映画鑑賞日記
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ダンサー・イン・ザ・ダーク |
2002年05月14日(火) |
STORY チェコからアメリカにやってきたセルマ(ビョーク)は女手ひとつで息子を育てながら工場で働いている。セルマを母のように見守る年上の親友キャシー(カトリーヌ・ドヌーブ)、何かにつけ息子の面倒を観てくれる隣人ビル(デビット・モース)夫妻、セルマに静かに思いを寄せるジェフ(ピーター・ストーメア)。様々な愛に支えられながらもセルマには誰にも言えない悲しい秘密があった。病のため視力を失いつつあリ、手術を受けない限り息子も同じ運命を辿るのだ。愛する息子に手術を受けさせたいと懸命に働くセルマ。しかし、ある日、大事な手術代が盗まれ、運命は思いもかけないフィナーレへ彼女を導いていく。
感想 …お、重いです。(-_-;)沈みます… 万人受けしないと思われます。現に、私はこういう映画は苦手です。もー精神的にずしずしきます。辛すぎます。「もうやめて」って何度思ったことか…。もう…ダメ…。内容は、これは見るしかないです。ラストはかなり辛すぎます。
映像の見せ方は、ユニークです。ハンディービデオカメラで撮ったような映像が続きます。僕としては、結構自主製作映画チックなイメージがしました。アングルもズームアウトズームインも随所にある。すごく新鮮っていえば、聞こえはいいけれど、僕はいまどきの映画に慣れすぎてしまっているのかああいうのはちょっとダメですね。
また、音の使い方がすごい。ずっとバックグラウンドミュージック無し…。生音だけ。ほとんどのシーンが…。 そのおかげで、目の見えない主人公にとって重要な「音」がすごく強調されてるのはすごいと思った。…けど、そのおかげで、映画全体が重い、重い、重い、重い×100 そのかわり、物語の重要シーンで使われるミュージカルがすごく引き立っていた。映画の中で、【音】がキーワードでしたね。この作品は。だから、音楽のついてるシーンはすごくいい。心に響くミュージカルでした。 映画の手法としてはすごくよかったと思う。すごくシリアス感が漂ってたし、音の使い方、映像の見せ方はユニークだったと思う。でも、ストーリー的には、僕には重過ぎました。何度となく映画の途中で見るのをやめようと思いました。それぐらい、心には響く。 はぁ、ちょっと僕のキャパシティーを超えた映画だったらしいです。
総評 ★☆☆☆☆(ごめんなさい。僕はちょっと苦手な映画でした。) 内容 ★★☆☆☆(確かに感動ものかもしれませんが、僕には重すぎです…) 音楽 ★★★★☆(感動的です。音の使い方にはびっくりしました。) 映像 ★★☆☆☆(ああいう映像はホームビデオだけで結構です…)
上映時間:140分 製作年:2000年 製作国:デンマーク 配給:松竹・アスミック・エース 監督・脚本:ラース・フォン・トリアー 撮影監督:ロビー・ミュラー 美術:カール・ユリウスン 衣装:マノン・ラスムッセン 音楽:ビョーク(サントラ盤『セルマソングス』ユニバーサル・ミュージック) 製作:ヴィベケ・ウィンデロフ 制作総指揮:ペーター・オールベック・ヤンセン 出演:ビョーク/カトリーヌ・ドヌーヴ/デヴィッド・モース/ピーター・ストーメア/ジョエル・グレイ/ヴィンセント・パターソン/カーラ・セイモア/ジャン・マルク・バール/ヴラディカ・コスティック/ショブハン・ファロン
レンタルビデオにて鑑賞
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