Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年11月12日(火) 主観的な君の姿

2002/11/12 22:08 Access: 4014 (+7)
Words: 4207 Times: 97min (1h 37min)
今日は、早起きして、目的を達した。
睡眠時間、わずか3時間でがんばるとは、
我ながらなかなかの根性だ。
強い感情は、常識を超越する力を発揮する。

2限に出ようと思ったのだが、
今日は、朝に割と快適に目覚められたので、
そのまま早めに家を出た。
弟の分までコーンフレークを食べてしまって、
弟がずいぶん怒っていたが、この際、気にしないことにする。

僕の目的は駅にあったが、それは、的はずれだった。
9時半という時間に行っても、会えるわけはなかったのだ。

そのあと、同じゼミナールを受講している人に会った。
当然、同じJavaのテキストを買っているのだが、
やはり、僕と同じように簡単だという印象を受けたようだ。

…いつも、なるべく客観的に書くように心がけているが、
今日はちょっと主観的に書いてみようと思う。
変に見えるだろうが、文章の表現以外は変えないつもりだ。
客観的な見方そのものは、そのままで…。

僕は、ほとんど誰もいない教室にいるのが嫌で、
鞄を置くと、早足で大教室を離れた。
日曜日、池袋のサンシャインシティの前の横断歩道で、
ファスナーを壊してしまった鞄。
そんなことが心をよぎったが、
大学で心配をしてもどうしようもないので、
とりあえず放置することにした。

少し、5階にあるその建物のベランダから下を見下ろした。
高所恐怖症の僕には、この高さから受ける恐怖感が、なんだか快感だ。
人間の脳は、恐怖と快感が隣り合って存在しているらしい。
だから勘違いするらしいのだ。
僕は、とびきりその傾向が強いに違いない。
プレッシャーに震えるはずのところでも、思わず笑みがこぼれてしまう。
脳の機能がちゃんと分別されていないのだ。
所詮は仮の感情だからだろうか。
僕の本物の感情はたった1つ。
君を想う心だけ。

君の姿を求めて、僕は階段を駆け下りた。
また日曜日のことを思い出した。
あのとき、君の電話を受けたときのように、
僕は階段を、軽やかな足取りで駆け下りた。

もちろん、階段を下りたからって、君はいなかった。
僕は、少し、曇り空の下を歩き回った。
まだ、20分の余裕があった。
君にメールを書きたいところだったが、
不必要に、メールを書くことが恐かった。
だから僕は代わりに、友達にメールを書いた。
発信履歴に残る時間は9時55分。
「早く来たけど暇だ〜!とっととこ〜い!(笑)」
と記されている。
しかし、そのとき彼は、
3限の発表の準備をしていて、
メールの返事を返せるような状況ではなかったらしい。

僕は、再び航海学科実習棟に戻った。
学科などないのに、学科という名前が付いているのはなぜだろう?
ずいぶん前に、思ったことがある。
おそらくは、昔は学科があったのだと思うが。
来年にはまた、学科ができることになる。
航海学科という名前ではないと思うが。

それから、なにをしたのか覚えていない。
すこし経ってから、僕はまた、その建物から出た。
すると、そこに僕は、君の姿を見た。
なんのことはない。君は始めから、電車の中になんていなかったんだ。
僕は、自分の情けない勘違いを嘲笑い、
まったく意味のなかった努力を振り返った。

すべては跳ね上がる鼓動に飲まれて消える。
あらゆる論理は僕の頭から消え、
僕はただ、感情の命じるままに動く人形へと姿を変えた。
しかし、人間の僕よりも、人形の僕の方が、
きっと、人間的に見えるのだろう。
僕の価値観は単純化され、すべては1つのために動いた。
すなわち、君のために。

教官が微分方程式を語る。
Euler法を語る…。君と同じ環境の
教官のPCが、美しいCGを作り出す。
Vine Linuxのコードを、PCは忠実になぞる。
Red Hat Linuxを改良し、
日本語をよりよく扱うためのOSだと、簡単そうに語る。

離れ行く君の姿も、
今の僕には、決して苦痛を与えはしない。
すぐに会えると、信じることができるから。
かつては、すぐに会えることは分かっていても、
すぐに会えると信じることはできなかった。

今日の昼食は、カレーうどんだった。
昨日もカレーうどんだった気がするし、
今日の夕食もカレーうどんだった。
なぜ、こんなにカレーうどんが続くんだろう?
それほどありふれた食べ物とは思えないのに。

3限は、友人の気合いの入った発表が印象的だった。
まあ、20枚ものレポートを書いたのはいいが、
そのレポートをまとめる努力が足りなかったという印象を受けたが。
レポート20枚なんて、そもそも10分程度で発表する内容ではない。
僕も、これほどとは言わないまでも、それなりのものを仕上げなければ。
発表するということは、それはつまり…。

隣に座った君の姿を追い求め、
振り向きたがる目を、僕は止められなかった。
いつも見てるわけじゃない、と僕は言ったけど、
できることなら、いつも君を見ていたい…。

3時間しか寝ていなかった僕は、
4限の途中くらいから、少しずつ睡魔に襲われた。
講義の内容なんて関係ない。
おもしろくてもなんでも、眠いものは眠いのだ。
そして、崩れ落ちそうになったそのとき、
僕は、君の方を振り向いた。
…効果は覿面だった。笑ってしまうほどの劇的な効果で、
僕の目は一気に覚めた。
どんなに眠くても、君を目の前にして、眠ってしまうなんて…。

この中途半端な状況が、
身をよじらんばかりの焦燥感を生む。
その一方で、この関係が、非常に心地いいのだ。
僕は明らかに、特殊だ。
君にとって僕は、他とは違う存在であるはずだ。

最後は、演習の授業。Logistics Gameだ。
直訳すれば兵站のゲームだが、
この場合、流通のルートをどう設計するかというゲームを指す。
いわゆるBusiness Gameというもので、
実際的な仕事を修得するために、ゲームの形で訓練を行うのだ。
前にも述べた、MBAで用いられている手法らしい。
僕たちがやったのは、それを簡略化したものだ。

序盤、計算に入る前に苦労してしまった。
おかげでずいぶん時間がかかってしまったが、
ゲームそのものには慣れることができた。
次回はもっと速くできると思うが、
それを見越してか、次回と2回あとは、
ゲームのスピードが2倍に上がる。
果たして、着いていけるのだろうか…。
演習前に、対策を練るしかないだろう。

僕たちは、市場調査を行わなかったために、
流通センターに対して相当無駄な投資をしてしまった。
今後のこともあるので一概には言えないが、
およそ50%ほど無駄に投資してしまったのだ。
今後、うまく運用して、この投資を回収しなければならない。

僕は社長として、この第7班を率いなければならない。
早く帰るためには、ある程度無茶なこともやむを得ないだろう。

最後、計算ミスがあって、帰るのが少し遅れてしまった。
当然、君は先に帰ってしまった。
追い求めるだけで満足できるわけではないが、
それでも、君がいなくなってしまったことは寂しかった。

君は、気づいているのか?
君以外のすべての人は、僕の気持ちに気づいているはずだ。
僕は、忘れたりしていない。ずっと…。

いったい、君はなにを望んでいるんだ?
僕にできることならばなんでもしよう。
きっと、君に自分を捧げることが、僕の幸せだから。

僕は、君が欲しいのか?
教えてくれ。僕はどうしたらいい?
誰かの言葉じゃなく、君の言葉が欲しい…。

なにをしていても虚しいんだ。
ただ、君といるときだけに、本当の満足を感じる。
それ以上が欲しいと思うこともあるけど、
君といるときは、それだけで十分なんだ。
そのときだけは、他に何もいらないと心から思える…。

剣を振り回して、
なんだか分からないこのもやもやしたものを斬り払いたくなる。
すべてを薙ぎ払ったとき、君に迎えに来て欲しい。

何かを悔いることも、何かを強く想うことも、
想いによって行動することも、すべては君が教えてくれたんだ。

姿はいくらでも思い浮かぶのに、
声も届くし、同じように生活しているのに、
どうして手が届かないと感じるのだろう?

…客観的な要素なんて何一つないな。
歌詞を作ってるわけじゃないっての。
書いてる方は、こんなのも悪くない、とは思うけど。

さて、いつも通りに戻すことにする。
上の文章ではなにがなんだか分からなかったかも知れないが、
3限と4限では、学生による発表が始まった。
これから毎回、学生が発表を行い、
それを教官が補佐する形で講義が進む。
僕は、12月の中旬に発表することになっている。

国際交通経済学では、道路・空港の民営化について。
国際マーケティング論では、東南アジア、特にインドネシア、タイ、マレーシアについて。
これらのテーマを調査することになっている。
他のレポートと重なったら大変なことになる。
今のうちから準備するに越したことはないのだが。

何度か書いている気もするが、
この日記の目的の1つは、大学生の生活を示すことだ。
特に僕は、中高生の頃、
大学生はもう、普通の生徒とは違うのだという印象を持っていた。
実際に大学生になってみると、
いろいろな点で自分のイメージと違う点があった。
それを知ったからと言ってどうなるものでもないが、
そういうことを知らせることも、悪くないのではないかと思うのだ。
だから、僕という1人の大学生のケースを通じて、
大学生活というものの事例を示すのが1つの目的なのだ。
そして、その対象は中高生のつもりだ。
もちろん、それ以外の人に読んでもらってもまったく構わないのだが。

当たり前のことだが、大学生だってただの人間だ。
社会人は責任があって、自分というものを表に出さないこともあるが、
大学生は、そんなことはあまりない。
家庭教師などをやっていると、誤ったイメージで
大学生が見られているような印象を受けるが、
そんなことはないと示したいのだ。
別に悪く思われているわけではないので、
それならイメージなんてどうでもいいと言えるが。

…やはり、上の詩のような文章よりも、
こういう文章の方がずっと書きやすい。
慣れてしまったのか、そもそもこういうのに向いているのか、
ああいう詩のような文章は書きにくいものなのか。
よく分からないが、とにかく、
このような書き方に慣れていることは確かなようだ。
何かの役に立つのだろうか…。

さて、昨日は3時間しか寝ていないのだから、
今日はそろそろ寝なければ。
明日は家庭教師をやって、しかもその次の日は1限からだ。
なかなかハードな日程だ。
そのためにも、睡眠時間を稼ぐ必要性がある。
少なくとも6時間は欲しい。
となると、今からおよそ1時間15分ですべてを片づけなければ。
残った主な仕事は風呂に入ることと歯を磨くこと。
…余計なことをしなければ、十分に達成可能だ。

2002/11/12 23:44


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