2002年11月27日(水) |
微粒子と人の心は不確定…? |
2002/11/27 22:37 Words: 3126 Lines: 179 今日は、一言も話をしなかった…。 この程度のことで情緒不安定になるとは。 頭が、おかしい…。 少しずつ、歯車がズレ始めているのかも知れない。 もう、手遅れなのかも知れない。
今日は、2限からの講義だった。 さっさと寝るようにしたのが幸いしたのか、 何の苦労もなく起きることができた。 何ヶ月か睡眠時間4時間の生活をしていたおかげなのか、 6時間寝ればすっきりするようになった。 人間、短い睡眠時間にも適応するものらしい。 まあ、たぶん若いうちだけではないかと思うが。 でも、そんなこともないのだろうか。
文学は、Jonathan Swiftの話。 先週休んでしまったので、ちょっと話が分からないところもあったのだが、 この作家、変わった性癖があったらしい。 まあ、興味があったら調べてほしい。 僕は大嫌いなので、書きたくないのだ。 話自体はそれなりにおもしろかったのだが、 そういう嫌いな話を延々としていたので、 ちょっと気分が悪くなった。 この日1日の気分の悪さは、ここに端緒があったのかも知れない。
ちなみに、その話とは関係ないが、 このSwiftには、「貧困児処理法私案」というのがあるらしい。 当時、アイルランドはイギリス(性格にはイングランド)の植民地になっていて、 飢饉で大変な状況だったらしい。 当時、12万人の子どもがいて、 そのうちまともに生活できるのが2万人と言われていたのだから それはもうすさまじいものだったようだ。
それでこの私案の骨子は、 ひらたく言えば、その残りの10万人を食べてしまえ、ということだ。 比喩でも書き間違いでもない。 食料が足りなくて、子どもに食わせることができないなら、 その子どもを食べてしまえばいい、というのがその内容だ。 ちなみにこれを見て、夏目漱石はSwiftを気違いだと思ったらしい。 まあ、夏目漱石でなくてもそう思うだろう。 僕は、こんな話を嬉々として語る教官が気違いだと思ったほどだ。
その内容は実に詳細に渡り、 子どもをいかにして食べるか、皮はどう使えばいいか、等々、 実によく記載されているようだ。 …ちなみに、当然と言えば当然のことだが、 これは風刺のためのものだ。 それだけの惨状を放置している時の政権に対して、 痛烈な批判をしているのだ。 まあ、大飢饉のアイルランドの現状を知らない イングランドの不在地主たちは、 アイルランドからどんどんイギリスへ食料を送っていたらしいから、 そんな風刺をしたくなる気持ちも分からないでもない。
それで、この程度の内容で気分を害したわけではない。 一応、僕も20歳の人間だから、 世の中にはこういうこともあり得るんだってことを 少しは知っている。いくらなんでもこの程度のことで 日記に書くのをためらうほど気分が悪くなったのではない。 Gulliver旅行記を読んだことのある方なら、 リリパットの宮殿の火事と言えば、なにを言いたいのか分かるかも知れない。 まさか、勘違いする人はいないと思うが、 リリパットと言ってもドラクエのモンスターではない。 Gulliver旅行記に出てくる小人のことだ。
3限目は、応用化学。 毎週書いている気がするが、 光と物質の交互作用。 今週は、赤外線の検出についてだ。 熱電効果、内部光電効果についてさんざん話をした挙げ句、 どちらも使われていないという結論に達したときは ちょっとガクッと来た。 実際は、赤外線による抵抗変化を計測する手法が よく用いられているらしい。 まあ、これも一種の熱電効果と言えるのかも知れないが。 ちなみに、GaAsという物質がある。 俗にガリウム砒素と言われ、それがさらにガリヒソと呼ばれるらしいが、 正式名称はヒ化ガリウムだ。 長老の先生はそう呼べと主張するらしいが、 そんなもん、どうでもいいじゃねえか、と教官は言っていた。 まったくその通りだと思う。 書いたような気もするが、40代(と思われる)のくせして、 「凉」というなんだかかっこいい名前の教官だ。 さんずいではなく、にすいなのがミソだ。
4限目は、流通情報工学ゼミナール。 ゲームの練習とかわけの分からないことをやっていて、 また、このゼミ用のプログラムを書いていなかった。 ということで、ろくにテストもしていない Euler法のプログラムを見せた。 まあ、案の定、あまり評価は芳しくなかった。 あと、時間計測の方法について調べてこいと言われていたが、忘れていた。 ちなみに、その講義時間中に調べてみた。 currentTimeMillisという名のメソッドだ。 メソッドってなに?と思われるかも知れないが、 Javaでは関数に当たる機能を提供するシステムを メソッドと言うらしいのだ。 クラスの内部構造だったりするなど、多少、関数と性格が違う。 ちなみにこのメソッド、 「ミリ秒で測定した、現在時刻と協定世界時の UTC 1970 年 1 月 1 日午前 0 時との差」 という、妙な値を返すメソッドだ。 戻り値は64bitの整数型、なのだそうだ。
5限目は、情報管理システム。 有向グラフを扱ったのだが、 まあ、もう11時になってしまったので省略する。 正直言って、たいしたことはやっていない。
ただ、この講義が始まる前、 彼女が友達に、何か熱っぽく話していた。 彼女には悪いが、両手を大きく広げて話す姿が なんだか子どもみたいでかわいかった。 まあ、それはそれとして、風邪は良くなったようだ。 話す機会はなかったが、 彼女の体調が戻っていて良かったと思う。 今日は、中央線が人身事故の影響で遅れていた。 だから、中央線がずいぶん混み合っていた。 彼女がつらい目に遭っていないといいが…。 僕は一応175センチあるから、 多少背を伸ばせばそれほど苦しくはないのだが、 彼女は、そうはいかない…。
帰りは、友人と一緒だった。 彼女を見かけたが、混み合っていたし、声はかけなかった。 それに、なんだか友人と一緒だと、 声をかけづらかったのだ。 なんだか、その友人が変に気を使うのが、 気になって気になって仕方がなかったのだ。 …が、その程度のことで感情的になるのは、 やはり相当におかしい。
で、その帰りに、 Javaのテキストの下巻を購入した。 割と難しい内容が書いてあると思うのだが、 極めて平易に、分かりやすく記述されている。 上巻を見て期待していたが、期待通りの内容だ。 期待以上と言っていいかも知れない。 さすがに、本格的にオブジェクトの話に入ったら 分からなくなるかと思ったが、どうもそんなこともない。 まあ、上巻と違って、 3時間で目を通すのはさすがに無理だが。
とりあえず、この本をすべて終えたら、 独習Javaという、もうちょっと難しい本を読もうと思う。 この本も、見て分からないことはないのだが、 そんなに易しさを前面に出した本ではないので、 やや取っつきにくいのだ。 しかし、一通り理解したあとなら読みこなすことができるだろう。
今、ザッと目を通してみたが、 真ん中くらいまでは理解できるようだ。 初級から中級クラスの本だと書いてあるので、 僕は初級の終わり程度の位置にいるのだろう。 まあ、ちゃんと覚えていないので、 初級レベルとも言えない状況かも知れないが。
この本、確かに記述はいいのだが、 なんと言っても実用的すぎる。 よく分かっていない段階で次々と実用的な技術を示されても 使い方がよく分からないのだ。 そう考えてもやはり、一度理解したあと、 きっちりやり直すのに良さそうな本だ。 それに、よく使うクラスが豊富に掲載されている。 …まあ、それが弱点でもあるのだが。 クラスの数なんてキリがないほど多い。 そんなものを載せてもらっても、量が増えるばかりで困るのだ。 どうせ、Sunのページに行けばクラスの一覧はあるし。 まあ、一覧があっても使えないのだが。 なんと言っても、用途からクラスを選ぶ必要があるのだから、 クラス名が分からなくては手も足も出ない。
やれやれ。 予定を30分近くオーバーしてしまった。 とっとと寝なければ。 明日の1限は、彼女も出席することだし。
2002/11/27 23:26
そう言えば、昨日、なぜか東大からアクセスがあった。 いったい、なにを間違えてこんなところに来てしまったのだろう…?
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