夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2003年12月08日(月) (WAR IS OVER)

 今日は、23年前ジョン・レノンが凶弾に倒れた日(古くは、日米開戦の日でもあるが)。街角ではクリスマス・ソングが流れるこの時期、ジョン・レノンの「Happy Xmas(War is over)」(「Imagine」と同じく反戦メッセージがこめられた名曲)も定番のひとつになっている。ジョンは、この歌のなかで、「戦争は終わる みんなの力で 戦争は終わる 今すぐ」と歌っている。

 先日、イラクで日本人外交官2人が殺害される、痛ましい事件が起きてしまった。2人の無念さ、遺族の悲しみは想像するにあまりある。だが、この間の政府の対応などを見ていると、2人を「国家の英雄」として美化し、2人の死をこの際最大限に利用しようと目論んでいるようにしか見えない。2人の外交官は小泉政権の失政(「ブッシュの戦争」に荷担した)の被害者であると、私は認識している。

 それから、イラクへの「自衛隊派遣」問題について。「イラクは危険だから行くべきではない」という「慎重派」の論調(それに対する「推進派」のごまかしも含めて)には少し違和感を覚えてしまうのだ。いや「危険・安全」の論議はもちろんあっていいのだが、その前に「イラク復興」ということに対する思想とか姿勢の部分を第一に問題にすべきではないかと思うのだ。
 「支援」を行う際に最も必要とされるべきは、「支援される側」の心情に想像力を働かせるということではなかろうか。そして「支援される側」が本当に必要としているのは何かということを突き詰めて考えたうえで、「支援」の方法・手順等についても最適なものを選択し「支援」を行うべきではないか。つまりは、それが「誰のための支援」なのか、常に出発点に戻るべきなのだ。
 その点から言えば、いま小泉首相が推し進めようとしている「自衛隊派遣」が、イラク民衆への「支援」などではなく、「イラク支援」に名を借りたブッシュ、アメリカへの「支援」でしかないのは明白であろう。イラク民衆の目線に立った「支援」という発想から論議を積み重ねた結果が「自衛隊派遣」という結論に結びついたとでもいうのなら、小泉首相はそれを国民にしっかり説明すればいい。まあ、説明できないからごまかすのだろうけどね。反対する側にしたって、論点がずれているんだよ。
 結論的に言ってしまえば、「自衛隊派遣」はイラク民衆にとっても日本国民にとってもマイナスの結果しかもたらさないということだ。そして、悲しいかな、犠牲になるのは、為政者などではなく、名もなき人々だ。これ以上、犠牲を増やさないためにも、他の「支援」のあり方を模索すべきなのだ。


 < 過去  INDEX  未来 >


夏撃波 [MAIL]