夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2005年03月04日(金) 映画「またの日の知華」 & 舘野泉

 「さようならCP」(72年)、「極私的エロス・恋歌1974」(74年)、「ゆきゆきて、神軍」(87年)、「全身小説家」(94年)・・・。寡作ながらクオリティーの高いドキュメンタリー映画、衝撃的な問題作を発表し続けてきた原一男監督。その原監督が初めて取り組んだ劇映画が「またの日の知華」である。
 一人の女性を4人の女優が演ずるという試みは、原監督ならではの発想。60年安保、70年安保、浅間山荘事件、三菱重工ビル爆破事件など、社会的大事件をも絡ませながら、時代を生きた一人の女性を見事に描き切った作品と言えよう。とても刺激的で濃厚な匂いを感じさせる原監督の映画世界に、私は思わず引き込まれた。

 話は変わるが、今夜「たけしの誰でもピカソ」というテレビ番組で取り上げられた内容がなかなかよかった。ギタリスト・押尾コータローの超絶技法、浪曲師・国本武春のパフォーマンスもよかったが、左手だけでピアノを演奏するという舘野泉のことがとても印象に残った。数年前コンサート終了直後に脳溢血で倒れ、右手に麻痺が残ってしまった舘野だったが、左手だけで演奏できる曲があることを知り、見事にカムバック。現在も精力的に演奏活動を続けているという。人間が内に秘めている力強さというものに圧倒される思いだった。


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夏撃波 [MAIL]