ここの日記を読んでいたら、 自殺者の数は完全失業者の3倍という数字を挙げて、 生きようと力説している人がいた。 僕の曲解かも知れないが、そうとしか読めなかった。
自殺はよくないことだ、というのはおかしい。 あらゆる意見には、その根拠が存在するべきである。 そして、僕が考える限り、 この問題に関して絶対的な根拠など存在しない。 確かに、「完全自殺マニュアル」に影響された部分はあるが、 どうしようもないほど不幸な境遇であれば、 自殺するのも1つの選択肢となるであろう。 幸いなことに、僕にはそのような選択肢など、今のところ無縁だが。 しかし、ここまでこれほど甘い生活を送ってきたからこそ、 少し追い込まれるようなことになると、 衝動的に命を絶ちたくなるかも知れない。 もっとも、僕にそれほどの勇気があるとは思えないが。
書き出しがこうだからといって、 別に悪いことがあったわけではない。 暗い気分でなくたって、こういうことを考えたくなることもあるのだ。 確かに疲れてはいるが、充実した一日だった。 与えられた職務をこなせたかどうかはかなり怪しいが…。
と言っても、それほど難しい仕事ではない。 ネットワークプリンタの設定だけだ。 知っている方は知っていると思うが、 この設定は、1台あたりおよそ30秒で終了する。 メッセージなんてすべて読み飛ばし、 入力部分をペーストで済ませれば10秒でも十分だ。
こんなことはどうでもいい。 厄介なのは、実際のプリンタがどこにあるのか、 ということを把握することだった。 区役所の、割と広めの部屋にプリンタが6台から8台も設置してあるのだ。 それを探し出すだけで大変だ。 しかも、区役所では実際に職員が仕事をしているのだ。 ひどいときなど、区民が相談に来ている横で作業をしたこともあった。 午後5時頃、横からいきなり顔を出してパソコンを叩いていた人間がいたら、 それは僕だ。 もしそこにいた人がこれを読んでいるのなら謝ります。 まあ、そんなことはないと思うが。
今日は、鶴見区と港北区、それに南区に行った。 どの区役所も、かなり開かれた感じがあった。 偉そうにふんぞり返っている国家公務員とは大違いだ。 自分の仕事に誇りを持つのはいいが、 それで他人に対するゆとりを失ってしまったら終わりではなかろうか? 公務員はあくまでも国民に奉仕する存在であるべきだろう。 まあ、国家公務員はきっと、 公共の福祉のためなら国民などカス以下としか思っていないのだろうが。 だいたい、ナショナルトラスト運動が起こってもなお、 公共事業を進めようとするその神経がおかしい。 金を出してでも工事を止めようとする人が大勢いるのに、 どうして工事を強行する必要があるのか。 まあ、「大勢」の規模にも依るのだが。
鶴見区の設定が終わったあと、 鶴見駅の周辺で昼食をとった。 ちょっと豪華にケンタッキーフライドチキンだ。 この程度で豪華と言ってしまう経済状況なのだ、僕は。 なんせ、昼食に650円もかけたのだ。 このデフレの世の中、サラリーマンだって昼食にこれほどお金を使うまい。 僕だって、昨日まではずっと牛丼の並盛りだったのだ。
が、奮発したにもかかわらず、 味はいまいちだった。 こんなことを言うと申し訳ないが、 店員が外国人だったのがそもそも良くなかった。 別に外国人なのが悪いわけではなく、 言っていることがよく分からないのだ。 セットメニューなのに、通常と同じ値段にされそうになったし、 それを指摘したら無視されたし…。 それに、見るからに仕事の手際が悪い。 後輩の仕事をいつもけなしている友人が見たら 怒髪天を突くに違いない。
ただ、アップルパイはおいしかった。 ケンタッキーフライドチキンに行くなら、 クリスピーを頼んではならない。 普通ならそれほどまずくないのかも知れないが、 ケンタッキーのチキンという感じがあまりしない。 それから、コーラは少ない。 マクドナルドに行くと嫌と言うほどのコーラが来るが、 ここは途中で足りなくなるほど少ないのだ。 もともとチキンが脂っこいというのもあるだろうが。
とにかく、今日はいろいろな区役所を見て回れて楽しかった。 いつも思うことだが、大企業の肩書きで名乗っている僕を見て、 学生だと思う人はなかなかいないだろう。 それが証拠に、区役所の人はみんな、妙に親切だった。 誰が相手でも親切なのか、それとも大企業の威力なのか…。 そういうのに慣れない僕は、あまりに意外な対応で恐縮してしまった。 仕事を邪魔しに来たように思われて、 もっと邪険にされるかと思っていたのだ。
さあ、この仕事も明日で終わりだ。 終わったら、まずはハードディスクが逝ってしまったパソコンを 修復することから始めるとするか…。
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