六本木ミニだより
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2003年07月19日(土) |
西本智実さんと松本大さん |
この日記はますますわからなくなってきましたね。とりあえず、生活の中で印象に残った備忘録ということで…
7月19日、「国際女性ビジネス会議」というものに参加しました(グーグル検索で出ると思うので、リンクめんどくさいのではりません)。昨年初めて参加して、すごく楽しかったので今年も申し込んでいたのですが、午前中は祖母の納骨だったので、午後からの参加になりました。 午後の分科会第2セッション「自己ベストを更新する」というのに出た。パネリストがロシア・ボリショイ交響楽団主席指揮者の西本智実さん(女性ですよ)と、、アネックス証券代表取締役社長の松本大さん、司会は実行委員長の佐々木かをりさんだった。 西本さんは芸術家、松本さんは実業家と、職業的にも対極、「自己ベスト」へのアプローチもすごく対極なのが面白かった。西本さんは「自分はコンプレックスの塊で、肯定的な自己を認識したいという渇望から自己ベストを更新していく」、松本さんは、「僕は、人間というのは弱いものだと思っているので、完全肯定から出発する。弱い自分でいいじゃない、というところから出発して、自分がどこまで歩けるかを確かめたい」というお答え。 また、西本さんは、「芸術というと芸術的に聞こえますが、現場で実際にやっていることは算数です。ドレミファの音符を作ったのはピタゴラスです」。松本さんは、「お金の動きは、実は心の動きです。今ここに百人の人間がいるとして、『全員に80万円あげるか、80人の人に100万円あげて、15パーセントの人はなし』というと、ほとんどの人は前者を選ぶ。ところが、『全員がそれぞれ80万円払うか、85パーセントの人が100万円払って、15パーセントの人はチャラ』というと、なぜか後者を選ぶ。確率的には80万円払ったほうがいいんですが。人間というのは、買っているときには安定を選び、負けているときには不安定を選ぶという傾向があります」といっていた。 わたしには、西本さんの「芸術というのは算数です」というのが身にしみた。つまり「技術点」がクリアされなければ、芸術点というのはどうにもならん、ということなんですね。 松本さんの話は具体的には思い浮かばなかったんだけど、「お金の動きは人の心の動き」うん、そりゃそうだよね。もしかして、自己肯定感の弱い人間はバクチを打ちたがる、不安定を求めるっていうこと? ……おーこわ。
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