夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年09月30日(月) 「危険なアクロバット」

 現在、職場での仕事は多忙をきわめ、私は(私ばかりでなく、同職の人は皆)用事から用事へと飛び移る「危険なアクロバット」を演じている。自分ひとりで完結してくれれば問題はさほどないのだが、ある仕事はAさんと、別の仕事はBさんと、それぞれ相談しながら進めなければならない、しかもそんな仕事を各々がいくつも抱えているとなると話はややこしくなる。どこから手をつけたものか迷ってしまう。同時期にこなすべき仕事がいくつも重なってしまい、みんながみんなパニック状態に陥っているような状況である。
 このように職員が忙しく気持ちにやや余裕のない時期というのは、施設を利用する「知的障害者」のほうにも落ち着きのなさが目立つ時期でもある。興奮状態が起こり、いわゆる「不適応行動」を起こしやすくなってもいる。
 つい先日は、私の担当する「利用者」のひとりが興奮した末に、施設の壁に穴を開けるという事態が生じた。このような場合、担当職員が「後始末」(本人や家庭への対応、施設長や事務への報告、業者等への手配、各種書類の作成、等々)をしなければならない。「おいおい、ただでさえ忙しい時に勘弁してくれよ」と心の中で叫ぶと同時に、それとほぼ似た言葉が呟き(というより、ぼやき)として思わず口をついて出てしまった。
 普段それはそれは温厚な私であるが、決して聖人などではないし、聖人になりたいとも思わない。それでも職場の人間関係が比較的よい(「理想的」とは決して思わないし、愚痴を言い出せばキリはないが)というのは救われるところである。
 そういえば、職場の皆さんには既に秋公演のチラシは配布しているが、そろそろプッシュしておかなくては。やること、いろいろあるよな〜。
 秋は公演とともに過ぎ去っていくんだろうな。めぐる季節のなかで、あなたは何をみつけるだろう?


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夏撃波 [MAIL]