2002/11/18 22:56 Access: 4201 (+56) Words: 5848 Lines: 344 おかしいな…。自分でそんなにたくさん踏んだかな? なんだろう?このアクセス数…。 前回更新してから約20時間。 それほど時間が経っているわけでもないのだが。
この日記を見つけるとき、 検索エンジンを使ってきている方が結構いる。 GoogleやYahoo!が多い。 Yahoo!と言っても、Googleのサーチエンジンを使った ページ検索の方だ。
驚いたのは、 検索のトップに出てくるキーワードが結構あること。 前のMDI Browserにはびっくりしたが、 それ以外にも、この日記をトップに出す 検索の組み合わせはいくつか存在するようだ。
例えば、「彼女 大学生活」…。 確かに、何度となくこの言葉を使っている。 使ってる数が多ければ上位でヒットするのか…?
よく分からないのが、「東京駅 アルバイト 配送センター」というキーワード。 確かに、たまたまこの3つの言葉を使って 日記を書いたことはあったが、どうしてそれがトップでヒットするのだろう?
驚いたのは、「丸の内ビルディング」だ。 もちろん、こんなキーワードでトップに来るわけではない。 なんと、241〜260という、とんでもなく後ろのところにあったのだ。 そんなところまでわざわざたどって、 僕の日記を出してしまったとは…。 無駄足を踏ませてしまって、申し訳ない気がする。
ちなみに、Yahoo!で普通に「大学生活」と入力すると、 52件目でヒットするようだ。 案外、上の方という気がする。 なんせ、89600件の中の52件目なのだ。 …が、URLをいじって、最後を見ようとしたら、 870件で打ち止めらしい。 いったい、どういう基準で89600件なんて出しているのだろう?
それで今日は、 先週と同じく、2限に合わせて出かけた。 講義に出るためではなく、彼女に会うためだ。 まあ、彼女にはアルバイトをやるためだと言ったが…。
それで、先週見逃した自習室も見てみたが、 彼女はどこにもいなかった。 あまりしつこく探しても仕方がないので、 適当に探して、僕は船の前にある、ベンチに座った。
この大学には、重要文化財の船があるのだ。 …陸上に。 なんで重要文化財を、芝生の上に載せて野ざらしにしておくのだろう? よく分からないが、費用の問題など、いろいろあるのだろう。
ベンチでボーっとしていたが、 10分ともたずに、彼女にメールを書いた。 携帯のメール…。乱用はしないようにしようと思っていたのだが。
彼女に気持ちをもう一度、伝えようかとも思っていた。 抱きしめたいとか、名前で呼んでほしいとか、 くだらないこともいろいろ考えた。 しかしそれも、彼女からメールの返事が返ってきた瞬間に消し飛んだ。
彼女から返事が返ってくるのに、9分もかかった。 しかし、なんのことはない。 僕のH’’と彼女のJ-PHONE、両方とも、 メールの受信がひどく遅いのだ。 無料なのはいいのだが…。 ちなみにその9分間、僕はメールを送ったことを後悔し続けた。 こんなの、過干渉だと。 なにをしているのか知らないが、僕からのメールを受け取って、 うっとうしいと思っているに違いないと。 メールアドレスを聞いたときも、かなり無理矢理だった。 実際、彼女は相当困惑しているように見えた。
僕は、ベンチに座ったままボーっと空を見上げていた。 そんなことをしたのは、本当に久しぶりだった。 なんだか白くもやがかかったような、 東京独特の色をしていたが、それでも青空はきれいだった。 ずっとあくせくした生活に慣れていて、 心から落ち着いた気分にはなれなかった。 通る人が気になって、仕方がなかった。
何回かメールを交換して、 彼女が図書館にいると分かった。 僕は、落ち着いた気分なんてどうでも良くなって、 鞄を抱えると走り出した。
図書館の階段を駆け上がると、歩調を落として、 ゆっくりと図書館に入った。 最近はそうでもなかったが、前期は、 彼女は図書館にいることが多かった。 どうしてそれに気づかなかったのか…。 まあ、結果オーライだったのかも知れない。 彼女は、論文の英訳の課題をやっていた。 もっと早く行っていたら、きっと邪魔になっただろう。
図書館に行くと、いつもドキドキする。 図書館は、机が少し高く区切られているのだ。 だから、遠くから見ても、座っている人はほとんど見えない。 1つ1つの席を、見て回らないといけないのだ。 席の横を通るたびに、また彼女じゃない、とがっかりするのだ。
しかし、今日はちゃんと、彼女は図書館にいた。 まあ、いると言っていたのだからいるに決まっているのだが。 ただでさえ走ってきて動悸がしていたのに、 席を1つ1つのぞき込んで、さらに動悸が激しくなってしまった。 そして、ついに彼女を見つけた。 僕の動悸はピークに達し、僕は胸を押さえ込んでしまった。
僕は彼女に話しかけたが、 彼女はこちらを見ることもなく、「ちょっと待ってねー」と言った。 やはり邪魔をしてしまったのか…と、早くも後悔した。 僕は、まだ読んでいなかったBlue Backsの本を広げ、 彼女の後ろの席に座った。 図書館は、1つの席に対して両側から向かい合うようになっている。 だから、彼女と僕は背中合わせになる形になったわけだ。 どうでもいいが、そのとき読んでいた本は、元素の本だ。 111あるという元素を、1つ1つ説明している本だ。 著名な元素も、そうでない元素も、 なかなか知らないことが多くておもしろい。
…が、このときはそんなこと、どうでも良かった。 普通に本を読んで、内容も理解していた。 しかも、思ったよりも落ち着いてはいた。 しかしそれは、そういう気分だっただけだ。 身体は正直に、座ったあとも動悸を続けていた。 僕は、いつまでたっても落ち着かない呼吸を、 どうやって彼女に悟られないようにするか、 そんなことばかり考えていた。
ようやく呼吸が落ち着いた頃、 彼女は課題が終わったと言った。 それから僕たちは、図書館で話し込んでしまった。 僕は普段、周囲の人間に対して相当神経質になる。 割と静かなところだったら、まず移動することを考える。 しかし、このときはそんな余裕、あるはずもなかった…。
それから、学食へ行った。 彼女は、今まで学食に顔を出したことがなかったらしい。 いつも何か持ってきているのだ。 僕もそうした方がいいだろうか…。 そちらの方が安上がりなことは分かっているのだが、 入学したとき、まわりが学食を使っているから、 何となく学食を使うことにしてしまったのだ。
彼女は、学食を興味深そうに眺めていた。 どうやら、大学の外はあちこち歩き回っているのに、 学内はそれほど見ていないようだ。
それから、最近僕が友人とよくいることの多い、 就職相談コーナーへ向かった。 僕は大学院進学を決めてしまったからなにもしていないが、 周囲は、とっくの昔に就職活動を始めている。 彼女も、もちろんそうだ。 だから、就職情報を探しに来たのだ。 …だからこそ、不安になる。 これから就職活動がどんどん進んでいけば、 それだけ、彼女と僕との乖離は深まる。 今はまだいい。しかし、彼女が徐々に余裕を失ってくれば、 僕の相手なんてしている場合ではなくなるのではないか…?
とにかく、今日はいい気分だった。 最初からこんなにいいことがあったのだ。 複素解析は、はっきり言って好きな科目ではなかったが、 ノートを取るシャープペンシルの動きは踊るようだった。 生徒がどこからか取ってきたと言う、ドクターグリップ…。 対価を支払っていないという事実とは裏腹に、 その調子は、かつてお金を払ったものよりもずっといい。
彼女に会ったら、 自分の気持ちは変わっていないと。 今でもずっと好きなんだと言おうと思っていた。 しかし、彼女と会うどころか、 メールを受け取っただけで、その気持ちはくじけてしまった。 …僕がそれを言えば、 彼女はそのことについて考えざるを得なくなる。 僕には、彼女を苦しめる資格なんてあるのか? そんなこと、1度やれば十分じゃないのか? 所詮、今の気持ちは未練なんだから、 いつかは、振り捨てなければならないものなんだ…。きっと。
幸せなはずなのに、なぜこんなに苦しい? 不満なんてないはずだ。 ただ、そうだ。彼女が僕を想ってくれているのではないかという 根拠のない考えが、消えていないのだ…。
こんなに、優しくされたことなんてなかった。 今まで僕の周囲にいた人は、 冷たくはなかったが、決して優しくもなかった。 だからこそ、好きな人に、これほどまでに優しくされると、 僕は、この気持ちを捨てきれないのだ…。
でも、もう彼女がどうだなんて関係ない。 もう、なんであろうと彼女は彼女だ。 外見も、性格も、僕にとってそれほど重要ではなくなってきた。 それは、彼女の要素だからこそ重要なのであって、 そういう外見だからとか、そういう性格だから、 ということではなくなってきた。
…本当に、どうしたらいいのだろう? 答えなんてあるのだろうか。 結局、良い思い出として封印するしかないのだろうか。 どんな強い想いも、 時間が経てばすべては消えてなくなるものなのか。 そうであるなら、未来なんてどうでもいい。 とにかく、今だけをなんとか…!
それはそれとして、今日受けた講義は3つ。 研究室に顔を出そうかと思ったが、 彼女に会いに行ったので、研究室の方には行かなかった。
複素解析は、だんだんよく分からなくなってきた。 正則関数と初等関数に関して、 それぞれ複素数領域での微分をしていたが…。 Cauchy-Riemannの方程式とかいうのをやった。 たぶん、それほど難しい話ではないのだろうが…。
線形代数は、固有値と固有ベクトルの話だ。 知らない人は「なんだそれは?」と思うだろうが、 知っている人は「なぜ3年になって?」と思うだろう。 そのくらい、基礎的な内容だ。 さすがに情報工学では使わないかも知れないが、 ほとんどの理学、工学分野で登場するのではないかという かなり基礎的な内容だ。 ちなみに、そんなことを3年生になってやっているのは、再履修だからだ。 確か、シュレディンガー方程式は、 固有値を求める計算で解が求まるはずだ。 よく覚えていないが…。
ちなみに、Cauchy-Riemann方程式もそうなのだが、 知らない人が見ると、異常に難しそうな名前のものが、 大学には多すぎる。 中身を見ると、なんだそんなことか、ということも多い。 Eulerの公式なんてえらそうなことを言ったって、 中身はたった1行の、短い数式なのだ。 確かに重要な意味を持っているが、決して難しくはない。
すべての元凶は、そのネーミングにあると思う。 その法則の発明者が、法則の名前になってしまう。 だから、名前だけ見ても、どういう法則なのかまったく分からないのだ。 普通、ネーミングというのは、 名前を見たら中身が分かるように付ける。 なのに、科学というのはどの分野を見ても大抵、 法則には人の名前が付けられている。 これでは、なんのことだかサッパリだ。 学会でしか使わない法則ならともかく、 人に教えるなら、分かりやすい名前を用いるべきだ。 極端な話、僕が何か法則を発見したら、 それがどんな分野の法則なのかとか、 どんな内容なのかとか、発見したことに関する 様々な情報はすべて無視され、 ただ僕の名だけが記されることになる。 「Seakの法則」と。 これでは、なんのことなのか分からないのも当たり前だ。
それはともかく、 複素解析では、指数関数の微分、 三角関数の微分、双曲線関数の微分、対数関数の微分を扱った。 いずれも、複素数領域だから、 実数の微分とは多少異なる。だいたい同じだが…。
5限は、流通統計管理論だ。 流通に関する常識について扱った。 買い回り品と最寄り品とはそれぞれ何か、とか、 専門店の特性とはどんなものか、とか、 地方百貨店の動向はどうなっているのか、とか、 そういう話だ。 ちなみに、答はそれぞれ、 買い回り品は、ある程度高価で、 あちこち見て回って購入するような品物だ。 つまり、「買い回る」品物だ。 最寄り品も同じだ。最寄りの店ですぐ購入できるような品物を指す。 コンビニで買えるものをイメージすればいい。 専門店の特性は、上記の買い回り品を多く取りそろえ、 安く多くのものがそろうことを、流通サービスとして提供している。 カテゴリーキラーなどと呼ばれる。 地方百貨店の動向は、 ここの事情はあるだろうが、総じて言えば斜陽と言っていいらしい。 交通事情が良くなってきて、 大都市圏に客が奪われているのだ。 その典型的な例が木更津で、 アクアラインが完成したことで、多くの客が横浜や川崎に流れ、 売り上げがかなり減ったそうだ。 ちなみに、このようにリンク(交通機関)によって 需要を吸い取られることを、ストロー効果と呼ぶ。
とまあ、そんなような話だ。 流通を専門にしている割には、 意外と基礎的な話だという印象を受けるかも知れない。 しかし、流通というのは3つに大別できる。 それぞれ、物流、商流、情報流と呼ばれる。 一般に流通と言うとこのうちの商流を指すが、 僕たちが主に扱っているのは、このうちの物流なのだ。 物流と、それに伴う情報流以外のことは、 並の経済学部の学生にも勝てないと言っていい。 ただし、物流に関して専門的に学んでいる大学など、 他にはないだろう。 人事担当のみなさん、是非とも、 流通情報工学課程をよろしく。 僕は今、この流通情報工学課程を広告する アルバイトをやっているのだ。 まあ、パンフレットの送り先の住所録を作るという、 かなり地味な仕事ではあるが…。 自宅でできるから、結構いいのだ。
こんな話を書いていたら、だいぶ落ち着いてきた。 ニュースを見ていたのだが、 やはり、道路公団の民営化のニュースは、豊富に転がっている。 僕が国際交通経済学で調べるべきテーマとして示されたのが、 この道路の民営化問題なのだ。 しかし、それに空港の民営化問題が絡んでいるから、 調査としては格段に難しくなっている。
それと、国際マーケティング論では、 マレーシア、タイ、インドネシアについて調査せよとのことだ。 いくつかテーマがあって、 例えば、貿易と直接投資などだ。 他のテーマは忘れてしまった。
今日の東京駅は、ずいぶん子どもが多かった。 いったいなにがあったのだろう? 今日はミッキー・マウスの誕生日と聞いたが、 その影響だろうか?
さて、そんなことをやっている間にも、 どんどん時間は過ぎる。 チャチャッと書いて、とっとと寝よう。 明日も2限から講義があるのだ…。 それに、明日は家庭教師もある。 あまりのんびりはしていられないのだ。
ああ、なんか書くこともないのに、 こうして時間を引っ張ってしまっている。 上の文を書いてから、なんだかんだで30分経っている。
彼女から来たメールを一通り読み返してみた。 なんか、関係の変化が、これを見るとすぐに分かる。 最初は敬語だったんだなぁ…。しみじみ…。
2002/11/19 1:45
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