夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2002年01月13日(日) やっぱり芝居って最高だぜ!

 日記はいきなり1月13日に飛ぶ。日記のタイトルにも謳っているとおり、つれづれなるままに、ってやつだ。
 今年に入ってからは、ずっとMK二人芝居「祖父母の時代」の稽古が続いてきた。そこでの私の役割は「擬音(生音)を出すこと」。反省点も多かったが、楽しく参加することができたと思う。原作・小泉八雲っていうのもよかったけど、明治期に生きた日本女性の日記があんなふうに演劇になるとは思いもよらなかった。あんなふうにしっとりした芝居もいつか演じてみたいと思った。いろんなタイプの芝居ができると楽しいだろうなあ。
 前衛的な芝居は好きだけど、古典的なやつも結構好きなんだ。「横浜ボートシアター」の芝居なんかは、私の好みだなあ。日本の古典的語り物をアジア的な広がりのなかで演ずる独自の世界は、素晴らしい。他には、大阪の「維新派」とかも好き。あと、身障者たちによる舞踏集団「態変」(大野一雄との共演作品を観たことがあるのだが)なんかも気になる存在だ。名古屋の劇団で好きなのは、「クセックACT」、「スーパー一座」(以前1年ほど私はそこに所属していた)、「pH-7」(言うまでもなく現在の所属劇団)といったところだ。もちろん、他にもいい劇団は沢山あると思うけどね。だけど、「劇団四季」はあまり好きになれない(「四季」はたまたま槍玉にあがったにすぎないのであって、つまらない芝居は他にもいっぱいあると思う)。その理由はいろいろあると思うのだが。
 たぶん芝居ってのは「うまさ」ではないと思うんだ。要は、観客にどれだけのことを伝えられたかということではないかと思う。そうだ、役者の発する熱を観客に伝染させちまうんだよ。そこにある種の「共犯関係」が生まれたりしてね。
 とにかくお客さんはお金と時間とを「犠牲」にして観にくるわけだから。アマチュアだろうが何だろうが、何かを与えることができなくてはなるまい。
 私はあらゆる意味において不器用な人間だ。もしかすると役者には向いていないのかも、などと思ったりもするが、簡単にはあきらめられない。とにかく好きで始めたことだから、何とかかじりついていきたい。きっといいこともある、と信じながら・・・。


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夏撃波 [MAIL]