今月は「詩のあるくちびる」にも「ぽえ茶」にも出られないので、今夜の「詩の夕べ」には出ておきたかった。職場から急いで千種のオーガニック・レストラン「空色曲玉」へと向かう。まずは雑穀を使った料理と玄米コーヒーを注文し、腹ごしらえ(「スローフード」ですな)。 夕食が済んだところで、いよいよ朗読だ。私は、『イスラエル兵役拒否者からの手紙』のなかの一節を朗読した。「パレスチナ紛争」によってパレスチナ側、イスラエル側の双方に数え切れないほどの犠牲があった。憎悪がさらなる憎悪となって復讐に次ぐ復讐を呼んだ。問題はどんどん複雑になり、今世紀に入ってから特に混迷の度が増している。もちろん複雑な問題は含んでいるが、多くの場合イスラエル軍の蛮行が「イスラム原理主義者」(この言葉自体、イスラエルやアメリカの側から作りだしたレッテルなのだ)による「自爆テロ」などを誘発し、紛争の火種を作りだしてきたと言ってよいだろう。「パレスチナ人を踏みつけるのは私の任務ではない」と自らの良心に従い兵役を拒否した者たちの言葉は、美しい一編の<詩>として私の心に響いてくる。兵役拒否者たちの言葉の美しさを何とか表現できないものかと朗読してみた。 その後、ひととおり朗読がなされたが、どなたの朗読もそれぞれにユニークで面白かった。朗読が一巡したところで、参加者全員による自己紹介があった。私の番がまわってきたところで、こんどは自己紹介を兼ねて私自身の最新作「嵐を呼ぶ女よ!」を朗読。この詩は、女子総合格闘技17戦無敗のしなしさとこ選手に書き送ったものだ。そのまま「飲み会」になだれ込み、格闘技や70年代フォーク、芝居や詩などの話で盛り上がった。 というわけで、満ち足りたひとときを過ごした、今宵の「詩の夕べ」であった。
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