長いお別れ
DiaryINDEXpastwill


2002年02月19日(火) 家族

家族が心の支えにならない人も案外たくさん居るはずだ。
少なくとも私はそうだ。
私の両親は早くに亡くなったので、肉親は兄しかいない。
この兄とは半分しか血が繋がっていない。異父兄だ。
歳も離れているし、15くらいからは、ほとんどあっていない。
父が亡くなってから逢った回数は数えられる程度だ。

小説や漫画やドラマでは、二人きりの兄弟だと、
ものすごく深い愛情を、たいていは上の子が持つが、
私達に限って言えば、そういうものはない。

兄が思春期の頃、恐らくは好奇心と寂しさでだと思うが
性的な接触をもたれたことがある。
ふくらんでもいない乳房を触ったり、性器をこすってみたり。
「三つ子の魂百まで」というが、私は自慰が習慣になった。
年齢的に言えば、それをするには少し早かったと思う。
悪いことだとは言われていなかったので、何も考えていなかった。
が、ある日帰省してきた兄が、その現場を目撃していった。
「いつまでそんなみっともないことをしているんだ」

おかげで…という言い方は、卑怯かもしれないが、
私は性行為は苦手だ。夢中になれないから。

そして数ヶ月前、兄は決定的に私を傷つけた。
性的な虐待については、「自分は」していないと言ったのだ。
当時、叔父や実父からも同じような行為を受けていた。
叔父と兄が一緒のことが多かった。
それなのに、彼にとっては何もなかった事になっているらしい。
うらやましい限りだ。
しかも「そんなことは早く忘れろ」とまで言った。
いつまでも囚われているから、駄目なんだと。

せめて一言、謝ってほしかったよ。
悪いことをしたって。まさかそれほど傷ついてるとは思わなかったって。
きっと死ぬまで待っても聞けないんだね。


志乃 |MAIL

My追加