カタルシス
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2006年11月05日(日)  ナイスの森 

一昨日観た公演(劇団め組『KUGUTSU 傀儡〜忘れえぬ面影の総司〜』)の2回目観劇の日
公演自体が11/1〜5しかなかったので 2回観ようとしたらこういうスケジュールになっただけで仕方ないんだ 一日に昼夜立て続けるよりは落ち着いていると思って頂戴(苦笑)ちなみに本日が楽日

一昨日と同じ時間・同じ場所に集合 そしてまた同じ店に入って時間調整
開場時間を過ぎてから移動して席に着く 今回も最前列 前回よりも更に真ん中へ寄ってド中央の位置だった

・・・だからここ 近過ぎるんだってば orz

中1日しか経っていないのに 舞台セットというか小道具?が変わっていたようだ
透明な台の下に照明と花の小道具を仕込んでいて 最後のシーンまでそれを黒い布で覆っていたのが 布ではなく板になっていた 初め見ていて「足元滑りそうだな・・・」と思ったので布が取っ払われたのには結構納得 ただ暗闇であの板を外していく作業は難儀だったろうなとも思った 多分団員たちもその手間を考えて布にしていたんだろうけれど 役者さんから苦情が出たんじゃなかろうか(苦笑) あくまでも私個人の想像でしかないが

舞台上で遺骨を砕く演出があったのだが 丁度我々の目の前で演っていたので 足元に置いた荷物に粉々になった物体が降り注がれた 発泡材ではないようだったので払えばすぐに落ちたが何でできているのか謎だった 暗転の際に手を伸ばして大きなカケラをこっそり拾ってみたが 結局わからず終い そんなどうでもいい部分が気になって仕方ない視点のオカシな自分

例えば自分が演劇に関わるとしたら 役者でも脚本でも増してや大道具(舞台セット)でもなく 十中八九小道具だと思うんだ そんで誰も気にしないような細かいところまでキィキィ言いながらこだわっちゃうんだろうなーと想像する でも そんなのを仕事にしたら今より更に寝られなくなりそうなので やらない(苦笑) ただ そんな風に思うから裏方の“職人技”にも敬意を払うことは忘れたくない

昼の部が終わり いつものご挨拶タイム
劇場の前で写真を撮ったりお話したり 役者さんたちとのちょっとした交流の時間 今日は珍しく自分もデジカメ持参で臨んでいたので 衣装のままの役者さんをピンで何枚か撮らせてもらった ツーショットなんていらない ピンでいいのピンで

昼間の明るい日の下にあっても 藤原さんの土方は凛々しく 野村さんの榎本はハンサムさんだった・・・ アンタら軍式洋装似合い過ぎじゃ!orz 変なトキメき方するから本当勘弁してくれろ(お前の事情など知るか)

夜は同じ下北沢でグルタミンがライブなので 出番の時間まで適当に時間をつぶすつもりだったのだが 予定を確認したら20:40だというので まず家の遠い友人が離脱宣言 懐事情が芳しくないという理由で更に1人が抜けて 残った私ともう1人も もてあます時間の長さに若干行く気が萎えてきたものの せっかく同じ場所にいるのにライブを聴かずして帰るのも何だか悔しいような気になって しばらく2人で逡巡した結果 初志貫徹でライブへは行くことに決めた

とりあえず そのまま18時半頃までファミレスに4人で過ごし そろそろ夜の回がハネる時間かね?という感じで退店して一旦劇場の前に戻ってみる うまくすれば楽日楽回のあとの“ご挨拶タイム”に紛れ込めるかも知れない

しばらく4人で様子を伺っていたものの 先に帰る組の2人が「もういいや」といって離脱 その直後くらいのタイミングで中から役者さんたちが姿を現したので「ああ!あとちょっと待ってれば会えたのに!」と彼女等の背中を思ったが 時既に遅し(苦笑)

中から客が出てくる前にソソッと近づいて行ったら 野村さんが「あれ?どうしてたんですか??」と我々(というより野村贔屓の友人に対して)に声をかけてきてくれたので 今とばかりに

「写真撮らせてもらってもいいですか!」と交渉

愛嬌のある彼は必ずと言っていいほど何事にも笑顔で対応してくれるので 写真を撮る際にも満面の笑顔になるのだが 笑うと可愛くなり過ぎて 硬派な軍式洋装にミスマッチな感じになってしまう 友人的にはそれがお気に召さないらしく カメラを構えながら

「笑わないでください」

と奇妙な注文をつけて彼のピンショットをフレームに納めたのだった
ノム様はすっかり役柄を抜けてファン対応の緩んだ表情になっていたので 笑うなと言われて「え?あ?はい ・・・ちょ ちょっと待って!」と顔をマッサージするように手でムニムニさせてから眉毛を引き締めて“真面目な表情”を作っていた その様子が妙にオカシくて 近くで見ていた私は笑いをこらえるのが辛かったが 笑ったらノム様に悪いと思ったので何とか我慢した

最後の回の客が出てきてからは やっぱり道路を埋め尽くすような入り乱れ状態になり 我々もそのドサクサに紛れて役者さんに撮影のお願いをしまくった が 楽日の楽回なので撤収作業の都合上「衣装を片付けるからおひらき」とのお達しが出てしまい 撮りたかった役者さんを何人か逃すハメになる チクショウ〜 この格好はこの公演でしか撮れないのに!!(悔)

役者さんたちの消えた劇場前にいつまでいても仕方ないので とりあえずその場を離れることにはしたものの まだグルタミンまでは1時間以上あるし お茶に入るにしても先ほどまでの飲み食いでお腹は減っていないしで 行く宛てに困ってしまい考えあぐねることに・・・ 結果 一度ライブハウスまで行って時間の押し具合などどうなっているか様子をみて来ようという話に落ち着いた あわ良くば外で誰かと会えるかも知れない そしたら世間話で時間が潰せるかも!とね

「劇」小劇場からファーストキッチンの角を過ぎて コンビニの前を横切り ライブのあるDaisy Barを目指そうとしたら コンビニを過ぎて数歩のところで


「あ 豪さん!」


・・・という訳で その場で時間がどうなっているかが解ってしまい しかも豪さん高橋さんがこの場にいるので 外で誰かというシチュエーションも微妙な事態に(苦笑) オマケにここで彼らに会ってしまった手前 気が変わっても今更ライブを蹴る訳にも行かなくなってしまった
うははー 何だこの行き詰まり感は!(^^;)

更に行く場に困った我々は再び劇場の前まで戻り撤収作業の様子をボンヤリ眺めながら よもやま話で時間を潰すことになってしまった あんまり近くだとストーカーみたいなので 少し離れた本多劇場の階段の前に寄りかかりながら 劇小から運び出されたセットをトラックに積んでいく団員さんらの姿を見ていた(充分ストーカーだよ)
ただ 団員といっても我々のわかる顔は一人だけで あとの人らは役者さんではなくスタッフさん 見てたところで誰なんだかわからない 唯一知っていたのは今日の舞台で山野を熱演していた竹下くんという青年だ 年齢的にもキャリア的にもまだ下の方なんだろうなぁという感じだが 演技の方はどうしてなかなか 良く演っていたと思う
役者なのに搬出用のトラックを運転したり 解体された大道具の受け渡しをしている様には健気さを感じた 今後もガンバレ竹下くん!

そんな竹下くんを見ていたら 案外時間は経ってしまい 未だ搬出作業の終わらない劇場の前を 名残惜しく離れるのだった

次なる会場はDaisy Bar
豪さんがブログでスーツを仕立てた話をしていて「今度のDaisy Barはスーツだぜ」みたいなことを書いているのを見て そりゃ見ないわけにはイカンでしょ!という変な意気込みもあり 丁度め組と同じ日・同じ場所だからデジカメ持参で双方に臨もうという算段だった

で ライブはというと

「スーツがカッコ良かった!」とか言うと思うでしょ いやいや 確かに細身のスーツは良くお似合いでカッコ良かったんだけれども それはいわゆる「想定内」のことだったので あんまり驚かなかったんだな あの豪さんがカッコ悪くなるわけないんだもん(断言)

今回のカッチョブーはアンタ『死んだ男』だよ『死んだ男』
最近演らないなーと淋しく思っていたら 違う歌みたいになって再登場! あまりの雰囲気の別物加減に 初め何歌ってるんだか解らなかったくらい 新曲の『ウルトラハッピー』が 以前の『死んだ男』に雰囲気似てるから 前のままだったらかぶって相殺していたかも知れないセットリストだったけれど そんな心配まったくナッシングだった ぐぉーッカッコイイ!ずるい!!(なんで!)

────────────
1)死んだ男
2)発光オレンジ
3)頭ガイ骨内部
4)穴だらけ
5)バーター35
6)ヒズンデシマエ!
7)モノクロサイケデリック
8)ウルトラハッピー
9)自由なる生命
────────────
毎度のことながらグルは曲数たくさんで聞き応えあるよなー しかも「8・9曲くらいなら順番覚えられる」といって曲順を書いたメモとか用意しないんだぜ! でも立て続けにライブがあるときでもリスト変えてくるんだぜ! そんな部分にすら「男前さ」を感じてしまう私は 決して間違っていないと思うぜ!
なッ○ーさん!!(覚えられないのは仕方ないとして メモした紙まで忘れてくるなヨ!)

時間が遅かったこともあり 終演後は慌しく挨拶だけして退散してきてしまった 日曜のライブは時間早い方がありがたいよなぁ(我儘)

「(舞台の)余韻に浸りたい」という友人の希望により劇場の前を通るコースで駅を目指したら 丁度搬出トラックが劇場の前を離れるところだったので2人して「え!今終わったところ?!」と驚愕 もう誰もいないだろうと思っていたので一瞬淡い期待が湧いたものの 仮に誰か役者さんがいたとして こんな時間までいた我々は 何と声をかけたら怪しまれないというのだろう(苦笑)

残念ながらというのか 幸いだったというのか 目ぼしい役者さん方は既にその場を離れてしまったあとだったのか 劇場側への最後の挨拶に劇団オーナー(?)と数人のスタッフが残っている という雰囲気で 正直ホッと胸をなでおろした
その数人の中に一人役者さんが混じっていたことに気がつきはしたものの 敢えて前を素通りして大人しく駅を目指す我々 役者さんだけなら事情が違ったかも知れないが 隣にぴったり劇団関係者(マネージャーさんかな?)が付き添っていたので 変に顔を覚えられても困ると判断したからだった

そんな感じで我々の後ろを同じ方向に歩いてくる彼らを 背中だけで意識しつつ真っ直ぐ駅を目指したが やっぱり気になって角を曲がる際チラっと後ろを見てみたら いつの間にか役者さんが1人だけになって歩いている いち早くそれに気づいた友人が「お疲れ様でした!」と彼に声をかけた

何気に行動の早い人だ・・・(お前が言うな)

向こうは少し驚いた様子を見せたが意外なくらいすんなり笑顔になって 歩調を落とした我々に追いついて一緒に並んで歩いてくれた その間少しだけ話ができたので すっかりいい気分になってしまう♪

め組の人は皆いい人ばっかだな〜v (単純)

彼の名は菊川さん 今回の舞台では粕谷という実在した新撰組後期の平隊士を演じていた 次回の公演には出演がないらしかったので残念な旨を伝えると「また別の公演に出ますから そのときは是非観にきてください!」と明るく返してくれた 身長は私よりちょっと高いくらいだから男性にしちゃ小柄な方だろう 全体的な雰囲気が俳優の香川照之に似ている カッコ良過ぎないし人当たりは良いし 自分も話すけど人の話もちゃんと聞く そばに居て安心感の持てるタイプなので これは実際身近にいたら惚れる系統だな・・・と思いながら会話をしていた 多分この人妻帯者だ(脈絡のない予想)

駅の階段まで来たら「じゃあボクこのあとコレなんで☆」と指でお銚子クイッと干す仕草をしてから バイバイと手を振ってくれた そのまま見送っていたら目の前の居酒屋につづく階段を上がって行ったので 打ち上げってあんな普通の店でするもんなのかー!(笑)と2人で笑ってしまった

お芝居良かったし 役者さんとの交流も楽しかった
グルタミンのライブはカッコイかったし スーツな豪さんはいわずもがなだった

連休の〆としては完璧な一日だったのぢゃあないかね関口くん(誰じゃ)

『ナイスの森 The First Contact』2004年/日本

 


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