Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年07月20日(土) 不満

2002/7/21 10:59
寝ようと思ったのだが、
残念ながら寝られる状況になかった。

母が、布団を干してしまったんだ。
息子が徹夜をしてきていて、それを知っていながら布団を干してしまう…。
言いたくはないが、少々不満だ。

確かに、僕の生活は全面的に母に依存している。
大学にも、母がいなければいけなかっただろう。
母は無条件で感謝すべき対象のはずだ。

しかし、弟が半分食べたパンを僕によこしたり、
2日も3日も前に入れた風呂に入れと言ったり、
下着に至るまですべての服を弟と共有しろと言ったり、
その言動には、少々不満だ。
世の中の家庭はみんなこうなのだろうか。
弟なんて、中学生以降は最も近い赤の他人のようなものだと思うのだが。

食事も、酸っぱくなったものを食べろと言ったり、
腐った弁当を渡されたり、
賞味期限の切れた食材が高い頻度で使われていたり、
文句を言える筋合いではないのかも知れないが、
残念ながら不満を感じざるを得ない。

友人には、おいしい食事を作ってもらって
毎日毎日酒を飲んで酔っぱらうこともなく、
毎日いろいろと手を尽くしてくれる母親に向かって文句を言っているやつもいるが、
僕には、そんなのはとても信じられない。

ただ、本気で思うのだ。
正直言って、負担をかけている割に、僕は利益を得ていない。
こんなことなら、1人で生活したい、と…。
確かに僕の料理は下手だが、食材の品質管理くらいは何とかできるだろう。
使うときに必ず賞味期限を確認すればいいだけの話で、料理の腕とは関係ないからだ。

肝心の土曜日の話については、寝て起きてから書くことにする。
布団はせっかく干してくれているのに入れてしまっては
せっかくの母の好意がムダになるのでソファーベッドで寝ることにする。

2002/7/21 11:09

2002/7/21 22:13
ドラマ「太陽の季節」を見た。
先週も思ったが、やはりこの主人公には憧れる。
石原慎太郎にこのような面が隠れているとは…。
まあ、僕はあの人のことは何にも知らないが。
ついでに、ドラマになっているのだから
元々の小説とはかなり違うと考えられる。

何よりも、目的のために手段を問わない態度。
自分の感情を捨て去れないところに甘さを感じるが、
これは仕方がない。
小説にしろドラマにしろ、この部分がなければなかなか成立しないのだから。

まずは、欲しいものがあったらなんとしても手に入れると思うコト。
この意志からして、僕とはまったく異質だ。

2002/7/22 0:04
ああ、ついに2日経ってしまった。
太陽の季節の話、これは日曜日のドラマなのだから
土曜日の日記に書くのはおかしい気がする。
毎日書いていた日記すら書く気が失せるとは…。
彼女に見せるため掲げていた偽りの意欲が消えて、
何もする気がなくなってしまったかな…?

それで、この日は昨日の日記に書いているように、
友人と横浜の港祭りというのに出かけた。
祭りか花火大会と書いたが、実際はその両方だった。
祭りの余興として花火大会をやったというのが真相のようだ。
…とは言え、祭りらしい風景はほとんどなかったが。

出かけるまでの話は昨日の日記に書いているから省略するとして、
電車に乗って出かけてから。
まず、最寄りの駅に着いたのだが、その時点で異常だった。
その最寄りの駅は、横浜の祭りを目指していると思われる人々でいっぱいだったのだ。
その時点で気づくべきだった。
たった1つの駅を見るだけでいっぱいになっているのに、
それが沿線のすべての駅から集められたらどういうことになるか…。

東神奈川に着いたときから、様子が変だった。
少し、乗っている人が多くなってきたのだ。
だいたい、朝の小田急線と同じ程度のレベルだ。
一応、車内を歩いて歩けないことはない程度なので
それほどたいした込み具合ではなかったのだが、
どうやら、その車内には普段電車に乗らない人ばかり乗っていたらしく、
たったそれだけのことで悲鳴が起こった。
こんなコトで悲鳴を上げていたら平日の都心になど出かけられない。
一応、声をかけて助けようかとも思ったのだが、
助けるほどの状況じゃないし、
フラれたばっかりで他の女性に声をかけるのもどうかと思い、何もしなかった。

ちなみに、そのとき子ども連れの人がいて、
子どもを席に座らせて「かわいい」などと言っていたが、
その作業をするためにまわりの人間にどれだけ迷惑をかけたか
ちゃんと知っているのだろうか。

桜木町駅に着いたとき、その混雑具合はピークに達した。
こんなコトは常識で書くまでもないことだが、
電車というのは乗っている人を先に下ろしてから乗らなければならない。
でなければ、車内が混雑するからだ。
ホームと比べて相対的に密度が小さな電車車内に
人が集まらないような工夫がなされている。

しかし、この日の桜木町駅は異常だった。
電車車内と同様か、それ以上にホームが込み合っていたのだ。
仮にもみなとみらい21を擁する桜木町なのだから、
それほど狭いということはない。
実際、桜木町駅にきたのは初めてではないが、
前にきたときは結構広いという印象を受けた。
それがどうか。
信じられないことに、たったの一歩も歩けないほどに、
人が集まっていたのだ。

花火大会に出かけるとき、
母に「証の歩道橋事故のようなことにならないよう気をつけて」と言われた。
僕は杞憂だと笑ったのだが、
残念ながら、母の不安は的中したと言わざるを得ない。
それほど、ひどい混雑状況だった。
あくまでも僕の主観だが、そのときの体感気温は35度程度だったと思う。
汗をかく人間が大勢集まっていたのだから、
湿度は80%と言ったところだろうか。

僕は、その桜木町のホームに15分ほどいた。
大したことないように感じるかも知れないが、
いつになったら動けるのかも分からず、
大勢の人間に囲まれ、自分の力ではどうしようもない状況にとらわれた時間としては
それなりに長く感じた。
このような状況でパニックになるのはばかばかしいことだという
知識があったから何とも思わなかったが。
まわりの人たちもそれは同様だったらしく、
常識のない外国人が無理矢理人を押しのけて進んでいたこと以外は
特に問題は起こっていなかった。
外国人はすべて常識がないわけではないのに
外国人に対して偏見を抱く人が少なくないのは、
彼らのような外国人が少なからず存在するからだ。
少なくとも、これで僕は外国人、それも黒人という人たちに対して
秩序を守らない非常識な人たちという偏見を抱いたことは事実だ。

そこから改札のある地下に降りると、
その環境はさらに悪化した。
体感推定温度は40度、湿度は90%程度だっただろう。
空気を吸っているだけでボーっとしてきたので、
おそらくは二酸化炭素濃度もかなり高めだったと考えられる。
ここには5分ほどしかいなかったが、
もっと長い時間いたら、倒れる人がかなり現れただろう。
もしかしたら、実際そういう人がいたのかも知れない。

そこをようやく抜けると、
信じられない光景が広がっていた。
なんと、人がごった返して混雑する駅構内を
待ち合わせをしている人たちがふさいでいたのだ。
警察官が必死に交通整理していたが、
それに従う様子はまったくなかった。
駅構内の状況を知っていて、そういうことをしているのだろうか。
そうだとしたら、人の気持ちを考えない非常識な人たちと言うしかない。
Commonsの悲劇どころではない、明らかな無知による過失だ。

桜木町の駅を出たあとは、
それほど込み合ってはいなかった。
それでも十分異常な状況ではあったが。
そこで会った友人は、おもしろいくらい日焼けしていた。
炎天下の中、ずっと昼寝していたらしい。
前の日に会ったばかりだったのだが、明らかに肌の色が変わっていた。

その友人と一緒に場所を確保し、花火を見た。
彼が勧める場所は、花火大会のスタッフが拡声器でみんなに教えてしまっていた。
それはつまり、彼の意見が正しいことを証明していたが、
それで、ある程度の人がその場所に集まってしまった。
まあ、邪魔で邪魔で仕方がない、というほどではなかったが。

それから1時間あまり、花火を楽しんだ。
わざわざ誘ってくれた彼には申し訳ないのだが、
そのとき隣に彼女がいてくれたら…。
と強く思った。
今まではカップルを見るとまわりが見えていないようで不愉快だったのだが、
なんだかこの日だけは、カップルを見ると悲しくなった。

彼と僕はそれから、カラオケをするために横浜に向かった。
彼は原動機付き自転車に乗って桜木町まで来ていたために、
僕につきあうため、延々原動機付き自転車を押して歩くことになってしまった。
ずいぶん苦労をかけてしまった。

結局、花火大会が終わったのが概略8時半。
横浜駅東口に到着したのは10時頃だった。
それからカラオケ屋を探したが、
目指した場所はいっぱいになっていて、空きはなかった。
仕方がないから、12時からのフリータイムに
怪しい店に行って歌うことにした。
ピンク色の看板が出ていて、各部屋にブラックライト完備という
見た目だけでなく、実状も怪しい店だ。
名前はサンタマリア…。なんだ、このネーミングは?

それまで時間があったので、
僕とその友人はファミリーレストランを探して落ち着いた。
少し待ち時間があったので、それまで交番の前に座り込んで話していた。
高校生までの僕では考えられない行為だ。
まあ、しかし、コンビニの前に座り込むより迷惑は少ないだろう。
いくらなんでも、交番の前に座り込んでいる若者に対して
それほど恐怖を感じる人はいないはずだ。

ファミリーレストランで時間をつぶし、
カラオケ屋でさんざん歌い、僕は帰った。
それからこの日記を書き始めた。
そのころにはもう、とっくに21日になっていたのだが。

僕は、完全に悲しむ機会を逸してしまった。
結果、失恋したにもかかわらず、
失恋した人の気持ちなどさっぱり分からないままになってしまった。
そんなことは知らない方がいいのかも知れないが、
しかし、気持ちが断ち切れない…。

あきらめではなく、後悔の念がわき上がる。
もっとできることはあったはずだ。
僕の気持ちは、もしかしたらちゃんと伝わらなかったのかも知れない。
抱きしめて伝えれば、もっと強く僕の気持ちを伝えられたかも知れない。
そんなことまで、思った。

妙なことを思い出した…。
僕がタバコは嫌いだと言ったとき、
彼女は、「私は少しは興味があった」ということを言いだした。
それでタバコを手に持つ仕草をしてくれて、
「みんなに、あんたはなんか違うっていわれる」と彼女は言った。
タバコを持つとき、普通、指を上に向けて
手を全体的にリラックスさせてやや曲げてやるものだが、
彼女は緊張しているのかなんなのか、
指をまっすぐにして口元に当てる仕草をしていたのだ。
要するに、手のひら全体を顔に押し当てるような形になるわけだ。
…別になんでもない、ただの仕草なのかも知れないが、
それが僕には、無性にかわいく見えた。

そのときだろうか。
彼女が僕に、友人以上の感情を持っていると勘違いしたのは…。

…もう、やめよう。
僕は彼女を好きになったのだから、
彼女を信じればいいんだ。
「断るつもりはない」と彼女は言ったのだから、
その言葉を信じていればいいのだ。
彼女は僕の言葉を受け入れて、理解を示してくれたんだ。
でも、例え彼女が僕の気持ちを受け入れてくれたとしても、
一緒にいられないんじゃ意味がないんだ…!

願わくば、彼女が僕の存在を心に留めて、
困ったときに僕に助けを求めてくれることを…。
せめて困っているときだけでも彼女の支えになることができたら、
こんなに嬉しいことはないのだが…。

彼女も、もっときっぱり言ってくれれば良かったのに。
そうすれば、こんな中途半端な気持ちで
いつまでもくすぶることはないのに…。

…こんなことを言ってる場合じゃない。
とっととレポートをやらないと。
でも、今日はとりあえず寝る。あとは明日だ。

2002/7/22 1:53


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