Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年10月09日(水) 幸福論

2002/10/11 1:25 5380字
水曜日…。なにがあったかな?
あまりよく覚えていない…。

確か、講義は昼からだった。
それまでは相も変わらずラグナロクをやっていたのだ。
何度も書いているように、ネットゲームだ。

日付が変わる頃から、次の日の朝まで延々と…。
我ながら実に暇な人間だ。

今日はなんだか妙に日記を書く気がしない。
LibrettoのWindowsをアップグレード中だからだろうか。
Librettoを手元に置いているおかげで、
ひどく不自然な姿勢でキーボードをたたいている。

まあ、だいたい、
書いているうちに調子が出てくるのがいつものパターンなので、
ゆっくり思い出していこうと思う。

日が昇るまでゲームをやったあと、
大学に行くぎりぎりまで寝ていた。
友人から、中央線がリフレッシュ工事をするという話を聞いていたので、
少し早めに出るつもりだった。
しかし、結局はいつもとそれほど変わらない時間に出発することになり、
総武線に乗って秋葉原経由で行った結果、
12時過ぎの電車を乗り過ごしてしまった。
その電車を乗り過ごすと、次は21分後なのだ。

Librettoのアップグレードが最終段階に入ったようだ。
一度不正終了したのでびっくりしてしまったが、
どうやら正常に動作しているらしい。
ちなみに、なぜアップグレードしているか、ということなのだが、
友人に聞いたところ、どうもWindows 98はいまいち評判がよくないのだ。
だから、Second Editionを使うことにした。
Windows 2000でもいいのだが、こいつはアップグレードが面倒な上に、
スマートメディアが使えなくなるという欠点がある。
そしてLibrettoには、デュアルブートするだけの
ハードディスク容量はないのだ。

ドライバデータベースを初期化している。
ちゃんと動作してくれるといいが…。
Librettoには、フロッピーディスクドライブもCD-ROMドライブもない。
LANだけが頼りだから、LANカードが動作しないこの状況はかなり不安なのだ。

大学に行って最初に受けた講義は、応用化学だ。
先週も書いた気がするが、応用化学と言っても、
化学はほとんど扱っていない。
機器分析、それも、光と物質の相互作用を利用した危機分析がメインテーマだ。

この日の講義は、光の波動性について。
よく知られているように、光には波動性と粒子性がある。
しかし、マクロに見た場合、粒子性はほとんど問題にならない。
そのため、光の波動としての挙動を理解することが重要になる。
今日はその前提となる、波動の定式化から話が始まった。
今更波を定式化してどうするのかと思ったが、
そういう話の進め方をする教官なのだ。
言われてみれば確かに、波の方程式を書くとき、
そのパラメータの意味をいちいち追ったりはしなかった。
こういうことを深く考えてみるのはいいことだ。
なにより、問題がそれほど複雑ではないから、
考えればちゃんと分かるということが重要だ。

四限には、講義はない。
一応、無理をすればとれないことはない。
英語の科目や、エンジンに関する講義がある。
しかし、僕はどちらも興味がない。
エンジンはともかく、英語に興味がないのは問題なのだが、
やりたくないものはやりたくない。
もっと言えば、大学院の推薦を得るために、
少しでもいい成績を取る必要がある。
そのために、英語科目は邪魔なのだ。
なぜなら、並大抵の努力では優など取れないからだ。
他の科目なら、この日記が功を奏しているのか、
かなりスラスラと論述文を書くことができる。
考察のレベルが他の学生と同レベルだとしても、
文章を書くということに関して、僕は他の学生より
遙かに多い経験があると思っている。
毎日これだけの文章を書き続けている理系の学生は、
なかなかいないだろう。
それに意味があるかと問われれば、沈黙する以外ないが。

やることがなかったので、
友人とキャッチボールをして遊んだ。
大学には、大きなグラウンドがある。
どんなに小規模であっても大学なのだから、
その設備は高校と比べれば優れていると言える。
少なくとも、公立高校よりは優れているだろう。
それだけの設備があって、時間もあるのだから、
使わなければ損というものだ。
実際、全然使われていないグラウンドを見て、
隣のスポーツニッポンが欲しがっているという話を聞いたことがある。

Libretto、最終調整が終わった。
ちゃんと動作してくれるのだろうか。
友人に言われてアップグレードなんてしてしまったが、
Librettoは元々かなり安定して動作していた。
あえてアップグレードする必要はなかったのかもしれない。

やはり、書き始めれば調子は上がってくる。
多少寒いが、手の動きは悪くない。

五限の担当教官は、来るのが遅かった。
理由は知らないが、そのおかげで、少し楽しい時間を過ごせた。

前に知識情報処理システムという科目の試験があったとき、
たまたま同じくらいのタイミングで教室を出たのがきっかけで、
最近、よく話すようになった女性だ。

Librettoが起動した。
問題なく動作しているようだ。
多少起動が遅い気もするが、やむを得ないだろう。
せっかくなので、メンテナンスウィザードを実行してみた。
これで少しは動作が速くなるだろうか。
さすがに、1.5GHzの動作に慣れてしまうと、
266MHzという動作クロックには、若干不満を感じる。
64MBという搭載メモリも、十分とは言えない。

それでその女性と話をしていて、
前々から彼女に聞いてみたかった話を、
その人から聞かされた。
正直言って、その人に聞いてみたかったわけではないのだが、
それでも、かなり興味深いものがあった。

それは、将来設計だ。
今の僕は、現状に特に不満はない。
PCの動作が不安定だとか、大学が遠いとか、
朝晩冷えるとか、どうでもいいような不満はあるが、
決定的な不満は何一つない。
すべての不満は、我慢できるレベルのものだ。

しかし、将来だけは別だ。
現在がいいだけに、なおさら不安が募る。
みんなはどう考えているのか、少し知りたくなってしまうのだ。
そしてその中でも、彼女がどう考えてみるのかは、是非聞いてみたい。
未だに、聞くことができないのだが。
折しも、今は卒論のテーマを選ぶ時期だ。
正確に言えばゼミナールのテーマだが、
僕のいる大学では、ゼミナールと卒論が連動する。
大抵、担当の教官は同じだったりするのだ。
だから、ゼミナールでどうするかは、
このあとの大学生活をどうするか、ということに直結する。

ということで、将来の話をしやすい時期なのだ。
何人かに聞いてみたが、やはりはっきりしない人が多いようだ。
それはそうだろう。
もしはっきりした目標があるのなら、
こんな大学にはいないに違いない。
確かに、うちの大学はきわめて特色あるカリキュラムで、
他にはない独自性を強く主張している。
しかし、そんなことを受験生のうちから知っている学生はほとんどいなかったはずだ。
ロジスティクス工学というのがどういうものか、
ただそれだけのことで、一つの科目が成立するほどなのだから、
断片的な情報しか得られない高校生に、
それで判断しろと言うのは無茶だ。
その点、彼女の場合は同じような専門科目を持つ
高専にいたから、内容については分かりやすかっただろうと思うのだが。
それを知っていて、なぜここに来たのかは、非常に興味深い。

それで彼女には聞けていないのでとりあえず置いておくとして、
その女性は、今後の方針や将来設計をいろいろと語ってくれた。
隠すような話ではないが、それでも、
そういう話をしてもらえることに、僕は大きな喜びを感じている。

その人の話から感じたのは、
女であるということの劣等感…。
ちょっとニュアンスが違うが、そういう印象を受けた。
平たく言えば、社会に出たら男と違うということだ。
そういう話は僕も聞いたことがある。
僕だって、今は男女同権論者のようなことを言っているが、
会社に入ったらどうなってしまうか分かったものではない。
そのようなときに、この日記を読み返して
初心に返る契機にできればいいのだが。

社会人として大きな仕事をする、というような意志はないらしい。
…別に、非難するわけではない。
人によって価値観はいろいろだし、
大きな仕事になんて、僕だって興味はないのだから。
そういう考え方で社会を見た場合、
男とは決定的に違うのだ。

だから、大企業に就職したいのだそうだ。
確かに、これは道理だ。
社会人として何かを為したいという強い意志はなく、
女性として不利を感じているのなら、
その働く場としてもっとも適しているのは大企業に他ならない。
大企業だったら他を圧倒するような強い意志は求められない。
求められるのはむしろ、他と協調することだろう。
そして、大企業ならば相対的に、女性として差別的な扱いを受けることが少ないだろう。
少なくとも、学生の身分で得られる情報から判断すれば、そういう結論が導ける。
もちろん、よく言われている大企業の利点もあるだろう。
給料が高く、待遇がよく、安定している。
そして、寿退社を狙いやすい。

なにが幸せかなんて人それぞれだ。
こうやって人生設計を示されてみると、本当にそう思う。
僕は、主婦として生活している人が
苦しんでいる例ばかり知っているから、こういう話に少し抵抗を感じたが、
世の中には、仕事なんてしないで、
家でゆっくり過ごしたいと考えている女性が、少なからず存在するに違いないのだ。
そして、この人のその一人ということだろう。

Librettoのハードディスク、かなりの断片化があったようだ。
デフラグにとんでもない時間がかかっている。
これは、今使っているデスクトップPCの方も
あとでデフラグをかけてみる必要がありそうだ。
最後までちゃんと動作した試しがないのだが…。

ああ、眠くなってきた。
まだ木曜日の日記を書いていないのに。

その人は、それ以外にもいろいろな話をしてくれた。
それも、とても楽しそうに。
彼女もそうなのだが、こちらが見ているだけで楽しくなってしまう。
この人の場合、それに特徴的な動きが加わって、
ますます見ていて楽しい。
…特徴的な動きと言えば、僕自身にも結構ある。
他人から見たらこう見えるということだろうか。
そうならいいのだが。

今まで知らなかったような人と知り合うことは、
自分の世界を広げるいいきっかけになるようだ。
きっと、僕の思考の幅は、少しだけ広がったに違いない。
中学生の頃より今の自分が劣っていると思ったこともあった。
確かに、あのころと比べて常識的な思考に慣れすぎ、
硬直的であることは否めないだろう。
しかし一方で、確実に経験を積み上げ、成長している。
相対的に見てその成長が有意義なものであるかどうかは知らないが、
少なくとも、その経験は僕自身の糧になっているに違いない。
とりあえず、知識だけは中学生の頃より身につけている。
文才は衰えたと思っているが、文章の表現能力はむしろ増したはずだ。

それで、五限の講義は情報管理システム。
思ったよりもしっかりまとめてきていて、下手な講義を補っていた。
いや、聞いていてちゃんと理解できるのだから、
つたない印象だけで下手と判断するべきではないのかもしれない。
どんなにつたなくても、講義を聞いたことで学生がそれを理解し、
おのおのが問題に取り組む契機になれば、それが最良の講義なのだと思う。

帰りは、彼女と一緒になった。
どこかに書いた気がするが、
交通経済学の試験、彼女は93点で僕は95点だった。
ああ、そうだ。
火曜日の日記に、水曜日のことを書いてしまったのだ。
当日に日記を書かないから、そういうことになる…。
これでは、自己満足としての用途は果たせても、
備忘録としての正確さは望むべくもなさそうだ。

それで成績表を見せてもらった。
微妙ではあるが、成績も僕の方がよかった。
この日の四限、講義がなくて暇な時間に、
成績表を取りに行ったのだ。

ちなみに、僕の成績は、
取得単位が全部で20単位程度。
教職の教育心理学は、半分くらい出席しなかったおかげで、
理解できていない内容が多く、可。
それから、商戦概論という科目は、たぶんレポートのできがいまいちだったのだろう。
ということで、良。
交通システム工学は、正真正銘、試験での失敗だった。
犠牲量モデルということをよく理解していなかった。
交通の需要予測に使われる手法で、
それぞれの交通機関を、犠牲量というパラメータで表現する。
航空であれば、時間の犠牲量は少ないが、費用の犠牲量は大きい、
といった感じだ。
今は定性的に表現したが、工学である以上、
実際はこれを定量的に取り扱う。
それが試験に出たのだが、それができなかったのだ。
それ以外は優だ。
結構よかったと思う。
ちなみに、彼女も僕と同じくらいの成績だったが、
今回はほんとになにもしなかった、と言っていた。
火曜日の日記にも書いたが、
彼女に影響されてかなり勉強した僕と、
どんな理由があるのか知らないが、全然勉強しなかったという彼女。
どうして差がつかないのだろうか。
たぶん、「勉強した」、「してない」という判断基準が、僕とは大きく違うのだ。
毎日毎日図書館に残って、
試験前でなくても勉強していたのに、勉強していないと言っているのだから。

あとは帰って終わりか…。
この日はとっとと寝て、ラグナロクは朝やったはずだ。

2002/10/11 3:05


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