夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2004年03月06日(土) 「アイデン&ティティ」、東欧発「ロミオとジュリエット」etc.

 東京観劇旅行(第何弾だろうか?)2日目。

 午前中は渋谷まで映画『アイデン&ティティ』を観に行った。みうらじゅんの漫画をもとにクドカンこと宮藤官九郎が脚本を書き、田口トモロヲがメガホンをとった映画。名古屋ではいつの間にか終わっていて観そびれていた。バンドブームが過ぎ去った頃(1990年前後)の若きバンドマンたちの「アイデンティティ」を求め続ける姿が描かれた青春映画だね。俺のなかの「若い血」が騒いだよ。映画のラストの方で出てくるセリフ、「やらなきゃならないことをやるだけさ。だからうまくいくんだよ」がとても印象的だった。

 夕方、新宿・パークタワーホールで上演の、ヤーン・カンパニー『ロミオ+ジュリエット』を観に行った。スロヴァキアのカリスマ的演出・振付家ヤーン・デュロヴチーク率いるダンス・カンパニーによる、シェークスピアの『ロミオとジュリエット』をモチーフとしたダンス作品だ。「憎しみ」をテーマに再構築された作品だが、セリフ(スロヴァキア語)も多くダンス作品というよりはかなり「演劇」に近かった。
 途中、「予算の関係で、ダンサーが3人足りない」(セリフ)とのことで、いきなり客席から3人が舞台に上げられた。その3人のなかに俺も入っていたのだけれど・・・。1(ダンサー)対3(観客)のケンカで3人が1人にやっつけられる、というシチュエーションを「演じた」のだった。面白い体験だったね。
 ところで物語のほうは、と言えば、シェークスピアの悲劇をベースに置きながら、「憎しみ」が人間にいかなる行動をとらせるかという点が丹念に描かれていた。現在世界の各地で起きている紛争のことが思い起こされたよ。
 『ロミオとジュリエット』をモチーフとした作品としては『ウェスト・サイド・ストーリー』という名作があるが、ヤーン・カンパニー『ロミオ+ジュリエット』も非常にすぐれた作品に仕上がっていたと思う。

 終演後は急いで東京駅へ。新幹線で名古屋に戻る。これからしばらくは、上京を自粛するつもり。と言っても、俺の道楽は止まりそうにない。懐具合を見ながら、次なる遊びを求める俺だった。


 < 過去  INDEX  未来 >


夏撃波 [MAIL]