Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2002年03月14日(木) 壮絶な人生

壮絶な人生の話のつもりなのだが、
きっとそう思っているのは僕だけであって、
他のすべての人は、きっとそう思わないに違いない。

今日も朝、食事もできないほどギリギリに起きて、
壊されて以来妙な音がする自転車に飛び乗って駅へ向かった。
この駅、僕はそうは思わないのだが、知り合いの先輩は遠いと言う。
まあ、感覚は人それぞれだ。
もっとも、10キロはあるパソコンのケースを担いで
自転車で走ったりしたから、遠いというイメージになったのかも知れない。
なぜ僕のパソコンなのに、ケースをその先輩が持っていたのか?
それは、永遠の謎である。
ただ、上下関係のないつきあいは極めて良いものであると思う。
上下関係を感じさせることなんて、きっと言葉くらいだ。
そのパソコン、先輩がケースを担ぎ、
先輩がCPUを買い、先輩がマザーボードとメモリのお金を支払い、
先輩が組み立てたような気もする。
まあ、世の中そういうこともあるものだ。

それで、駅に向かったあとは、
いつもより少し早い電車に乗って、横浜に向かった。
東神奈川で乗り換えるとき、危うく南浦和に行きそうになった。
横浜に行くはずなのに、埼玉に行きそうになるとは
我ながらなかなか間抜けである。
もっとも、間抜けであることはこのあと、
嫌と言うほど思い知ることになるのだが。

午前中は、たいした仕事はしなかった。
同じビルの中にある児童家庭課と保育推進課に行って、
テンキーに管理用のシールを貼ってきたことくらいである。

昼食は、今日が最後ということもあり、
中華街に行くつもりだった。
しかし、一緒に仕事をしている人との相談の結果、
ラーメン屋に行くことになった。
「家系ラーメン」と呼ばれる系列のラーメン屋だ。

確かにうまかった。
サービスも良かった。
700円という値段の割に量も多く、満足できる感じだった。
しかし、それでも僕はこの「家系ラーメン」が好きになれない。
テレビに出てくるあの親父が偉そうだからだ。
偉そうな奴に偉い奴はいない。これが僕の信念である。
まあ、そもそもバラエティ番組が嫌いというのが大きいのだが。

それで午後なのだが、まず、中区役所に行った。
僕がいたビルからは歩いて5分程度、すぐ近くだ。
ちなみに、中区に限ったことではないが、
横浜の公的機関は、今はどこもワールドカップで持ちきりになっている。
わざわざ「決勝戦開催都市」だなんて大きく書かなくても、
横浜の市民であれば多くの人が知っているだろう。
なんだか安っぽく見える気がした。
もっとも、その方が親しみやすい気はするが。
役所はつっけんどんでサービスの悪いイメージがあるかも知れないが、
横浜の区役所は、僕の行った場所はどこも、
非常に印象が良かった。
まあ、元国営企業の威名がとどろいたのかも知れないが。
名前より先にその企業の名を名乗るのだ。
相手からしてみれば、もはや僕の名前などどうでもいいに違いない。

それから、旭区役所に向かった。
知っている人は知っているかも知れないが、
この旭区役所の最寄り駅である鶴ヶ峰は、
中区役所のある関内からは結構遠い。

その途中、桜木町で電話がかかってきた。
関内の隣の駅である。
僕は、車内でPHSを使うのは良くないと思い、
あわてて電車から飛び降りた。
そして、電話で資料を全部持っているのかと尋ねられて、
資料はおろか、カバンすら持っていないことに気がついた。
「あの…。カバンが、今乗ってた電車に置いたままだったんですが…。」
「えっ?」
担当者の驚く声が耳に刻まれてしまった。
まあ、いくら何でもそんなに間抜けなことをするとは思っていなかったらしい。

僕はあわてて桜木町の駅員に相談した。
しかし、一度行ってしまった荷物は、東京駅でしか回収できないらしい。
その担当者と相談して、仕事よりカバンを優先することが許された。
ということで、僕は急遽、東京までカバンに回収に向かった。

その頃、スタッフの基地となっているビルに、
すばらしく早く仕事を終えたメンバーが戻ってきていた。
いよいよ仕事にも慣れ、これで早く帰れると思っていた矢先、
「彼はカバンを電車の中に置き忘れたから東京駅に取りに行ってしまいました。
誰か彼の代わりに旭区に行ってください。」
そう言われたメンバーの顔が目に浮かぶようだ。
今日が最後で良かった。
これでもう、きっとそのメンバーと顔を合わすことはないだろう。
ちなみに、不幸にも僕の代わりに派遣されることになった人間は
じゃんけんにより公平に選ばれたそうだ。
その人は、パソコンを買うときいろいろ相談に乗ってくれた人なのに…。
思い切り恩を仇で返すようなことをしてしまった。

その人にとっては不幸だったが、
僕にとっては幸運だった。
なんせ、カバンを電車に忘れて、それを取りに行っていただけなのに、
ちゃんと給料が出るというのだ。
さらに、関内駅で適当なことを言ったら、交通費も取られずに済んだ。
俗に言うキセルというやつだが、
まあ、駅員と話して、それで通ったのだから文句はあるまい。
ただ、関内から東京を通って関内に戻ってきた、
と言うべきところ、途中で東京を通ったことを省略しただけである。
物事で最も重要なのは原因と結果であり、その経過は最重要ではないのだ。

ということで、あまりにも間抜けだったにもかかわらず幸運に救われ、
僕は無事帰宅した。

ところが、家のパソコン、大変なことになっていた。
なんと、ハードディスクを認識しないのだ。
何度もEnterキーを連打し、ようやく認識しても再起動したら消えてしまう。
一度など、認識したはいいが、PIO 0と表示されたのだ。
僕が使っているハードディスクはATA 100のはずなのだが…。
とにかく、必死にfdiskをかけ、何とか事なきを得た。
それからフォーマットを繰り返し、
何とかWindows 98のインストールまでこぎ着けた。
しかし、インターネットの接続に成功し、
電源を落とそうとした瞬間、「ハードディスク書き込みエラー」という表示が…。
再起動したらまたハードディスクを認識しない…。
どうやら、振り出しに戻ってしまったらしい。
上記の先輩に相談したのだが、
どうやらその先輩の言うとおり、ハードディスクが壊れているようだ。
次に使うときは、まずスキャンディスクをかけてから使うようにしよう。
不良クラスタをとばして使ってくれれば問題はなかろう。

自作の道は果てしなく険しい…。
しかし、一度も失敗することなく
インターネットの接続に成功したことには、
多少、進歩を感じないこともない。

ずっと働いていて、肉体的にはそれほど負担ではなかったが、
精神的に疲れた。
このパソコンの件でとどめを刺された。
ただでさえ睡眠不足だし、
目がしぱしぱするのでもう寝ることにする。
これを読んでいる方も、
こんなものを読むくらいなら、睡眠をとった方が
ずっと精神的によいと思うのだが、どうだろうか?

そう言えば、仕事場でテレホンカードをもらって、
返すのを忘れていた。
度数は65度。単純計算で650円である。
笑って済ますには少々多い額ではある。
まあ、きっと渡してくれた本人も忘れていることだろう。
そうに違いない。そうあって欲しい。そうでなければ僕は…。
…ああ、こんなにミスばかりで、僕の給料は無事に支払われるのだろうか?

そう言えば、ここ数日考えたことというのがない気がする。
毎日、何か書いておこうと思ったのだが…。
ダメだ。脳が睡眠を要求している。
明日はきっと書くほどの出来事は起こらないだろう。
じっくり考えを書くことができるはずだ。
一応、この日記は「起こったこと」より
「考えること」を先にしたネーミングをしている。
もっと考えることを優先した配置にしなければ。
…これが、今日考えたこと、ということにしておくか。


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