| 2004年06月04日(金) |
10年ぶりの「障害者プロレス」 |
3ヶ月ぶりの東京。下北沢は、北沢タウンホールに「障害者プロレス・ドッグレックス」の試合を観に来た。 「ドッグレックス」の試合を観るのは、1994年の名古屋興行以来、10年ぶりとなる(そう考えると、あっという間の10年だったな)。名古屋興行は、私が以前関わっていた「障害者運動団体」の有志が「ドッグレックス」と交渉して実現したものだった。当時「ドッグレックス」の障害者レスラーだった「欲獣マグナム浪貝」は、それ以前からの私の知り合いだったが、まさか「障害者プロレス」を縁に再会しようとは思いもよらなかった。 あれから10年、浪貝はドッグレックスを去り、メンバーもだいぶ入れ替わったようだ。以前は「純プロレス」のテイストが感じられていたのだが、今回観てみると「格闘技」色が加味されたように思われた。それでも、理屈抜きの面白さに徹した姿勢は、10年前と変わりない。10年前から活躍していたゴッドファーザー選手は50代とは思えぬ機敏な動きで終始相手を圧倒しており、何だか私もうれしかった(発足当初からのレスラー・サンボ慎太郎は精彩を欠いていたが、今後の再起を期待したい)。今日のプロレス・格闘技界にあって「ドッグレックス」は異色だが、闘いにかける情熱に「障害者」も「健常者」もない。同情とか哀れみとかでなく、「共感」、そして時に「違和感」「異物感」を覚えつつ、エンターテイメントとして十分すぎるくらい楽しんだ。 「D−1トーナメント1回戦」では凄まじい撃ち合いが展開。「世界障害者プロレス・ミラクルヘビー級選手権試合」「スーパーヘビー級試合」(障害の重さによって、ヘビー級・スーパーヘビー級・ミラクルヘビー級の階級がある)などでは、「障害者」でしか成立しないであろう技が飛び出した。また、「禁断の親子対決(障害者対健常者)」は思わずホロッとくる名状しがたい感動があった。そして、ゴッドファーザーJr選手(ゴッドファーザー選手の息子)が「みちのくプロレス」に入団したとの発表もあり、「健常者プロレス」の試合が行われた(ゴッドファーザーJr選手が闘い、勝利を収める)。 あっという間の2時間だった。次回の「ドッグレックス」の試合は9月10日(北沢タウンホール)。「D−1トーナメント準決勝戦・決勝戦」の他、スペシャルマッチとして「巨漢の盲人レスラー」がデビュー、健常者レスラー・アンチテーゼ北島との試合が予定されているという。 試合も面白いんだけど、北島行徳氏(=アンチテーゼ北島)『無敵のハンディキャップ』『ラブ&フリーク』『弾むリング』などの著書も面白いので、よかったらぜひ読んでみてほしい。
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