2002/7/7 1:28 今日は、七夕だ。 1年で1度だけ、彦星と織姫が逢瀬を交わす夜…。 物語の詳細は知らないが、長く語り継がれるだけあって、 単純だが印象の強いストーリーだ。 古代の人々はきっと、2人を隔てる天の川が、 実は太陽系をも含む巨大な銀河系の姿だとは想像もしなかったに違いない。 そう思うと、この現在に生まれてきてよかったと思う。 それほど価値はないのかも知れないが、それでも、 欺瞞に満ちた物語で終わりではなく、真実を知ることができる。 …と言っても、それは所詮自己満足であって、 それを簡単に証明する手段など持たないが。 地動説の証明1つ取っても、まずは半年かけて視差を検出しなければならない。 銀河系の存在を証明するなどとなると、その手段すら想像できない。 銀河や銀河群の方が簡単に証明できるだろう。 自分たちが飲み込まれている星の群は見ることができないが、 遠く離れた星群なら望遠鏡で見ることが可能のはずだ。
あまりに近すぎると、 どんなものでも、その姿を認識することは難しくなる。 一般論とまでは言えなくても、その傾向はきっとあるだろう。 別に、だからといってなにかを言いたい、というわけではないが。
未来の人々は、歴史から僕たちの姿を見て、なにを思うのだろう? 争いに明け暮れた悲しい歴史と見るのだろうか? 未熟な科学と技術の歴史と見るのだろうか? どう考えてもらっても構わないが、できればマイナスイメージでとらえてほしいものだ。 そうなるということはつまり、 未来がそれだけ良くなっているということなのだから。 人間は、自分たちをより良く変えていく力がある、と信じなければ、 世の中の数少ない希望が潰えてしまう。
未来の人々ならば、 今のこの世界をかなり正しく認識できるはずだ。 遠く離れるには、なにも距離を置くだけが方法ではない。 時間的な隔たりでも、十分に距離を置くことができる。 「50年後でないと分からないこともある」 とは、歴史学を教えていた歴史学者の言だ。
この調子で行くと題名の話に入らないから、そろそろ本題を書く。 …僕は、環境保護団体は嫌いだ。 人権保護団体も好きではない。 もっと平たく言えば、圧力団体は基本的に嫌いだ。
理由は単純。視野が狭いからだ。 様々なものを幅広くとらえるという視点が、 彼ら圧力団体には欠如している。 当然だ。彼らはそれぞれ、特定の目的を達成するために活動している。 幅広い視野を持っている方がよほどおかしい。 環境保護団体なら、福祉問題には興味を示さないだろうし、 人権保護団体なら、国家財政には興味を示さないだろう。 自分たちに関係ないことはどうでもいいのだ。
まあ、それが悪いことだとは言わない。 少なくとも、何かを成し遂げる人間というのは、 ある特定の分野に集中しているものだ。 問題は、彼らがその目的達成のために、 本来広い視野を持つはずの一般民衆や政治システムに関与してくることだ。 その中でも特に問題になるのはマスコミだ。 彼らは基本的に冷静な目というのを持たないから、 単純に目立つものを追う傾向にある。 飛んで火にいる夏の虫、だ。
圧力団体が嫌いになったのは自分で頭を使った結果だと思っているが、 その中でも特に環境保護団体が嫌いになったのは父の影響だ。 知っているだろうか?彼らはすべてのことに反対するのだ。 ダム建設などはまだ納得できるだろうが、 長野オリンピックの妨害などもやっているのだ。 おそらく記憶に残っている人は少ないだろうが、 雪の下に、これから生えるはずの植物の種があるから、 スキーを中止しろ、と訴えたのだ。 それまで、毎年一般スキーヤーが滑ってきたにもかかわらず 影響が認められなかったのに、だ。 オリンピックという大舞台で自分たちの存在を誇示したかったと言われても おそらく否定はできないはずだ。
彼らに複眼的思考はあり得ない。 科学をその意見の主張の中に取り入れているが、 論理学を冷静に見るといいのだ。 すべてを説明するものは、なにも説明したことにならない。 自分たちの目的だけですべてを見るから、行動にひずみを生むのだ。 カルト宗教団体と同じだと、早く気づくといいのだが。
とは言え、僕の意見だって所詮単眼的思考だ。 様々な資料を集め、彼らの行動を正確に分析したわけではない。 とは言え、どんなものにも絶対の正義などないと思っている。 自分たちの考え方に間違いはないと言いたげな彼らの態度は どうしても気に入らないのだ。 自分たちの正義に対する信仰の強さは、おそらくアメリカ以上だ。
ただ、彼らの行動などは、 すべて彼らのWebページや報道で知ったことだから 確実に事実であるとは言えない。 ただ、彼らのWebページに載っている文章自体は、 僕にとっては僕自身の目でとらえ、僕自身が認識した事実である。 彼らの偽物が彼らの名を騙ってWebページを制作していない限り、 その文章だけは確実に本物なのである。
その文章を見る限り、僕の考えは間違っていない。 彼らは感情的な表現で読者の感情をあおり、 冷静な判断力を奪った上で、 基本的に嫌われ者の企業や政府へ攻撃させようとしている。 その文章は独善的と言えるほどひどいものではないが、 明らかに自分たちの主張に内容が偏っており、 冷静な現状把握ができていない。 事実を挙げているとしても、それは自分たちに都合のいい事実ばかりだ。 適当に「〜保護団体」と呼ばれる人たちのページを見てみると分かるはずだ。 自分たちの利益のために行動しているわけではないのだから 自分たちが冷静に物事をとらえられているという考えは間違いだ。 少なくとも、目的を定めてそれに向かっている以上、 経済的な利益がなくても、自分の満足という十分すぎる利益があるからだ。
ちなみに、今日はここまで書いていないが、 やはり彼女のことは今日も何度か頭に現れた。 よく言われる言葉で表現すれば、 「彼女のことが頭から離れない」状態と言えばいいだろうか。 実際はそれほどのことでもなく、時々フッと浮かぶ程度だが。 いずれ忘れるのだろうか? それも寂しい気がするが。
2002/7/7 2:33
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