Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年10月29日(火) 恋愛と現実

2002/10/30 0:06 Access: 3706 (+17)
Words: 7,738 Times: 130min (2h 10min)
今日は、遅刻せずにちゃんと出席した。
やっぱり、Ragnarokをやらなければ、
ちゃんと生活できるんだよな…。

3限は国際交通経済学。
いつもはここで復習をするのだが、
正直言ってたいしたことを言っていなかったので、簡単に。
要するに、規制ってのは経済学的にどういうことか、
ってコトだ。

4限は国際マーケティング論。
3限と同じ教官が担当しているので、
頭の切り替えがなかなか難しい。
こちらは、直接投資論の話だった。
直接投資にはどのようなものがあるか、
そして、なぜ直接投資が行われるか、という話だ。

5限は、流通情報工学演習。
担当教官が髪を切っていたのが印象的だった。
それはそれとして、今週は今までの集大成。
これまでの4週、流通センターの設計をしてきたので、
それを発表するのだ。

他の班は、教官に渡された項目ごとに方針を述べていた。
確か、既存施設との役割分担や、
施設を建設したとき、周辺にどのような影響が及ぶか、
という話だったと思う。
しかし僕は、…その資料を準備するのが僕の役割だったのだが、
方針と特長を述べよ、と言われたのだからと、
そのままひねりも何もなく、「基本方針」と「特長」の2つに分けてまとめた。
言われたとおりやった方が良かったんじゃないかと思ったのだが。
今でもそう思う。
みんなが違うやり方をしているからと言って、
そちらがより良いとは、僕は思わない。

いろいろ対策を練ったのだが、
10分という時間の制約上、たいした質問はされなかった。
まあ、こんなものだろうか。
結局、担当教官の意見を除いて、
対策していない質問はされなかった。
ちなみに担当教官は、輸送に使うトラックに関わる
コストについて言っていた。
…施設を設計するのに、そんなことまでいちいち考えていなかった。

その質問なのだが、
なんだかみんな、あら探しのようになっていた。
本来は、不明なところを質問することで、
より深い理解をすることが目的のはずなのだが。
まあ、かく言う僕も、
質問の対策としてはそういう質問を想定していたのだが。

1つ、発表に不備があった。
…読んでいる方からすれば全然関係ないことなのだろうが、
この日記は、僕自身の備忘録も兼ねている。
というわけで、興味がなかったら読み飛ばして欲しい。

それは、設計思想として、
最適な効率性と経済性を目標としたことに関連する。
偶然ではあるが、昨日の日記に書いた、
古代の技術を擁護する本が批判していた事柄だ。
現代は、効率性と経済性しか見ていないと。
それは逆に言えば、現代において、
物事を判断するとき、効率性と経済性を考えておけば
間違いはないということだ。

で、経済性の方は分かりやすいのだが、
効率と言うといろいろある。
僕は、施設外部とのアクセスが効率的になる、
という意味で掲げたのだが、主語を省略してしまったので、
見ている方にそれが伝わらなかったのだ。
また、質問時間が短かったので、
それを追求されることもなかった。
まあ、大学の講義時間内に行われることは、
往々にしてこのようなことがある。
やむを得ないと考えるべきだろう。
ちなみに、主語の省略は簡潔な資料を作成するために
よく行われることで、反省すべきではあるが、
それで間違っていたということはないと思っている。
もちろん、正しいとは言いきれないが。

発表用資料は、プレゼンテーションに使用するため、
その文字数を増やせないという制約がある。
文字が多いと見づらいためだ。
僕は、400字を目安に書き、415字の資料を作った。
他の班はもう少し多かったが、だいたいこんなものだと思う。
思えば、昔はまともにレポートも書けなかった。
それが、不十分とは言え、プレゼンテーションの資料を
様々な要因を考慮した上で作れるようになったのだ。
多少は進歩しているのかも知れない。
そう言えば、金曜日また発表がある。
今回は助教授だったが、
今度は同じ研究室の教授の前で発表することになる。
単なる偶然だが、何かあるような気がする。
極めて非合理的なことだが、
僕は、未だにそういう感覚が抜けない。
彼女と駅で会えると、何かあるんじゃないかと思ったり…。

それから、1つ不思議に思ったのは、
担当教官の質問や意見について。
みんな、その担当教官がひどくきついことを言っていると思ったらしい。
しかし、どう見てもそうは見えない。
その教官は、ただ質問や意見を述べているだけだ。
他の学生と決定的に違うのは、
その言語表現に遠慮がないことだ。
僕が質問をするときは「その施設の動線はどうなっていますか?」と言ったが、
教官は「それじゃ、そのトラックにはずいぶんコストがかかるね。」と言う。
極めて当たり前のことで、特に恐れることではない。
単に冷静に述べているだけだ。
現代の学生は、それほどまでに冷静な意見に慣れていないのだろうか。
ちなみに、僕が動じないのは、おそらく先輩の影響と考えられる。
どんなときでも、割と冷静に意見を言ってくれる先輩がいるのだ。
僕がどんなに感情的になっても
それを冷静に受け容れられるだけの余裕がある人だ。
感情的な議論には感情的に応じる人が多い中で、
こういう人は珍しいと思う。
ま、ちなみにその人、この日記を読んでいたりするのだが。

先輩とは、彼女よりもよっぽど多くコミュニケーションを取っているのだが、
それに対して先輩の記述が極端に少ないのは、
読んでいることを知っていて、あえて書くことに抵抗を感じるからだ。
…まあ、それに、その先輩のことは、
尊敬はしているが、感情的にどうのこうのということはないし。

まあ、それはそれとして、
冷静な意見というのは、直線的でそのものをズバリと言うものだ。
意見として有すべき性質だと思うが、
この日本社会では、あまりに直線的な意見は
歓迎されないのかも知れない。
僕も、感情的になっているとき、そういう意見を示されると、
結構カチンとくることがある。
そういうとき重要なのは、前にも述べたが、
まずは相手の意見を受け容れて考えることだ。

結果として、僕たちの発表がどのような評価をなされるのかはよく分からない。
各班に対して、どのような問題点や評価すべき点があったのか、
示して欲しいと思うのだが…。

そのあとは、友人と一緒にカラオケに行った。
普段は、火曜日は家庭教師の仕事があるのだが、
生徒が原動機付き自転車に乗っていて、転んでケガをしてしまったのだ。
肋骨4本を折り、瞼を切る重傷だったそうだ。
気の毒だが、僕にとっても非常に痛い。
その生徒と比べればずっと些細なことだが、
経済的に、僕はかなりピンチなのだ。
30万円あった貯金が、ついに25万円を切ってしまった。

ちなみに、一緒に行った友人は、
彼女も誘ったらしい。
すると彼女は、明日は1限の講義があるからと断ったそうだ。
…化学熱力学。そんな講義を受けているのか。
彼女がいったい何を考えて、どういう価値観で講義を受けているのか、よく分からない。
僕は、おもしろいし、必要な知識を得るという考え方だが、
化学熱力学のような教養科目を、朝早く起きて受けようとは思わない。
単位だってとっくにオーバーしているし…。

結局、9時近くまでカラオケをやっていた。
夜遅かったので、結構お金もかかってしまった。
まあ、たまにはそういうことがあってもいいだろう。
経済的には、さらにピンチになっていくわけだが。
極めて当たり前で、あえて述べる必要性はまったくないが、
お金は使えば減るのだ。
ちなみに、そのカラオケ屋さんで、
大学の友人がアルバイトをしていて、飲み物はおつまみをサービスしてくれた。

話は逸れるが、
経済学を始めとした学問で「サービス」を取り扱う場合、
上記のような使い方はしない。
サービスは、対価を伴うものという考え方をするのだ。
ちなみに、その定義はおおよそ、
物品以外の、金銭によって買うことが可能な事柄と言っていいと思う。
散髪とか、交通が分かりやすいと思う。
散髪は髪を切ってくれるだけで直接ものを受け取らないし、
交通だって、交通機関に乗っているだけであって、特にものを得ていない。
切符や定期券は、証明書に過ぎない。
切符や定期券を得るために、消費者は対価を支払っているわけではない。

今日はPHSから送った日記ネタが多い。
なんと8つだ。我ながらよく考えるものだ。
と言っても、みんないつもそのくらいは考え事をしていることだろう。
僕が違うのは、それをいちいちPHSに書き留めて
メールを送っていることだ。
メールが定額のPHSだからやろうと思えることで、
従量制だったらこんなことは考えなかったと思う。

最初は、ブルーバックスシリーズの本について。
僕は、ブルーバックスを始めとした、科学の啓蒙書をよく読んでいる。
大学で借りられるし、小さくて携帯に便利なのだ。
実は、ポケットにも入る。

彼女はこのような本について、
意見が強すぎて、押しつけられるような気がするから好きではないと言っていた。
なるほど。確かにその通りだ。
彼女の言うことなら何でもそう思ってしまうような気もするが、
彼女でなくても、そう思うことだろう。
科学者というのは、自分の意見を強く主張するものだ。
自分の論文の正当性を主張できなければ
科学者とは言えないのだから当然だろう。

特に、後半になると感情的になる本が多い。
学術論文ではないので、それほど客観的な記述に
こだわらずに書かれている本が多い。
そうなると、次第に持論を強く主張するようになっていくのだ。
どうも、書いているうちに感情的になってくるらしい。
それでは、僕のこの日記と一緒ではないか、と思ってしまうが…。

だが、だからと言って忌避すべきではないと思う。
彼女の意見だからと言って、だから嫌いだというのは承服しがたい。
まあ、彼女が嫌いだというのは彼女の勝手だが、
僕はそうは思わないということだ。

ではどうするか?
それは、批判的に読むことだ。
これは、あらゆる資料を読む際に共通する。
何らかの資料、もちろん、文章に限らずあらゆる資料だ。
そういうものを読むとき、それを素直に受け容れるべきではない。
資料には、必ず作成者の意図が含まれる。
文章はもちろん、表ならその表を作成した人間、調査した人間の意図が含まれる。
写真でも、写真を撮った人間の意志が反映されている。
だから、すべての資料は批判的に見なければならない。

見た感じ、彼女はそれが苦手なようだ。
物事をいちいち疑わず、見たものを素直に信じる習慣があるようだ。
もちろん、それはどちらかと言えば美徳であり、
僕だって、そういう彼女がすごく愛おしいと思う。
しかし、それはそれとして、科学に携わる者としては、
それはふさわしい姿勢ではない。
物事にはいろいろな要素があり、科学者は1つ、あるいは複数の事象から、
それ以上の情報を読みとらなければならない。
そのとき、見たものを素直に受け容れていては、
何も新しい情報は得られないのだ。
人間的な美徳と科学者として要求される性質が、ここで対立しているのだ。
もちろん、これは臨機応変に使い分ければいい。

…もちろん、苦手というのは僕の主観であり、
やろうと思えば苦もなくできるのかも知れない。
彼女は、明らかに僕より優れたレポートを書く。
高専という違った環境で修練された結果なのかも知れないが、
とにかく、常に与えられた設問に対して、
自分の意見を、意識的に明確にして、述べている。
まあ、好きでないことは確からしい。

さて、残り7つ。この調子で行ったら、
また文字数をオーバーするかも知れない…。

次は、やたらと感情的な話だ。
冷静になろうと決めた翌日に、実にくだらないことなのだが、
彼女から送られてきたメール、
僕の名前が、アルファベットで姓名の順に記されていた。
僕は、絶対にそのような書き方をしない。
アルファベットで自分の名前を記述する際は、
名前を先にした上で、名字をすべて大文字で書く。
要するに、彼女から送られてきたメールの宛先が
"Suzuki Taro"という書式であったのに対して、
僕は"Taro SUZUKI"という書式を用いているのだ。
念のために言うが、僕の名前は鈴木太郎ではない。
一応Internetだから、本名は伏せているのだ。

理由は極めて簡単で、その方が、響きがいいからだ。
せっかく両親が付けてくれた名前だが、
先に名を言った方が、何となく感覚的に良いような気がする。
名字をすべて大文字で書くのは、
一般的なのかどうかは知らないが、とにかく国際標準の一種だ。
大学の教官は、姓を先にするか名を先にするかは個人差があるが、
必ず名字を大文字で書いている。

それに対して彼女が使っている方法は、
現代のInternetとSoftwareを考慮すると、
極めて合理的だ。
姓をすべて大文字にするのは、アカデミックな世界以外では
(僕は)ほとんど見ないので、あえてする必要はないと思う。
なぜ合理的なのかと言えば、
Internetの面から見ると、
未だに、文字化けの問題は完全に解決されていない。
実際、Mailerによっては文字化けが起こる可能性が否定しきれない。
そのとき、英数半角文字は、そのような問題が起きにくいのだ。
全角文字や半角カナは、そのような問題が起きる可能性がある。
Softwareの点から見ると、
Outlook Expressを始め、多くの日本のMailerは、
アドレス帳に、姓名の順で記録するようになっている。
だから、文字化けを起こさず、アドレス帳を矛盾なく使うには、
姓名の順で、アルファベットで記録するのがもっとも合理的なのだ。

だから何が言いたいのかと言えば、
それは、僕の名前が彼女のアドレス帳に登録されてるってこと。
彼女が僕のメールアドレスを知っている以上、当然のことだが、
彼女が僕を友人として認識している、
具体的な証拠となることはほとんどなかったのだ。
携帯電話には僕の電話番号が登録されているようだが、
彼女は、知人以外の電話番号はすべて着信拒否している。
だから、着信拒否を避けるために登録したとも言える。
そういう意味で、少し嬉しかったのだ。
…うーん、我ながら、相当に頭が悪い。
そう言えば、今日は彼女とほとんど話をしていない。
カラオケの話をしたのは友人だし。
確か、演習の最後に、「その地図はあそこにいる院生に返せばいいみたいだよ。」
と言ったくらいか…?
そんな言わなくても分かるような、余計なことしか言っていない…。

どうも僕は、彼女に対するコンプレックスの裏返しなのか、
彼女のことを認めないようなことを言うことが多い。
上記のことも、彼女がそれを知らないと思っていると取れるし、
それ以外でも、何かと自分を優位に置こうとする傾向がある。
「能ある鷹は爪を隠す」の裏だ。
そんなことをしたって、彼女に対して
僕が能力的に劣ることは、どうしようもないと分かっているはずなのに。
感情的に抵抗があっても、認めなければならないのだが。
どうして、好きな人より劣ることが許せないのだろう。
ああ、そうか。それは、彼女が僕を認めないということになるからか…。
彼女に認められたいから、強がるのだ。きっと…。

次は、冷静さを得るための手段について。
上に先輩のことを少し書いたが、
その有効な手段として、高みから見下ろす余裕を持つことが挙げられる。
…彼女も僕に対して、そういう余裕を持っているように見える。
当然、上に挙げた先輩も、僕に対してそういう感覚があるだろう。
あらゆる能力というわけではないが、少なくとも科学に関する能力において
先輩は僕よりも遥かに優れた能力を持っている。
思索の深さも、僕がこんな日記に書いているものとは比較にならない。
だいたい、こうやってキーボードを叩いて
いちいち日本語にしていたら、思索は遅れるに決まっているのだ。
こんな風に文章にしなければものを考えられないという時点で、
すでに、僕は思考能力が劣ると言えるかも知れない。
まあ、できることをするだけだ。

とにかく、冷静に物事を見ようと思ったとき、
特に客観的な視点を持とうと思ったとき、
高みから見下ろす余裕があると、かなり有効だと思う。
本当にそのような余裕を得るためには努力を重ねるしかないだろうが、
意識すれば、ある程度はできるようになるのではないだろうか。
例えば、就職を考えるとき、
第三者の目から、就職という問題で狂奔する学生を見つめる。
新聞など、各種メディアに第三者の意見が載っているから、
やってやれないことではないだろう。
そうすれば、自分の姿が見えてきて、そこから進むべき道も見えてくるかも知れない。
少なくとも、一助にはなるだろう。

それに加えて、具体的な手法が1つ記している。
ちょっと前にテレビか何かで見て、そのまま忘れていたことなのだが、
それは呼吸法だ。
息を吸うときの半分の速度で、ゆっくりと吐く。
息を吸ったら、またゆっくりと吐く。
横隔膜の動きを意識して、全神経を呼吸に集中することが重要だ。
これによって、精神が研ぎ澄まされるというのだ。

呼吸法そのものについて述べるつもりはない。
この方法でどのような影響があるのか、述べる知識を僕は持っていない。
言いたいのは、何でもいいから、
とにかく単純な作業に集中すると、
確かに冷静さは得られるのではないかということだ。
時間的に余裕が得られるからだ。

次。ここから先の話は、4つあるが、
すべて関連している。一連の流れで考えたことだ。
まず、「心理学は自身と他者の心を制御する方法について、
断片的だが意味のある見解を示している。
そこから自分なりの法則、手法を考えることは十分に可能だ。」
と書いた。
まだ心理学は、心を各要素に分解し、
それぞれの性質を突き止めようとしている段階にとどまっているようだが、
それだけあれば、自分なりの考え方を構築することは可能だ。
自分で考えるなら、別に理論として完成している必要はないのだ。

それで、社会は一般にはっきりしないと言われている。
その姿を知る者は誰もいない。
それを、逆手に取れる。
極端な例だが、彼女を僕と友人2人で囲んで、
僕たち3人がカラオケに行こうと言う。
社会全体はこの場合4人であり、そのうち3人、
つまり、彼女以外の全員がカラオケに行こうと言っている。
このような状況を作れば、彼女を強制的に連れて行くことができると、
要はそういうことだ。
もちろん、んなことをしても意味はないし、
あとで後悔するに決まってるんだからやるわけはないが。
ただ、実際やろうと思えばできるんじゃないかってことだ。

…もうすぐ文字数の制限だ。
で、次に書いたことも同じ。
もともと飛行機の事故の本に書いてあったことだが、
人間は、極めて複雑な環境から情報を得て、処理する能力がある。
これを意図的に涵養してきた人間。
それは僕のように、日頃から言われたことしかしてきていない人間ではない。
そうではなく、自分で考え、様々なことを見て、聞いて、考えてきた人間なら、
数人の人間の状況を同時に把握することが可能だ。
結果、彼女のように比較的受動的な人間を
自分の意志で操ることができるのではないかと思うのだ。

オーバーしそうだからこのくらいで…。
この文字数制限は、本当にどうしようもないな…。

2002/10/30 2:17


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