夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年06月13日(木) my アトリエにて

 pHー7アトリエの移転準備は着々と進んでいる。
 一方、我が家はどんどん荷物が増え、収拾がつかなくなるばかりだ。2K庭付きに一人住まい。芝居を始める前にはガーデニングやってたけど、今はすっかり草ぼうぼうの庭。我が家の「書斎」には、おそらく一生かかっても読み切れないほどの本がある。にもかかわらず、本屋に行けばつい手が伸びてしまう俺。そればかりではない。ここ2,3年で楽器も増えた。キッチンの天井からは、バンブーチャイムが吊る下がっている。冷蔵庫の横には、アコースティックギター、エレキギター、エレアコにギターアンプ、三味線と三線とウクレレ、ボンゴに太鼓、押入にも民族楽器等が多数・・・。ちょっとしたアトリエ状態だ。myアトリエ。
 現在、そのmyアトリエには(俺の他)誰も足を踏み入れることはできまい。もう1年以上我が家を訪れた者はいない。というか人を呼べないほどに散らかっている。人と会うときは大抵外だ。そんなんだから当然彼女もいやしない。彼女ができたら部屋は片づく、かもね。
 36才にして未婚。これでも一応もてた時期もあった、と思う。気が付けば、婚期を逃していた。20代は「障害者運動」に身を投じ、それどころではなかった。30才前後では恋愛もし、いいとこまでいったけど最後のところで縁がなかったんだな。その後はまったく縁がない。実家に行く度に「早く結婚しろ」と言われ、ついでに人格までけなされ、嫌な思いで名古屋に逃げ帰ってくる、というのが、ここ数年のパターンだ。いっそのこと「偽装結婚」でもしたろうかと思うこともあるけど、俺、別に悪いことしてるわけじゃないし、卑屈になることもないだろうって思い直す。「結婚して一人前」みたいな価値観あるようだけど、アホかって思うよ。「結婚した人間が一人前」だというなら児童虐待問題なんかないはずだろ。
 別に、主義で独身を貫いているわけじゃない。結婚する理由が(つまりは相手が)今のところないっていうだけさ。世間の価値観を気にすれば肩身が狭いけど、世間様が俺のために何かいいことしてくれるわけじゃない。まあ、親不孝は申し訳ないと思うけどね。
 俺は俺らしくありたい。もし、俺の良さを引き出してくれる相手に出会えるのならそれに越したことはないのだけれど(俺自身は異性愛者なので女性を求む)。
 たとえ「変わり者」とののしられようが(「変わり者」は俺にとって誉め言葉にしかならないのに)、俺だけでも俺の存在を肯定的に受け止めてあげなくては、あまりに俺がかわいそうというもんだ。
 今日も、俺はmyアトリエの片隅でパソコンの画面に向かっている・・・。
 


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