長いお別れ
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聴覚が少し発達しているのか、音に敏感になりすぎる傾向がある。 公共の場所で、マナーの悪い人を見るとイライラしてしかたがない。 必要以上に物音を大きく立てる人や、大声を出す人。 食事の時にクチャクチャと音を立てる人。 咳やくしゃみを、手かハンカチで押さえることもしないでする人。
どれもこれも些細な事なのに気になって仕方ないのは、 たぶん自分に余裕が無いからなんだと思う。 そして裏を返せば、自分はそれらを気にしすぎているという事なんだろう。 ちょっと自分でも神経質すぎるかなって思うことがある。 こういうのが、ぱっと治る魔法がほしい。
心療内科へ行った。 「今まで本当に苦しかったね。わかってあげられなくてごめんね」 きっと誰もに使いまわされた言葉に泣けた。 私は、この言葉をあの日、兄の口から聞きたかった。
どんなに否定されても、無かったことにされても、 刻まれた記憶は消えない。思い出ではないのだから。
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