Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年10月14日(月) 負の周期

これは火曜日の日記だ。
月曜日の日記と入れ替わってしまっている。
修正するのが面倒なので、このまま更新することにする。

2002/10/16 2:09
どうやら、負の周期に入ったようだ。
風邪を引いたのかも知れないが、
体調を始め、あらゆる調子が悪い。
前に調子が悪かったのは9月の頭頃だったから、
だいたい一ヶ月あまりか。
この不調がどれだけ続くのだろうか。
今までの経験から言うと、
長いこともあれば短いこともあるとしか言えないが。

ただ、今日はコーヒーを二本飲んでしまった。
それだけでギンギンに目が冴えたので、
調子が悪いと言ってもただの気のせいかも知れない。
単に、朝食をおにぎり一個で済ませた弊害である可能性も考えられる。
と言うより、冷静に考えてみれば
その可能性の方が高い。
やはり、朝食はきっちり摂らなければ。

今日は、3限からだったが遅刻してしまった。
最近、ちょっと多い気がする。
ちょっと気合いを入れ直さなければならないと思う。

その3限は、特に集中できなかった。
内容はだいたい覚えているが、
とにかく主体的な思考ができなかったことを覚えている。
国際交通経済学。
リカードという人と、あと、誰かの比較優位の話だった。
比較優位というのは、相対的に見て、
その国が得意な財を清算すべきだという考え方、だったと思う。
いつものことだが、この日記に書いてある事柄は、
僕のプライベートなことも含めて、
一切事実であるという保証はしない。
強い疑念を持って読んでいただきたいと思う。

4限は、国際マーケティング論だ。
前の講義と同じ教官が担当しているが、
内容はだいぶ変わっている。
先々週からずっとそうなのだが、
この間の頭の切り替えがなかなかうまくいかない。
交通とはもはや関係ないはずなのだが、
どうしてもそういう風に考えてしまう。

ちなみにこの2つの講義、
双方ともに、学生の調査発表が単位認定の条件となっている。
なかなかおもしろいことをさせると思う。
僕は、国際交通経済学では、…忘れた。
確か、外国航空産業の参入障壁についてだったと思うが。
国際マーケティング論では、何を発表するかは決まっていない。
分担を決めるのが面倒ということで、
希望者以外は教官が決めてしまうとのことだ。
僕は、他の国と比べて欧州が好きだが、
それほど強い思い入れがあるわけではない。
調査の対象にするなら、別にどの国でもいい。
タイ語・タイ文化入門で扱ったので、
タイあたりがいいような気もする。

5限は、流通情報工学演習だった。
演習というのは、練習と同じような意味だと思えばいい。
講義で扱ったことを、実際に練習するのだ。
最初のテーマは、配送センターの計画と設計だ。
どこに立地するのか、その際の費用はどの程度か、
候補地に立地した場合、どの程度の追加費用が考えられるか、
利点はどうか、などを検討して、計画地を決定する。
これが前回までの話だ。
今回は、それに配送センターの設計が加わっていく。
実際に、どのような設計をするか考えるのだ。
基本的には、10トントラックが入ってきて、
荷役、保管、包装を行う施設を考えればよい。
場合によっては流通加工も考えなければならないが、
この演習の設定では、流通加工は考えなくてもいいようだ。

僕たちは、L字型の施設を設計した。
単純な長方形の施設に、北風を防ぐ風防となるように
荷下ろし場を設置した形だ。
割と一般的な形状らしい。
ちなみに、北風なんてどうでもいいじゃないかと思うかも知れないが、
これが結構重大な問題になるらしい。
現場に行ったことがない僕たちにはなんとも言えないが、
少なくとも、寒いしホコリが飛んでくる、ということは想像できる。

あとは、具体的な内部の設計を行う必要がある。
どの程度を保管に当てるのか、どの程度を包装の施設に当てるのか、
情報処理はどのような系統で行うのか、
その他、想定しうるなるべく多くの問題を処理しなければならない。
現場の経験がない僕たちには無理な課題、という気もするが、
やらないよりやった方がいいことは想像に難くない。

これ以外に、演習には2つのテーマがあるらしい。
他にどのようなテーマを扱うのかということについては、
まったく知識がない。
とりあえず、今のテーマについては、
班のメンバーが良かったので、大きな問題は起きないと思う。
他の班の人たちは、誰かが非協力的だとか、
誰かに協調性がないだとか、いろいろな批判をしている。
少なくとも、僕がいる班にそのような要素は見られない。
参加する態度に温度差は見られるが、
総じて言えば、みんな積極的と言えるし、
リーダーシップを発揮できる人もいる。
そのリーダーシップは、その人が席を外しても、
ある程度話が動かせるほどだ。
才能なのか努力なのか、あるいは経験に裏打ちされた技術なのか、
なんなのかよく分からないが、あやかりたいものだ。
反発を買わずにこれだけのリーダーシップを発揮するのは、
決して簡単なことではない。
ただし、もちろん能力的に完璧ということではない。
基本的な流通の知識に関しては、
僕を含めたすべての班員に、不足している。
そのために資料が配付されているのだが。
また、論理的に議論を組み立てる技術も不足している。
それを表現する能力も、秀でているとは言えない。
まあ、その点は、理屈をこねるのが得意な僕がまとめればいいだけのことだろう。
断片的なキーワードをつなげていくのは、
得意中の得意だ。
僕自身にはなんのアイデアも要らないからだ。

この日は彼女と話す機会がなかったので、
帰りは急いで彼女を追ってしまった。
友人には家庭教師の仕事があると言ったが、
そもそも、講義が終わってから家庭教師の仕事の開始までには、
2時間もの時間がある。
これだけあれば、沖縄を飛び立った飛行機でも羽田に着いてしまう。
あまり参考にならない事例だが、とにかく、
時間の余裕はあるのだ。
だから、家庭教師の仕事というのは口実で、
要するに彼女を追いたかったのだ。
ただそれだけのために必死に追いかけていたのだから、
僕もまだまだ頭が悪い…。
そのことに、それほど意味があるとも思えないのに…。
ただ、彼女と一緒に帰るというのは、
僕にとってそれだけの価値があるほど楽しいことなのだ。
少々頭がおかしくなったのかも知れないが、
僕がそれで幸せだと思っているのだから、それはそれで悪くないと思う。

しかし、彼女は友人と一緒だった。
それでも未練たらしく同じ車両に乗ってしまったが、
邪魔にしかならないのだから、少し離れていれば良かった。
その時、彼女が解析学の講義を放棄すると言っていた。
少なくとも、僕が知っていた昔の彼女にはあり得ない言葉だ。
僕が勘違いしていた可能性は高いが、
もしかしたら、彼女は変わってしまっているのかも知れない。
僕は、彼女のおかげで、少しはまじめに勉強するようになったのだが。

システムリソースが34%か…。
少し不安だ。9x系のOSには、常にこの不安がつきまとう。
特に、ハイエンドモデルは多彩なソフトウェアが実装されている場合が多い。
その場合、起動時からシステムリソースが30%を切っている場合も珍しくない。
これで安定した動作を要求するのはかなり難しい。
ブラウジングをするだけでも、十分危険なレベルに達しうる。
それに、メーラやメッセンジャーも加わればなおさらだ。
さらに、僕はルータを使ってInternetに接続しているが、
ルータがない場合には、PCがPPPoEのサービスを提供しなければならない。
それで、さらに負担がかかる。
もちろん、ISDNやモデムをつかって接続している場合は異なるが、
それはそれで、それぞれに合わせたサービスが提供されている。
もちろん、ルータにLANで接続している場合も、
当然、LANのサービスが必要になる。
結局、ネットワークを使用する以上、何らかの形で
そのようなソフトウェアが必要になるということだ。

それでそのあと、
僕は中央線のホームに駆け上がった。
京葉線を降りるとき、急いでいたつもりだったのに、
エスカレータをゆっくり上がってきた彼女とその友人の
すぐ近くに来てしまったからだ。
彼女だけならいいが、友人と一緒にいるとなんだか気まずい。
少し話をしたのだが、
どうも僕は、その彼女の友人に好かれていないような印象を受ける。
まあ、どっちにしろ、僕には女同士の会話に割り込むようなことはできない。
前に似たような形になったことがあるのだが、
その時は相当気まずかった。
うちの大学には、女性6人に囲まれて
男1人で話をするようなやつもいるが、
どういう生活環境で育ったのか、是非知りたいものだ。

中央線のホームで彼女を待とうかとも思ったが、
待ってどうするのか、と思って、そのまま電車に乗り込んでしまった。
しばらくしたら、彼女がエスカレータを上ってきて、
キョロキョロしているのが見えた。
前に、僕が遅れていったときも同じことをしていたので、
どうやら1人でいるときはそういうことをする癖があるようだ。
そういうのがあるから、わざわざ近くにいるのに離れてみたくなるのかも知れない。
陰から見ているのが好きだというのは、ストーカーの素質があると
言わざるを得ないかも知れない…。
などと書くと、将来僕がストーカーの嫌疑をかけられたとき、マイナスになるだろうか。
まあ、僕はストーカーなどしないだろう。
ストーカーの嫌疑を恐れるということは、それだけマイナス面を知っているということだ。
痴漢もそうだが、ばれたときのことを考えれば、
道義的なことを抜きにしても、絶対にできないはずなのだ。
もちろん、それに道義的なことを合わせて考えればなおさらだ。
単純に利益を考えても、社会のルールとして考えても、
そのような犯罪をする合理的な理由はどこにもない。
カンニングもそうだ。善悪は別として、
無期停学をかけてまでカンニングをして得られる利益は、さほど多くない。
それで成績表にいくつか可の数が増えたところで、
それがなんになると言うのだろう?

とにかく、そのまま彼女の姿を見送って、
僕は電車の中に座っていた。
彼女が来ることはあり得ない。
彼女は必ず、東京駅では座れるまで待つ。
それも、大抵の場合、席の一番端に座れるようにする。
その時僕が座っていた電車には、もはや空きはなかった。
立ち上がって彼女を追おうかとも思ったが、
いったいそれでなにを話すのかと思うと、何となく立てなかった。

そのまま電車の扉が閉まり、電車は出発した。
電車が少し進み、電車の時間を示す
電光掲示板を見上げている彼女を見たとき、
僕はひどく後悔した。
後悔はしない主義なのだが、彼女のことに関しては
後悔しっぱなしだ。
こんなに後悔するのなら、些細なことは気にせずに、
とにかく話をすれば良かった。
ちなみに、目が悪いのかも知れないが、
彼女は電光掲示板のほぼ真下から、
首を真上に傾けて見上げていた。
少し離れれば余裕を持って見られるのに、
どうしてそんなことをしていたんだろう?

ついでに言うと、今日の彼女は、
今まで見たことのない色の服を着ていた。
なんだか、それが妙に新鮮に感じた。
まあ、イメージが変わるほどではないが。
いつも白や薄紅色の服を着ていたのだが、
この日は、少しくすんだライトブルーの服を着ていた。
だいたいいつも同じようなイメージの服だが、
やはり、何か意図があるのだろうか。
僕は、襟付きの派手でない服、ということ以外には、
特に服にこだわりはない。
多少色落ちしていようが、値段が安かろうが、
色が合わなかろうが、見栄えが悪かろうが、
気にせず着て行ってしまう。
それをここに書くことは、少し気になるが…。

それでしばらく悩んでいたが、
電車に乗っているうちに忘れてしまった。
その間、わずか30分。
我ながら、なかなか気分転換のスピードが速い。
どんな重大な問題にブチ当たっても、
これなら何とかなりそうだ。
いくらなんでも、もっと重大な問題だったら、
これほど簡単には処理できないと思うが。
しかし、逆に僕には、
問題の重要性を認識できない可能性が高い。
僕は、物事を相対的に認識する癖がついているからだ。
僕が遭遇する出来事など、
たとえば、マンガの中の作り事や、
伝記に語られる偉大な人々の人生、
科学で示される、想像を覆すような例外と比べれば、
どれも些細なことでしかないだろう。
逆に、それ以上のことにもし出くわしたら、
僕はどうにも処理できない可能性が高い。
…伝記に記されるような人々が乗り越えてきた問題よりも
大きな問題なんて、誰にも処理できないかも知れないが。
まあ、できるかも知れない。
そう思わなければ、何もできないことは確かだ。

それで、友人がSolarisの環境で
muleが使えないと電話をかけてきた時点で、
完全に忘れてしまった。
彼女のことは、日記のネタにしようと送っていた
メールを見て思い出したのだ。
それにしても、muleも使えないとは、
なかなかひどい環境だ。
パスを通せば使えるはずなのだが…。
ちなみに、Windows環境では、
OSに特定のディレクトリ(フォルダ)を登録することを
パスを通すと言うが、UNIXでどのように言われるのかは知らない。

さて、そろそろレポートのテーマを考えなければならない。
流通情報システムとは何か。
それは、物流と商流を成立させるために必要な情報流を担うシステムである。
流通に必要なあらゆる情報を適する形で得られるようにしなければならない。
こんな感じだろうか。
もちろん、実際に用いられている流通情報システムについても調べる必要があるが、
A4用紙に一枚という指定から考えて、
相当軽い内容が要求されていることは間違いない。
調べることは調べて、エッセンスだけを凝縮する必要がある。
テーマを確認してみたが、例を示してその説明をせよ、とある。
ということは、だいぶニュアンスが変わってくるな…。
まあ、それは後で考えればいいことだ。
3時35分にもなって考えることではない。
この時間は、寝ることを考えるべき、
と言うよりも、寝るべき時間だ。
明日は中央線のリフレッシュ工事があるのだからなおさらだ。

最後に、小泉首相の発言について。
拉致問題の被害者のうち、死亡が発表された8人について、
小泉首相は殺害されたと取れるような発言をしたらしい。
事実がどうなのか知らないが、この時期に、
北朝鮮に敵意を示すような発言をすべきではない。
拉致問題の被害者家族が北朝鮮に敵意を抱くのは当然だが、
それが、政府や首相が北朝鮮に敵意を抱く理由にはならない。
首相にとって、拉致問題の被害者など、所詮他人だ。
国家の利益や安全と天秤に掛けて、優先すべき価値は絶対にない。
このような表現は嫌いだが、
もうヴァカかと、アフォかと、
と言いたくなるほどだ。
ちょっと言い方は違ったかも知れない。
2ch風の表現らしいのだが、僕は直接見ることはほとんどないので、
あまりよく知らないのだ。
僕から見て、小泉首相が明らかな失敗をしたのは
これが初めて、という気がする。
今までの発言や政策は、問題はあっただろうが、
僕はそれなりに支持していた。
しかし、今回の発言はとても容認できない。
圧力団体に近い被害者の会が
「ここで小泉首相を非難することは
北を利することになる」という声明を発表していることから分かるように、
この発言は明らかに北朝鮮を敵視しているものなのだ。
これも、小泉首相が得意なパフォーマンスだろうか。
もしそのつもりだったのなら、これはやりすぎだ。
これで支持が得られるような国民だったら、
もう、日本は終わりではなかろうか。
他国に敵意を示すトップが支持されるような国は、
どこもろくでもない国ばかりだ。
イスラエルしかり、アメリカしかり…。
戦争反対、というこの当然のことが、
どうして言えないのだろう。
本音でそう思っていなくても、建前としては掲げられるはずだ。
建て前と本音を使い分ける時代じゃなくなったからと言って、
すべて本音で行けばいいわけではないのだ。
最良の選択はなくても、最善の選択は必ずある。
与えられた環境の中からそれを選び取る努力は、
常にし続けるべきだ。
今は、とてもそうは見えない。

2002/10/16 3:46


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