夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年06月23日(日) 「大麻ビール」(?)を飲みながら

 「pH-7アトリエ」の引越「本番」は無事終了。相当きついであろうことを覚悟していたが、意外と早く切り上げることができた。2時には作業が終わっていたからね。この日のために都合をつけて手伝いに来て下さった方には感謝するばかりだ。
 帰りに菱田さんが吹上まで送って下さったので、そこから地下鉄で桜山まで移動。駅前の楽器店でウィンドショッピング。バンジョーやマンドリン、エレキベースにも心惹かれるものがあったが、グッとこらえて店を出た。

 その足で今度は、世界のビールを扱った「ビア・スポット」へ(姉妹店の「知多繁」がこれまた日本酒、焼酎、ワイン、ウィスキーなど品揃え豊富)。「pH-7」関係者には不評だった「チョコレートビール」等ハズレもあるが、他ではなかなか入手できそうにない海外の地ビールも多く、大概は旨い。ビールについての認識が変わると言おうか、普段われわれが口にする日本のビールがまずく感じられてくる。
キレ味を求める方には暑い国のビールを、コクを求める方にはヨーロッパの北寄りの国のビールをおすすめしよう。また、いろんな国のビールを飲みながら、その地に思いを馳せるのもいい。
 私はどちらかと言えばキレよりもコクを求めるほうなので、特にベルギービールが好きだな。たとえば、「シメイ・トラピスト・ビール(ブルー)」は「熱処理も濾過もせず、瓶詰め直前に新鮮な酵母を加えて造る瓶内二次発酵の自然熟成ビール」であり、ワインじゃないが3年ねかせたものらしい。
 結構珍しいビールもある。ここに紹介するのは、通称「大麻ビール」。正式には「麻の実入りへンプドラフト」。麻薬の大麻とは関係ないらしい。へンプの実は、「良質のタンパク質と8種類の必須アミノ酸を全て含み古来より七味唐辛子の薬味のひとつとして珍重されて」いるとのこと。

 で、そのヘンプドラフトを飲みながら、ビデオ録画しておいたテレビ番組「波乱万丈」を観る。ゲストは、はしだのりひこ。日本フォーク界の草分け的存在。「フォーク・クルセダーズ」(空前の大ヒット曲「帰ってきたヨッパライ」はあまりにも有名)、「はしだのりひことシューベルツ」(名曲「風」を生んだ)、「はしだのりひことクライマックス」(これまた「花嫁」がヒット)とバンド活動を経てソロ活動を開始するが、第一線からは遠のいていた。
 ここでは、不朽の名作「風」を取り上げたい。自然と口をついて出る、歌詞とメロディーを持つこの曲だが、30才を過ぎてから心にしみ通ってくるようになった。

  人は誰もただ一人旅に出て
  人は誰もふるさとを振りかえる
  ちょっぴりさびしくて振りかえっても
  そこにはただ風が吹いているだけ
  人は誰も人生につまづいて
  人は誰も夢破れ振りかえる

 挫折ある人生を、やさしく、せつなく歌い上げた「風」は、人々によってすでに30年以上歌い継がれている名曲である。


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