昨年に引き続き、今年も「ダンス白州」(舞踏家・田中泯さんを中心に組織された「ダンス白州実行委員会」主催の、ダンスやその他表現のイベント。山梨県北杜市で開催)に参加してきた。自然の森のなかに作られたいくつかの舞台、そのなかで公演やワークショップが行われた。 16日夜、「森の舞台」(まさに、「森の舞台」。野外劇場)で行われた田中泯さんの独舞からは圧倒的な迫力が感じられた。虫の音、森の発する音が、ひとつの効果音となって、舞台を盛り上げた。これは、通常の劇場ではあり得ないシチュエーションだ。その夜は、会場で貸し出されたテントのなかで寝袋に包まれて明かした。 明けて17日。朝7時、「赤土広場」(畑の中)で行われた舞踊「ドン・キホーテ」早朝公演(演出・出演:玉井康成、ウラジーミル・ヤヴォルスキー)を観る。ユーモアたっぷりに演じられた作品であった。 そして、午前10時から、トゥバ・ホーメイのワークショップ(講師:巻上公一さん)に参加。まず身体をリラックスさせるために気功、そして発声練習。身体や喉が暖まったところで、巻上さんが一人ひとりに対して指導。それから巻上さんが奏でる楽器をバックに、参加者全員でホーメイのセッション。これがなかなか楽しかった。第三者から見れば、われわれの集団はあやしい集団に映ったことだろう。でも、ホーメイはクセになる。帰りの電車待ちの時間にも、ついついホーメイをやってしまう自分がいた。 正午過ぎに「ダンス白州」会場を後にして、名古屋に帰ってきた。明日一日休んだら、夜勤の仕事が待っている。8月中は「飛び石」で休みが続く。「飛び石」って疲れるけど、まあ仕方がない。 厳しい暑さも続いているが、楽しい時間もないわけではないのだから、元気を出していこうと思う。
(注) ホーメイ Khoomei, xoomeiとは :ロシア連邦トゥバ共和国に伝わる喉歌。もともと声に含まれている倍音の高音部を声帯の力で意識的に強調させて口笛に似た音を出し、舌や口腔を微妙に動かして美しい倍音を紡ぎだす。非常に低い倍音を出したり、音を細かく震わしたりと、発声法が7種類以上(28種類という説も)ある。馬や豚や蛇の皮を張ったさまざまな楽器や、口琴などと共に演奏される。 また、この他にもアルタイ山脈周辺地域には類似した喉歌が伝えられ、モンゴル国ではホーミー、アルタイ共和国ではカイ、ハカス共和国ではハイと呼ばれている。
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