのではないかということが1つだ。
要するに、僕がこの日記に
好きなことを書いていたって、そんなに問題じゃないだろ?
ってコトだ。
人に広く影響を与えられるメディアについて言っているから、
小規模と言うと、Internet以外に考えられない。
他のメディアでは、規模が小さくなったときに、
与えられる影響範囲も小さくなってしまう。
Internetなら、規模が小さくても、全世界にものを言える。
ちなみに、一応僕も、
批判を受けられるように、メールフォームとBBSを用意した。
理性的な批判であれば、どんなことでも歓迎させてもらう。
他の利用者に不快感を与えるようなことでなければ…。

ここで、PCがダウンした。
かなり調子よく書いていたのだが…。
まあ、いいか。
安物なんだし、いつもそうなんだし。

それとは逆に、規模が大きくなれば、
今度は必然的に批判の声が大きくなる。
例えば、侍魂の場合、
1日に10万ヒットを越えるすさまじいアクセス数だった。
ちなみに、クリスマスリアルタイム更新の時は、
なんと、1秒に25ヒットと言うからすさまじい。
クリスマスにどれだけ暇人が多かったかと思わされる。
僕だって読んでいたのだが…。
それにしても、よくサーバがダウンしなかったものだ。
さすがに、ぷららは基盤がしっかりしているのかも知れない。
確か、元NTT系列だ。
ちなみに、1秒25ヒットが1日中続いたとすると、
1分で1500ヒット、1時間で90000ヒットとなるので
なんと、まる1日で2160000ヒットとなる。
この日記をずっと書き続けたとしても、
侍魂の1時間分にすらなりはしないだろう。
ただ、最近このエンピツは経営がやばいようなので、
そんなアクセスが来たら、サーバがダウンすると思うが。

さらに余談になるが、
現時点で、この日記のアクセス数は約5000だ。
自分で踏んだ分もかなりあるが、それにしても、
これだけの人が来てくれたことに感謝の意を表したい。
まあ、それはそれとして、この数は、
このときの侍魂に、3分20秒でのアクセス数に等しい。
この日記は、2月15日からだから、もうすぐ1年になる。
そのあまりの速度の差には、あきれるしかない。

話が思い切り逸れた。
PCがダウンする前と全然違うことを書いているし…。
ある意味、この日記もカオスなのかも知れない。
そのときの僕の気分という、ちょっとしたことで、
同じ初期条件を与えられても、結果が大きく変動する。

カオスとは、バタフライ効果に代表される一連の系を指す。
バタフライ効果とは、10メートル先で蝶が1回羽ばたくと、
その後の気流の流れが、それまでと大きく変わることを指している。
たった1つのことが、他の多くに影響し、
結果的に、ちょっとしたことが、大きな現象につながるのだ。
これは、すべてを要素に分解し、
その要素同士の関連を見てこなかった従来の科学には
なかなか理解することが難しい問題らしいのだ。
デカルト以来の要素還元主義は、破綻しかかっているのだ。
しかし、逆に言えば、
つい最近まで、要素還元主義は科学の主流であり続けたわけだ。
今でも、基本的にはその考え方で物事を考える。
あらゆる問題について、明確な定義付けを行い、
不明瞭な言葉を極力避けるのはその現れだ。
友人も、ゼミでさんざん絞られたらしいが、
これはその教官の方針ではなく、科学の方針なのだ。
科学する以上、身につけなければならない思考法なのだ。
そういう意味で言えば、今度示された外国語の言い換えは、
あまり適切とは言えない。
言葉にはそれぞれ明確な定義があるのだから、
分かりづらいという理由で書き換えるのは避けた方がよいと思う。
もちろん、時と場合によるのだが。
ただ、役所の文書なんてのは、正確さで他に負けてはならないだろう。
批判されたんだからしょうがないのだが。
最近は、ちょっとした批判で、すぐ役所が動くようになったと思う。

で!!
で、だ。
大規模なメディアの話だ。
話が逸れまくっているのだが、
その侍魂のような規模になると、
すさまじい批判が巻き起こる。
主な役割を担っているのは、2chだ。
匿名性、多くの人の参加ということで、
Internetのメディアとして特性を、
最大限に表している場所と言えるだろう。
よい意味でも、悪い意味でも…。

この場所は、実は、
普段その知性の表現をためらってきた人々が、
その知性を遺憾なく発揮している場所でもある。
そのため、他では決して見られない、
高いレベルの意見が腐るほどに見られるそうだ。
僕には、意見の優劣を評価することなどできないが…。
その表現も極めてフランクで、
2ch特有の表現以外には、どんな制約もかけられていない。
高度な知性が、ほとんど制約なくぶつかり合える場所なのだ。

その一方で、極めて低レベルの知性でも、
残念なことに、何の制約もなくものを言える。
厨房と批判されるのだが、
批判されるだけで、その発言は決して制約されない。

ということで、侍魂のようなサイトになると、
賛否両論、レベルの高い意見から低い意見まで、
すさまじい批判の渦が巻き起こる。
そのため、侍魂自身には大きな影響力があるが、
その一方で、批判も大きな力を持つ。
そのため、結果的にバランスが取れるのだ。
侍魂のアクセス数は累計1億程度だが、
2chのアクセス数は、そんな数字を遥かに越えている。
もちろん、そのすべてが侍魂の批判をしているわけではないが、
人の数自体には、大きな格差はない。
そういう意味で、バランスが取れている。
批判よりも侍魂自身が若干強いという意味で、
かなり理想的な状態と言えるだろう。
もちろん、管理者自身は、すさまじいストレスで気が狂いそうになるだろうが。
見る側は、そんなこと知ったことではない。

問題はここからだ。
まず、マスメディア。
何度も書いてきたが、このマスメディアというのはほとんど、
その主張の強さに対抗できる批判がない。
あまりに強すぎる意見に、誰も対抗できないのだ。
2chすら、それに対抗することなどできない。
世界最強の力は権力だが、
そもそもマスメディアは、その権力を抑制するのが役割だ。
だから、権力に屈することもほとんどない。
また、そもそも、
その内容の是非を問わず、マスメディアは権力に屈することを認めない。
そのために、理性的で正しいと思われる意見であっても、
そう簡単には受け容れないのだ。
この硬直性は、政治の世界を遥かに上回るものだ。

それから、その権力も問題だ。
権力は、大きな力を持つが、
実はその考えを示す場は、あまりに少ない。
権力の考えを示せるとなると、マスメディアしか考えられない。
もちろん、Internetも考えられるが、
その発信する力は弱く、
到底、政治の規模に対して釣り合うものではない。
まあ、それはそれとして、
Internetの世界に積極的に乗り出すのは、
意欲的な取り組みだとは思うのだが。
僕も、小泉首相のメールマガジンを毎週読んでいる。
実は、このメールマガジン以外からは
一切得られない情報も多いのだ。

ほとんど全部が独自の情報なのだが、
まず、まとまった形での首相の仕事。
断片的には伝わってくるが、
マスメディアは権力の批判が役割だから、
首相の仕事を総合的に評価して、
それを適切に判断するということをしない。
権力を認めることは、まずしないのだ。
だから、首相自身がそれを評価して、
我々に示すことのできるメールマガジンは貴重なのだ。
さらに、首相の意見。
国家の代表であるにもかかわらず、
その首相の意見は、所信表明演説以外では伝わりにくいのが現実だ。
緊縮財政などと新聞には書かれているが、
首相自身は、これを放漫財政と思っているらしい。
なかなか、このようなことは伝わりにくい。
確かに、国債発行額36兆円というのは、
放漫以外の何物でもないだろう。
首相自身も述べているが、むしろこの点で批判されるべきだ。
ちなみに、痩せている方がきれいに見えるというのはどうだろうか、
なんてのは、興味深いがどうでもいい。

あと、余談だが、
編集後記の
「しかし、書いていて一番落ち込むのは、まったく反応が無い事です。」
というのは笑わせてもらった。
そりゃそうだろう。
200万人も読んでいるのに、
1人も反応しなかったとなれば、それはへこむだろう。

ちなみに、行政でもトップとなると、
このようにある程度伝わってくる。
首相の意志次第でどうにかなるのだ。
しかし、その下の官僚レベルになると、
誰かが伝える気にならないと、どうにもならない。
もっとも、情報を収集しようと思えば、
いくらでも伝わるのかも知れないが。
批判的な情報収集だけでなく、
予見に基づかない情報収集をして、
それを入手しやすい形で示して欲しいものだ。
ちなみに、各種メールマガジンは、
情報が断片的な分、そういう条件が満たされている場合は多い。

まあ、今日はこんなものか。
あと何日分あるんだ…?

2002/12/27 15:59


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