映画鑑賞日記
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ザ・ワン 2002年06月07日(金)

◆STORY

宇宙は一つではない。いつも存在する。
多次元宇宙【マルチバース】
複数の自分が並行する宇宙に同時に存在する。
それは均衡を保っていた。


元警官ユーロウが125の異世界を渡り歩き、各次元の自分を殺害。124人を殺して最後のひとりになれば、すべての世界を掌握する強大な力を得られる。その最後の標的となった保安官ゲイブはユーロウの野望を阻止しようと戦いに挑む。

◇感想
多次元宇宙という面白そうな設定に引かれて、見に行った映画である。予告編を見る限りでは、アクションも白熱しそうで、なにより、SF的発想が面白そうだと思った…。

でも、実際は、この興味をそそる設定を全く描ききれてない。せっかく面白い設定なのに、最後まで微妙だった。緊迫感がないし、ストーリー的にもクライマックスがない。ただの三流アクション映画。
 主人公は、他の人間に比べて123人分の力があるはずなのに、普通の人間でも普通に戦えちゃったりする。最後の決着もついたんだかついてないんだかってかんじだったし、なんか、設定に忠実じゃない気がした。だから、面白くない。
 それに、125人出てくるのかと思えば、そんなことはない。期待させておきながら最後の二人だけのアクション。強くなる過程が全くないし、どれくらい強いのか全く分からないから、かなりつまらない。なんか、観客を納得させてくれる要素がなかった。興味をそそる設定なんだから、もう少し、きちんとストーリーを考えて、伏線とかはってほしかった。

 アクションに関して言えば、マトリクスの方がぜんぜん白熱してたし、緊迫感もあった。はっきりいって、予告編と設定のおもしろさにだまされた感がある。(いくら平日の午後とはいえ、映画館10人ぐらいしか人いなかったし…)

ま、音楽はそれなり、映像も、それなりでしたが、全体的にそれなりでした。

総評 ★★☆☆☆ 
内容 ★★☆☆☆(設定負け)
音楽 ★★★☆☆(それなりにあってはいたと思う。単調だったが…)
映像 ★★☆☆☆(マトリクスの二番煎じ。) 


製作年:2001
製作国:米
監督・脚本:ジェームズ・ウォン
製作:ラタ・ライアン/チャールズ・ニューワース/トッド・ガーナー/グレッグ・シルバーマン
製作:脚本:グレン・モーガン/スティーブン・チャスマン
撮影:ロバート・マクラクラン
音楽:トレバー・ラビン
出演:ジェット・リー/カーラ・グジーノ/デルロイ・リンド/ジェイソン・ステーサム

映画館 新宿スカラ3

公式サイト http://one.eigafan.com/


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